水遁の術の裏側

 

三四郎オールナイトニッポン0(ZERO) 2017年12月8日

 

小宮「大変なんだよ『水曜日のダウンタウン』が」

相田「はははは(笑)ワクワクするね、枕が」

小宮「いつもね、穏やかに終わらないんだよね」

相田「まあねぇ」

小宮「キレられることが多い、最近」

相田「あははは(笑)」

小宮「ごみ屋敷の住人にも、「ヤバい人じゃないんですか?」ってスタッフさんに聞いたらさ「ヤバい人じゃないです!」って言われたから、思い切って企画に臨んでさ。臨んだんだけど、結局ごみ屋敷の住人さんにもボコボコにされて(笑)」

相田「結果、めちゃめちゃヤバい人だったね」

小宮「めちゃめちゃヤバい人でキレられて。この間の逃走中とファッションショーのコラボ企画でもRIKACOさんに「ふざけてんの?」と言われてキレられて」

相田「(笑)パンイチみたいな格好で出て」

小宮「そう。僕の意向じゃないのね。災いなんだよ。災いが続いているんだよ。『水曜日のダウンタウン』」

相田「はいはいはい(笑)」

小宮「それで、この間オンエアされたんだけど、「現代でも意外と忍法通用する説」」

相田「あったね」

小宮「観たでしょ?」

相田「観た観た」

小宮「土遁と木遁。土遁の術。土の中に隠れて、忍んで、背後に回る、みたいな土遁の術ね。木遁の術っていうのが、木の木陰に隠れて、忍んでいって、背後に回る。水遁の術っていうのが、水の中に忍んで、近づいていって背後をとるっていう術があって、3つやるんだよ。その術がバレずに背後をとれるか。現代でも通用するかというような説をやるんだけれども」

相田「漫画とかではよく見たことあるけどね」

小宮「そうそう。漫画とかでは見たことあるけど、でも、昔の設定でしょ? 現代でやってるっていうのはない」

相田「竹筒で水中から息吸って、みたいなことですね」

小宮「そうそうそうそう。それをやるってことで、ロケ行ったら、都内から2時間ぐらいかけてロケ行って」

相田「遠いな」

小宮「春日さんと2人でやるってことで。春日さんに、ターゲットがアニマル浜口さんて聞いたんで「え、大丈夫ですか?キレられたりしないですか?」みたいな。「いや、大丈夫でしょ」みたいな感じでめちゃくちゃ余裕なの。「そうなんですね」て言って、企画書だけ見てわかんない。僕、水遁の術から参加だから、水遁の術をやるぐらいしか断片的に聞いてなかった。「これ、どういうことですか?」って言ったら、「これこれ、やればわかるよ」みたいな。何でそんな余裕なんですか?」「だって、俺、土遁と木遁やってるからね」(福田(笑))だからキレられないでしょうというのもわかった。検証済みだったから。ほかの人だけれどね。それは土遁の術で紅蘭さんの背後をとったりして、菊地桃子さんを背後から襲撃」

相田「菊池桃子さん?西村知美さんじゃない?」

小宮「あ、西村知美さんか。ゴメンゴメン。襲撃してて、それを成功してるから」

相田「菊池桃子さん、たぶん出ないよ(笑)。『水曜日のダウンタウン』。わかんないけど」

小宮「あ、そうか。勘違いです。ごめんなさい。イジらせてるからね、これも」

相田「あはは(笑)いやいや、それでずっと逃げるじゃん」

小宮「逃げない、逃げない。いやいや、楽しくない? だって、こんなの。捕食したね。これぐらいの餌だったら」

相田「えー?ずるぅ。あ!ゴメンゴメンて言ってたのに(笑)」

小宮「それを背後からいってて、もう成功してるから、みたいな感じで。画が浮かばないの、オンエアまで。オンエアみたら、ああ、そういうことかというのがわかったけれど。それで、まま始まって、それでいいんだけれども、なんで水遁の術だけ2人がかり?と思って」

相田「そうだね」

小宮「なんで僕ここから?と思ったの。普通にインカムで指示をするっていうこと。水の中で様子がわかんない。状態がわかんないから、アニマル浜口さんが後ろ向いているかどうかわかんないから、バーベキューを作ってるっていう流れだから、バーベキューを初枝さんと、奥さんと作ってるっていう状況」

相田「川原でね」

小宮「そう、川原で。後ろから近づいていってっていう感じだから、春日さんはあんまり、水中の時もあるじゃん。だからわからない。インカムで「今、チャンスですよ」とか」

相田「状況がね」

小宮「そう。「後ろ向いてますよ」とかを指示で僕が示していく」

相田「小宮は水中じゃないのね」

小宮「僕は水中じゃなくて、ちょっと隠れたところでモニターを観ながら、それで僕が指示していくという感じでやっていったんだけれども、ま、上手くいって、どんどんどんどん上手くいって、どんどん近づいていったんだよね、春日さんが、バーベキューをやっている時。2人がやっていて全然気づかないんだよ。アニマル浜口さん夫婦、夫妻がね。全然気づかないで、どんどんどんどん、途中まで行って。夜の川で、雨降ってたから、なんか嫌な予感はしたんだけど、途中、春日さんも普通にちょっと流されるっていう事件があって(笑)」

相田「はっはっはっ(笑)」

小宮「急流になってて」

相田「あれちょっとびっくりしたな」

小宮「ヤバいよ、あれ。僕が一番最初に気づいた。「あれ?流されてないですか?流されてないですか?」みたいに言ったら、「えっ大丈夫でしょう」みたいな感じになって、「いや、流されてますよ」「おっヤバいヤバい」みたいになった。全然気づかなくて」

相田「あれヤバかったね(笑)」

小宮「フィンスイミングやってたからよかったよ」

相田「あはははは(笑)」

小宮「僕とかだったら絶対ヤバかったよ」

相田「そうだね。日本代表とかになったからね」

小宮「そうそうそう。持ち前の体力でなんとか這い上がって、それで背後回って、それでとったんだよね。「もらったー!」って言ってね」

相田「背中をね」

小宮「アニマル浜口さんのところに行って「もらったー!」って言ったんだよ。そうしたら、一番最初驚いて「おいおい何なんだよお前ら!」みたいな。真っ黒い忍者がいきなり来るから、びっくりするっていうのはわかるの。「おうおう何なんだよお前」みたいな感じで。浜口さんの後ろとったから、スタッフさんに言われてて「小宮さんもチャンスがあったから、後ろから初枝さんも狙ってください」。僕も出ていって、「もらった!」って言って、初枝さんの背後もとって、これ、よかったよかった、終わりかなと思ったら「何なんだお前!」というのが長いのね、ちょっと。アニマル浜口さん」

相田「はははは(笑)」

小宮「おやおや?と思ったんですけど、まま、でも、大丈夫でしょう、はい終わりですよねと言って、スタッフさん入ると思ったら、まだスタッフさんも入らないで、あららら?と思ったら、初枝さんが必要以上に怒るのね。浜口さんに。アニマル浜口さんに対して「ちょっとあんた止まりなさい!やめなさいよ!」。やめなさいよとはどういうこと?と思って、ヤバいぞと思って、もしかしたらガチで怒ってない?と思ったんだけど、まあ、そんなことないでしょと。タレントさんだからね、そこはわかってくれてるだろうと思ったら、ジャガイモが飛んできたんだよね」

相田「ははははは(笑)」

小宮「あらら?おやおや?と思ったら(笑)アニマル浜口さんが投げてて。僕に。これはヤバいヤバいと思って、逃げていったの。そしたらフライパン持ちながら追っかけてくるの」

相田「あー観た観た観た」

小宮「フライパンだよ(笑)。ヤバいヤバい、これまずい、まずいよって。春日さんは?と思ったら、水遁の術を使って逃げていった」

相田「はーははははは(笑)」

小宮「ほんとに。反対側から水遁の術、逃げる時も使えるんだと思って」

相田「逃げるすべとして使って。ふふふふ(笑)」

小宮「卑怯だ!卑怯だよって言って、そしたら、ああ、ごめんなさいってスタッフさんが入って「『水曜日のダウンタウン』です」。ちょっと遅いよと思って。「『水曜日のダウンタウン』です」って言って。したら、普通のタレントさんだったらさ、その言葉を聞いたら、「あ、『水曜日のダウンタウン』ね」。まま、理解はできてないけど、ある程度のことは許すぞってなるわけじゃん。普通のタレントさんだったら。奇特のタレントさんなんだよ、アニマル浜口さんは」

相田「はいはい(笑)」

小宮「何だよ、そんなんじゃ許さないよ、みたいな(笑)。無敵の言葉みたいに言ってるけど知らねーよ!みたいな。だから何だよ!水曜日のダウンタウンが常套だよ!みたいな」

相田「はっはっはっはっ(笑)」

小宮「ずっとフライパン持って追っかけてくるの。おさまらないの。ヤバいヤバい」

相田「怖ぇーな(笑)」

小宮「あれヤバい人ですよ、誰か止めてくださいといって、アニマル浜口さんが怒ってキレて、オンエアではそこまでね。アニマル浜口さんはキレたら怖かった、で終わってるわけ」

相田「終わったよ」

小宮「水遁の術とか関係なくなってる、とりあえず」

相田「はっはっはっ(笑)」

小宮「それ終わったんだよね。そこからなんだよ」

相田「えっ?」

小宮「オンエアはそこまでになって、キレて。でも、全然おさまらないの。何なんだよ!みたいな感じになって。「ごめんなさい、ごめんなさい」って、忍者の格好した2人で謝ってるの。春日さんと僕。「ごめんなさい、すいません」みたいな。ちょっとスタッフさん弱くない?謝るの。僕らのほうが強く謝ってるよと思って。「ごめんなさい、ごめんなさい」。初枝さんも「こうやって言ってるからいいじゃないの」って。「知らねーよ!いきなりこうやって来られたら怖ぇーじゃねーか、こっちもよう!何やってくれてんだよ!」。いやあ、まあまあ、ちょっと押さえて押さえて。初枝さんも「押さえて押さえて」って言ってて「いやあ、ダメだよ」みたいになってたから、ちょっとヤバいぞと。そしたら『水曜日のダウンタウン』のスタッフさんが、「最後は、まあま、こんな感じになっちゃいましたけれども、“気合だ”で締めましょうか」みたいな。いやいや、イカレてんのかと」

相田「ははははは(笑)」

小宮「こんな状況で、気合だで締めま……確かにやっているよ。気合だ気合だ気合だ。やってますけど、そこで締めれるわけないぞと」

相田「そんな場合じゃねーからね、今(笑)」

小宮「そうそう。そんな場合じゃないよ。おかしいだろって言ったら、浜口さんの表情がみるみる変わっていって、「ハッハッハッハ気合だやりましょう」。よかった」

相田「えーー!?」

小宮「得策だった」

相田「はははははは(笑)」

小宮「「みんなでやれよ!気合だ気合だ気合だ気合だ!みんなでやるぞ」って言って、「ワッハッハッワッハッハッ気合だ気合だ気合だ!」って。こりゃいいやと思って」

相田「はははははは(笑)」

小宮「僕も「気合だ気合だ気合だー!」って言って、「はい、終わりでーす」ってスタッフさんが言って「あざしたー!」って言って僕らも逃げるように帰っていって」

相田「ははははは(笑)」

小宮「帰りのロケバス、すごい無言。僕と春日さん、2人で何だったんだ。何が「気合だ気合だ気合だワッハッハー」だよって、もうあの人で二度と笑えないよと思って(笑)」

相田「はははは(笑)」

小宮「ワッハッハッじゃないよ、笑えないよと思いながら帰っていった」

 

 

オードリーのオールナイトニッポン 2107年12月9日

 

春「この間ね、『水曜日のダウンタウン』でえらい目に遭いましてね。昨日? 今週の水曜日か、オンエアされたんだけどね、忍法ってあるじゃないですか。忍者の。「忍法、現代でも意外と通用する説」みたいのやったのよ。若林さんご覧になりました?」

若「なんかね、ニュースで見た。ヤフーニュース」

春「ヤフーニュースに載ってた?(笑)」

若「春日が流されて、みたいな」

春「ああ、そうそうそうそう」

若「流されちゃったらしいね、だいぶ。大変だったんでしょ?」

春「ハハハ(笑)まあ、危なかったね」

若「で、アニマル浜口さんに後ろからいって、みたいな」

春「そうそうそうそう。オンエアされて、忍法をやって、後ろから斬りつけられるか、みたいな。紛れて、バレずにいけるか、みたいのをやってさ、木遁と土遁もやったのかな。木に化けるっていうのと。布で、山の中で。あと、土の中に潜っといて、竹筒を出して、後ろから斬りつけるっていうのを紅蘭君にやって、木遁は西村知美さんにやったのよ」

若「ふはははは(笑)あ、そう?」

春「そうそうそうそう」

若「面白いね」

春「毎回やっぱりゾクゾクするような企画を投げてくれるからさ、まま、楽しかったんだけど、それもちゃんとほんとの忍者の先生みたいな人にね」

若「あー、先生がいるんだ」

春「結構ちゃんとやるのよ。そうそう」

若「だから、運動神経もなきゃいけないし、ちゃんと覚えなきゃいけないね、やり方を」

春「そうそう。ほんとの検証だからさ、例えば、毒霧やる時もちゃんと武藤さんに習ってね、ちゃんとその辺をしっかりやって試す」

若「あれ、すごい面白かったもんね、あのメイク」

春「毒霧のやつ。で、成功、成功して、で、水遁の術だったのよ。水の中、川の中潜ってて、アニマル浜口さんに後ろから斬りつけるっていうのをやったわけさ。シチュエーションが、もう真っ暗。夜中の川原でさ、アニマルさんと初枝さんね、アニマルご夫妻がバーベキューというか、焼きそばつくったり、火をおこしたりとかしてるところを後ろから、バックが川になって、そこに私が竹筒を出して、あと、忍者の格好をして、ゴーグルっていうか、素潜りするような1つゴーグルあるじゃん。1枚ゴーグルというか。あれで潜んでいる。で、水の中だから、聞こえないから、三四郎の小宮君に来てもらって、インカムで指示を「今いけますよ」とかっていうのを別のところでモニタリングしててくれて、タイミングを教えてくれると。そこの水遁の術だけ小宮君に来てもらったのよ」

若「はいはい」

春「やる前、凄い不安な感じなの、小宮君がね。「大丈夫なんですか?これ」みたいな。「何が?」って聞いたら、「これ、後ろから急に斬りつけて、知られていないわけですから、怒ったりしないですか?大丈夫なんですか?」みたいな。「まあま大丈夫だよ。木遁も土遁も大丈夫だったから。西村知美さんと紅蘭君にやったやつ」。その2人はキレる人じゃないでしょう」「まあまあまあ」つって」

若「あいつは本当はちゃんとる奴だからね」

春「ちゃんとしてる。真面目な男だからさ」

若「ネタライブの後も喋ったけど、ほんとに真面目な男」

春「そう、真面目な男」

若「常識人」

春「そうそうそうそう。頑張って」

若「物すごいちゃんとしてる」

春「変なことしてるからね、あの人は」

若「変なことを頑張ってやる真面目な人」

春「真面目な方ですから」

若「それに比べて相田はヤバいなぁ」

春「あいつは本当にヤバいんだよ。あの男は」

若「ふっふっふっ(笑)できる奴だし、小宮は」

春「そうそうそうそう。ちゃんとね。ちゃんと、ムチャなことを言わないもの。急に変なこととかね」

若「言わない」

春「ちゃんとフリ作ってさ」

若「きっちりしてる」

春「きっちり笑いをとる男だからね」

若「しっかりしてる。歯入れたタイミングもバッチリ」

春「そうだね。自分が今どう見られてるかっていうのを全部わかってる男だからね」

若「わかっている。客観視もできる」

春「できる」

若「自分の中でもちゃんと見てる」

春「それはM-1でもかいま見れたね。敗者復活で」

若「それは絶対そうだわ」

春「う~ん。「松っちゃん待っててね」あれはよかったよね」

若「はいはい」

春「そういう男だから、いつも、収録の前とか、どういうプランを立ててるのかわかんないけど、自分の中でたぶんシミュレーションというか、流れの想像はしときたいんでしょうよ」

若「はいはい」

春「そう言われたのね。「大丈夫なんですか?」「今までも大丈夫だったし、アニマルさんだから大丈夫でしょう」つって言って臨んだのよ。

いざ川潜ったらさ、やっぱ冬の川だから寒いのね」

若「ウエットみたいの着てんの?」

春「一応忍者の服、覆面というかさ、ほっかむりって言うのかな。目だけ開いててさ、忍者の格好よ。背中に刀差してね。それを抜いて斬りつけるわけだからさ、おもちゃの刀でね。潜ってて、まあ、寒いわけさ。そりゃあ」

若「そりゃそうでしょ。ずっと入ってるんでしょ?」

春「ずうっと入ってる。指示も聞くんだけど、だんだんだんだん指示どころじゃないというかさ、自分のタイミングじゃないと、もうこれ潜ってらんねーぞ、みたいな。でも、結構目の前なの。5メーターぐらいしかないからさ」

若「はいはいはいはい」

春「2人が料理したりとか、なんか、川の側に火をおこす場所みたいなのがあったりとかしてさ、アニマルさんが振り返るのよ。カメラが向こうにバーッとあって、川を背に向けてやってんだけど、火をおこす時は川のほうを向くから」

若「だから、変なタイミングで自分で出ちゃって、真正面で目合っちゃったら、ちょっとドン冷めの画になっちゃうから、テレビ的にも申しわけないし」

春「スベるとかじゃなくて、一番それが怖い」

若「そうだね」

春「あ~あ~あ~みたいな」

若「そうじゃなかったんだよな、観たかったのは。でも、それは小宮がしっかりしてるから」

春「そう。だから、100%信頼を置いて」

若「あいつは本当できる」

春「聞いてたのよ。したら、やっぱりいいタイミングで言ってくれるわけよ」

若「間違いない。予習と反省、ちゃんとやるから。一個一個の仕事」

春「だから、一回現場、事前に行ってたのかな?っていうぐらいね」

若「まあ、シミュレーションしてるからね。イメトレもしてるだろうし」

春「結構、直で行ける川じゃなかったのよ。潜ったところからすぐ行けるんじゃなくて、今、春日がいる場所からちょっと移動して、一回中継ポイントを作って、そこで待って、で、もう一つまた中継ポイントを作ってから上がる、みたいな感じのを全部言ってくれてね」

若「ああ、さすが!」

春「これ、もうちょっと行って、そこで待ちましょう、みたいな。全部こう、信頼を置いてやってたのよ。で、「そろそろいけますよ」みたいな」

若「キタ?」

春「結構10分、15分ぐらい待ってた」

若「実際、息は続くの?竹筒って」

春「息は続くのよ。寒さだけ。完全に潜ってないからね」

若「これだけでずっといても平気なんだね、呼吸面はね」

春「まあまあ、そうだね」

若「でも、寒さだ、きついのは」

春「寒さがきついから、早くしてくれ小宮と思ったら、その気持ちもたぶん汲んでくれてさ」

若「わかってると思うよ」

春「いいタイミングでね」

若「あいつは結構『潜在能力テスト』とかでも、一番上の席に座っても、大御所とちゃんと揉め事起こしてくれる」

春「ああ、そうね」

若「考えてるんだよ、全体のことを」

春「そういうのを私もテレビで観てきてるからさ、小宮が来るっていう時点で、もうほぼ成功するだろうなと思ってたの」

若「それはあるよね。それはあると思う」

春「ああ、小宮君が来てくれるんだ、ありがとう、これは大丈夫ですねっていうのはあるんだけど、実際に動くのは私だから、下手をこいたら小宮君の顔に泥を塗ることになるじゃない」

若「それはよくないね」

春「あの男がMCになる道が遠くなるわけでしょう?」

若「はいはいはいはい」

春「私が下手こいたらね、指示を出している奴が悪いということになるからさ。それはやっぱできなねーと思って指示を聞きながらやってたら、その言ってた、川に足が取られてちょっと流されたのよ。その時点では、あ、ちょっとおいしいなっていう気持ちもあったわけさ」

若「ああ、流されたら」

春「ちょっと流されたの。ちょっと足取られてコケて、ザバーッてなったんだけど、川が思いのほか増水しててさ、あれあれあれあれ?っていう感じでね、おいしいレベルからどんどんどんどんこう(笑)」

若「ノッちゃったんだ、流れに」

春「そう。この辺で止まるだろうなと思ったところをちょっと過ぎてきてさ、あれ?ちょっと足、なかなかこうね、しっかりとこう」

若「滑るしね、苔で」

春「そう、滑るし、パッと先を見たらさ、一応ライトが照らされてんだけど、ライトが照らされてない、先がもう見えないぐらいなのよ」

若「真っ暗だからね」

春「真っ暗。橋みたいのがあったの。橋の先がたぶん右側かなんかにカーブしてて、その先はもう真っ暗なわけ。そこまで流されたらヤベェ」

若「見えなくなっちゃうからね」

春「見えなくなっちゃうからね。それで、何より小宮が心配するだろうと思ってさ。見えなくなったらね」

若「それはそうでしょう」

春「自分のためというよりも小宮君のためにね、何とか立ち上がってさ、ほいで、何とか戻ったのよ。したら、ちょうどアニマルさんが私に背向けてなんかやってたから、そのままいってやろうと思って。立ち上がっちゃってるからさ、今さら水遁の術をやるスペースというか、ないわけよ。隠れるところが。で、ワーッとこう行って、「もらったー!」つってバッと行ったのよ。したら、(笑)アニマルさんが「オーーーッ!」」

若「ははははは(笑)」

春「オーーーッ!てなって、あー、よーしよしよしよしって思ってね、成功したと思ったら、「オーーーッ」の後「なんだテメェはー!」つって(笑)言われてさ。ま、そりゃそうじゃない」

若「急にね、何も知らないわけだから」

春「そうそう。急に現れて、「もらったー!」なんつってやられたらさ、「なんだテメェは!」「大成功です」みたいなことを言ったら、「何なんだテメェはー!」つって」

若「またきて」

春「「どっから現れた貴様ぁ―!」全然おさまんないの。これ、どっちなんだろうなと思ってさ、思うじゃん。逆ドッキリというか、ハメられてんのかな?」

若「なるほどね!逆ドッキリね」

春「って思ったら、スタッフさんを見たら、みんな真顔なの。あれ?これどっちだ?スタッフさんがリアクションしないパターンの、リアルな空気作るやつなのかな?と思ったのよ。だけど、全然おさまんないの、アニマルさんの怒りが。で、小宮君も現れてさ、初枝さんもこっちに来たから、アニマルさんをやった時に。「何?どしたの?」みたいな」

若「ふふ(笑)」

春「初枝も来たわけよ(笑)。初枝がやって来て、作戦では、その初枝もいってやるっていうね。小宮君が現れて、逆サイドから、初枝もいってやるっていう。「もらった」っていってやるっていう計画があったから、まさに計画どおり、「こっちももらったー!」つっていったのよ。したら、初枝も「あーー!」てなってさ(笑)。そしたら、それ見たらアニマルさんが「何なんだテメェはーー!」ってなってね、小宮君のほう見て。で、「お前らどっから現れたー?」すんごいキレんの。で、私にキレるのはまだわかるのよ。何でかっていうと、顔が、目のところしか出てなかった。ゴーグルというか、水中メガネしてるし、下は黒い布だし、ほっかむりでね。わかんないのはわかるんだけど、小宮君は丸出しだったの、顔が。それでも、「何なんだテメェ!誰だテメェはー!」って言って(笑)アニマルさんがキレてんのよ。それ見て、あ、全然小宮君売れてねーじゃんと思ってさ(笑)」

若「アニマルさんにだけね」

春「全然気づかれてねーじゃんと思って、しょうがないから、私も顔を出したのよ。したら、私にも「誰だテメェはー!」(笑)。暗いっていうのもあるんだけど、そんなライト当たるところじゃなかったから。無茶苦茶キレててさ、あんなキレられたの、あかつ以来だよね」

若「ああ、毒霧の」

春「毒霧やって、「相撲をなめるー!」つって壁にドーン!てやられた以来」

若「その後、ビール瓶で殴られたもんな?」

春「それ、私じゃないのよ(笑)。無茶苦茶キレられてね」

若「あ、そう(笑)」

春「大変な目に遭いましたよ」

若「ははは(笑)」