本当の本当のやつ

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年12月23日

 

若「年末だと来年の目標とか聞かれることあるじゃん」

春「ああ、あるね」

若「ないよな、ああいうのな」

春「年末年始ね。今年の目標」

若「抱負とかな」

春「今年何やりたい?どんな一年にしたいですか?はははは(笑)まぁまぁまぁまぁ、ベタな質問なんだろうな」

若「「どんな一年にしたいですか?どんな一年にしたい?」って聞かれたらどんな感じ?心の中」

春「心の中?「いやぁ、ないけどなぁ」」

若「はははははは(笑)」

春「どうもこうも」

若「どんなチャレンジ企画が来るんだろうな?ぐらいだよな」

春「まぁ、何やんのかなぁとは思う」

若「ははははは(笑)春日はね」

春「春日はね」

若「「何やらされんのかな」「何やるのかな」が一緒の意味だからね」

春「いや、そうだね(笑)。予想しないことが起きるから。今年はエアロビとか東大受験て予想してないからね。今年の年始には。だから、そういうことよ。だから、そんなこと言っても「はぁー」ってなるじゃん、向こうも」

若「ああ、はいはいはいはい」

春「そう答えても「はぁー」みたいな。なんだろう、正解がね」

若「「何もないです」はダメだもんなぁ」

春「ダメだよね」

若「「何もないです」ってダメだよな」

春「何もないけど、「何もないです」はダメじゃない」

若「いやぁ、難しいな、それな。“春日だったら何が似合うか”だな」

春「まぁ、そうだね。だけど、“春日”の濃度も結構難しいのよ」

若「ああ、濃さをどれぐらいにするか」

春「うん。「春日色に染める」みたいなことを2018で言ってもさ」

若「何?その目標。やめろ!それ」

春「ふふふ(笑)言わないけど、仮によ」

 

若「確かに難しいな。俺も困るもんね、聞かれてもね。

テレビ出たての頃、2009年かな、目標とか聞かれたり、あと、真剣に雑誌のインタビューとかで聞かれるときあるじゃん。ポリシーとか。そういうのも2009年の頃から恥ずかしかったの?喋るの」

春「えっ?恥ずかしい?」

若「春日ってあんまそういうこと喋んなかった記憶あるの。インタビューされても」

春「ああ」

若「俺なんか、2009年とか、ちょっとテンションが上がっちゃってて、テレビに出始めたから。自分語りするのが最高だったのよ」

春「恥ずかしい男だね」

若「インタビューで」

春「恥ずかしい!」

若「ははは(笑)」

春「恥ずかしいねぇ~」

若「そういう恥ずかしいっていうのはもうあったの?2009年ぐらいに。自分のこと語るのは恥ずかしい」

春「全然、あるある。全然あるね」

若「最初から?」

春「最初からあるね。それはあるよ」

若「聞かれんじゃん。漫才の形のこととか」

春「はいはいはい」

若「これを生み出した瞬間てどういう瞬間だったんですかとか聞かれた時に、俺なんか、今だからこそ言うけど、勃起してた」

春「ははは!(笑)興奮しちゃって(笑)キタキタキタキタと」

若「だから結構硬めのジーパン穿いてたね、あの時期は」

春「はははは(笑)」

若「バレちゃうからさ。はははは(笑)」

春「なるほどね。ジーパンの生地で押さえつけられるように」

若「そうそうそうそう」

春「自然と。オートでね」

若「硬めのジーンズ穿いてて。ははは(笑)そういう時から、あんまり喋りたくねぇーなみたいな感じだったの?」

春「うん、まぁま、そう。でも、“春日”っていうのが乗っかってるからさ、逆に言うと、それがあってよかったよね」

若「“春日”って便利だなぁ」

春「うん」

若「嘘をつけるもんな」

春「ははははは(笑)いや、嘘じゃなくて」

若「俺も“ワカバ”だったらよかったのかなぁ」

春「なんだ?“ワカバ”って。なんで字数を合わせるんだ、“春日”に」

若「三文字だと嘘ついてもよくなるじゃん」

春「いや、そんなないよ(笑)。そんなルールないよ」

若「ない?」

春「ないよ。それがあったからね」

 

若「それが結構昔からあるじゃん」

春「うん」

若「ここ何年か急にきてんのよ。自分のことを喋るのが恥ずかしい」

春「ああ」

若「恥ずかしいから、この間も取材あってさ、「元人見知りの若林さんのコミュニケーションの秘訣ってなんですか?」って聞かれたらさ、そんなの、マジかよって思うんだよ。親父死んでからさらに自己実現系のことを自分で言う系。こういう気持ちだったんだ春日とか、なんかって思った。その時」

春「ああ。でも、だから、状況もあるだろうし、年齢とかもあるだろうし、ボケのやつは求められてないもんね」

若「そうだなあ」

春「ちょっと、ほんとマジのやつをお願いしますっていう(笑)」

若「変な空気になる。ボケると」

春「そうだろうね」

若「「特に努力とかしてないんですよ、これが」って言っても文字にならないわけじゃない。向こうさんからしたら、お仕事で来てもらってんのに」

春「うんうんうんうん」

若「恥ずかしいの、自分のこと話すのがもう」

春「ま、そうだね。マジじゃん」

若「自分から自分のこと話すなよって思っちゃうの、最近。はははは(笑)どうなんだろうな、そういうのって」

春「難しい。聞かれても。話さないと終わらないというか、それを求められてるから。難しい」

若「なんで恥ずかしくなるのかな、あれな。でも、好きな人いるよな。ずっと喋ってる人な」

春「ふははは(笑)まぁ、そうだね」

若「密着とかでずっと自分のこと喋る人」

春「ははははは(笑)」

若「ははははは(笑)」

春「知ってほしい!っていう」

若「あれ、恥ずかしくねぇーのかな」

春「恥ずかしくはないんじゃない。それは知ってほしいというのがあるわけだから」

若「知ってほしかったんだよ、2009、10、11、12、13、14と」

春「長げーな!」

若「ははははははは(笑)」

春「じゃあ、それは知ってほしい奴だよ。知らないよ!今さら恥ずかしいとか。知ってほしいほうが長げーじゃねーか!」

若「なるほどなぁ」

春「それはあるね」

若「ないから難しいんだよ。ないは失礼だから。お仕事で」

春「それはそうですよ。それはお仕事で聞いてくれてるわけだから」

若「まいるな、急にくると」

春「まいるだろうね、若林さんは。私なんかはいいこと言っても“春日”が言ってるみたいな」

若「なんかでもスベってるじゃん。取材でも春日って」

春「スベっちゃないよ!(笑)」

若「そういうこと言って」

春「スベっちゃない」

若「腰が一個重いのよ。俺も記事でツッコムって。記事のインタビューの時に横でツッコムって、春日がみたいなことを言ってる時に、「どのツラ下げて言ってんだよ」みたいなことを言うのも、言うランクじゃないんだよね」

春「言うランクだよ、まだ(笑)」

若「ははははは(笑)」

春「なんだ!言わなくていいランクなんかない!」

若「ははははは(笑)俺もうそういうことしなくていいから。でも、お前が一人で突っ込んで、ライターさんも、えぇ、えぇ、えぇ、えぇみたいな感じ」

春「いやいや(笑)そんな嘘笑いされたことないわ!」

若「あるじゃん」

春「だから、それに乗っかるしかない。私はね。普通になんてお喋りできないからね」

若「俺も“ワカバ”にしようかな。春日みたいに」

春「なんだ?ワカバって」

若「タバコの銘柄じゃないけどさ、そういう感じにしようかなと思って」

春「(笑)それだったらどうするの?その理由を聞かれるじゃない。「なぜ若林さん、ワカバに」」

若「めちゃくちゃ語ろうかな」

春「ははは(笑)そこを?」

若「ははははは(笑)」

春「じゃ、どっちにしても語るんじゃねーか!いいよ変えなくて」

若「はははは(笑)好き嫌いあるんだろうな、喋るのがな」

春「うん。それはあるでしょうね」

若「どうしてんのよ?もっと長い文字で春日一人でインタビューの時とか」

春「そしたら、なんか」

若「どうしても喋んなきゃいけないでしょう?だって」

春「うん。そしたらね、春日、なんかね、ベタなことを言うようにしているね」

若「ちゃんとしたベタなこと?」

春「聞いたことあるな、みたいなこと。」

若「あえて」

春「うん。例えが出てこない。「オリジナルじゃねぇーだろ、それ」みたいなことを」

若「お前のはよく言われてるもんな、それ」

春「ふふふふ(笑)あ、そうなの?」

若「いや、知らないけど(笑)」

春「オリジナルじゃないようなことを。「東大受験、なんで?」「やっぱ自分の可能性に」みたいな(笑)」

若「それはだって春日感入ってるから聞き応えあるじゃん」

春「だけど、オリジナルのことは出ないから」

若「それさ、すげぇ腹立つのがさ、俺が、今、もうないよ。俺たちに漫才のことを聞かれるなんていうインタビューないけど、もし漫才のことインタビューされた時にさ、俺が面倒くさくてよ、「それ、全部漫才の中に入ってるんで、漫才見てください」つったら、それが文字に……何笑ってんだお前!」

春「はははははは(笑)」

 

 

若「まいったなぁと思ってる時、最近あるなと思ったら、昔、春日ってこういう気持ちだったんだろうなぁと思って」

春「まぁま、そうだね」

若「「いいね」が欲しいっていう感じの。で、「いいね」されたら気持ちいいわけじゃない。そういう感じだったんだと思うね。俺、かためのジーパン穿いてた頃」

春「ふふふふ(笑)」

若「当時は、2009、10、11、12、13、14とさ」

春「長げーな!ほぼずっとだよ」

若「ははははは(笑)」

春「よかったじゃないか、それは。気持ちよくてよかったじゃない」

若「いや、まいったなと思うこと、最近多くてね。おじさんてそういうことなのかなと思ってさ」

春「ああ、そうかもね。逆に言うと、おじさんだから、ちゃんとしたことを聞きたいみたいなことになるだろうしね。聞くほうはね。そういうのは要らないんだ、本当のやつを、みたいなさ」

若・春「はははははは(笑)」

春「だけど、本人的にはね、恥ずかしさっていうのが出てきちゃっているから難しいよね。いい試合いできないよね」

若「結構、キューバの本の時大変だったのよ、実は」

春「あー、それは聞かれるでしょ、だってそういうさぁ」

若「俺が言いたいのは、本当に言いたかったのは、それ、全部本の中に入ってるんで、読んでください……何笑ってんだお前。お前ヤバい奴だな、お前」

春「そういう時に笑っちゃうやつね」

若「お前ヤバいぞ、そんなことで笑ってたら。あはははは(笑)全部本の中に書いてあるんで読んでください。お前、何笑ってんだー!それをあんまり、奥田とか春日が今みたいに、俺はいいよ、笑われても。こういうことを言って、奥田とか春日とかが笑うから、起業する若者が出てこないんだよ」

春「いやいや、そんなでかい問題までいく?発展する?」

若「これ本当だよ。奥田と春日がそういうので笑うから、起業しようっていうことが出てこないんだよ、あんまり。若い才能のある子いっぱいいるのに。2人のせいだからな」

春「私たちの?」

若「うん。お前らがこういうことを俺が言って笑うからだよ。みんな笑われたくなくなっちゃって起業しないんだから」

春「いや、それは別に関係ないよ、若い人は。若林さんを笑ってるから」

若「なに笑ってんだ!(笑)」

春「はははは(笑)ほかの若者だったら頑張れって思うよ。心から思うよ」

若「笑うんだったら、笑いで笑ってほしいけどね」

春「へへへへへ(笑)」

若「2人ともヤバいよ。お前らそれ笑うの格好いいと思ってるんだろう?」

春「いや、思ってないよ」

若「熱いこと言った人のことで笑うのが格好いいと思ってるんだろう?」

春「ははははは(笑)いやいや、そう思ってない」

若「それを大人の印だと思ってないか?熱いこと言った人で笑うこと。笑わないと逆にヤバいってプレッシャーを感じる、俺は逆に。2人から。逆に臆病に見えるね、俺には」

春「いやいや。そんな深い根みたいなものはないのよ、別に我々は。哲学みたいところね。単純に若林さんのことを笑ってるから」

若「笑ってんじゃないわよ!」

春「カカカカカ(笑)」

若「ははははは(笑)」

春「気をつける。今後はね」

若「気をつけてくださいね。この話の続きは明日のミュージックソンでしたいと思います」

春「いやいや、要らないよ(笑)」

 

若「春日もそうだと思うけど、この年になると、生きてても大体カネと権力。それによって言葉とかも選んでるわけじゃない。特に、まぁ、春日さんとか」

春「いやいや(笑)そんなことない!(笑)」

若「かかかか(笑)」

春「いや、なんか、ものすごい汚れた人間みたいなさぁ。言い方が悪いな」

若「なんか、本気の言葉を言ってないじゃない、だって春日さんは生きててさ」

春「まぁ、一度も放ったことはないね。本当の本当のやつは」

若「カネと権力で、自分の得になるか見て」

春「言い方が」

若「言い方変えたほうがいい?」

春「「カネと権力」ってなんかさぁ」

若「どんな言い方したらいいのかな?(笑)」

春「それはだから、雰囲気とか、状況と雰囲気よ」

若「いや、一緒じゃねーか!意味よ」

春「「カネと権力」だとさ」

若「でも、そうじゃないよとは言えないでしょだって」

春「まぁ、そうだねぇ」

若「ははははは(笑)」

春「お金もらうからね、言ってみれば」

若「権力は、春日さん、あんま興味ない。カネで春日さんコメント変えるじゃない(笑)」

春「「カネで」っていう言い方が悪いんだよ。それは、お仕事だからね、そういう状況……」

若「仕事……損得かな、自分の。なんか変えるじゃない」

春「損得じゃないじゃん。その場に合う」

若「結構、こう、この人凄い人なんだよって言われる若いスタッフさんにはすごい話しかけるのに、言われてない人に話しかけないじゃない、春日さん」

春「いや、そんなことないよ!」

若「俺、そういうの見てて、あぁ、変わんねーなと思うんだよね」

春「いやいや、いつからそうだったんだよ私は。ずっと前からそんなことないよ。将来有望なスタッフさんも、そうでないと言われているスタッフさんも、一律して話しかけないからね、私は」

若「かけろお前!」

春「どっちにしても話しかけないからね」

若「ふふふふ(笑)」

春「話しかけられないから」

若「かけろ、かけろ」

春「それはないんですけど」

 

 

「グレート☆パパラッチ」で放った言葉も本音じゃないのかね。つかませないね、何年たっても。虚実ない交ぜのところが魅力だからなぁ。まだまだファンでい続けそうだ。