2本目のネタ


新道竜巳のごみラジオ 第164回「ゲスト:坂巻くん」

 

新道竜巳のごみラジオ 第164回「ゲスト:坂巻くん」

 

新道「次、にゃんこスター「フラフープ」。設楽さんが90点と、大竹さんは松本さんは94点つけてる」

坂巻「設楽さんは同じ点数つけているんだね。1本目のネタと。松本さんは3点ぐらい低くつけてたね」

新道「まあまあ、手抜きだからね、このネタね」

坂巻「あははは(笑)手抜きと言っちゃうとあれだけど、まあまあまあ」

新道「でも、これがハマるんですよ、結局ね。ある程度面白く見えちゃうんですよね。もちろん1本目より全然笑いの量が減ったとは思いますけど」

坂巻「まあね」

新道「なぜなら、フラフープの捌き方が縄跳びに比べて明らかに劣ってたからっていうのがあるけどね」

坂巻「(笑)まあ、でも、あれだけできれば凄いよね」

新道「まあね。あの人は動きがきれいだったね」

坂巻「あんな特技、普通ないですからね、1コしか。それを2コ、この短い期間であそこまでやったのは大したもんですよ」

新道「まんま、ほぼ同じ構成の、オチが一緒で、あそこの現場が笑ってしまうノリってのは、本当はキングオブコントの、本来、予選でエントリーしている芸人たちの求めている空気とは違うんだろうなというのは観てて思ったけどね」

坂巻「うん、そうね。それはあるね」

新道「これ、難しいとこなんだけど。あれはあれで、にゃんこスターが日の目を見れて、俺はすごいよかったとは思いますが」

坂巻「よかったですよ。

1本目のネタをフリにしている部分がだいぶあるじゃないですか。だいぶというか、かなり」

新道「そうだね」

坂巻「それも、この動き見たことあるって、1本目のやつ」

新道「うん、そうだね」

坂巻「ああいうの、なんかの時に松本さんが」

新道「M-1です」

坂巻「M-1だっけ?嫌ってたじゃないですか。そういうのはどうかと思う」

新道「だから、2本目のネタに入る時にさ、「それ1本目にやったやないかい」っていうツッコミを」

坂巻「1本目をフリにしていっちゃっている」

新道「フットボールアワーさんがたしかやったんですよ。それが松本さんが気になって、「松本人志の放送室」で、1本目をフリにして2本目をやるのはおかしいと。別に持ちギャグがあるんだったら、1本目やって、2本目をやるなというわけではないんだけど、というのを言ってて、じゃあ、今回、にゃんこスターのやったものはなぜ許されたのかというところで、結局そこ以上に楽しめる空間がなかったからですね」

坂巻「あはは(笑)なるほど、そうだね」

新道「にゃんこスターにみんなしがみついてたんですよ、結局。番組自体も」

坂巻「なんちゅう表現するの(笑)」

新道「絶対そうじゃないですか」

坂巻「にゃんこスターにしがみついてた」

新道「でしょう?しがみついてましたよ。だから、2コ目のものをやろうが、それは、にゃんこスターがやったなら許されるわけですよ」

坂巻「そうね。にゃんこスタールールが1コできてたよね。にゃんこスターならオッケーみたいなとこがね」

新道「M-1だったら、フットさんもいた、笑い飯さんもいたとか、競合がいるから、その中の1組がちょっと、言い方は悪かった、小手先の笑いみたいな、目先の笑いっぽいことに見えてしまう可能性がある演出のボケをしてしまったと。NON STYLEさんのリップクリームを漫才で出しちゃうのもおそらくあれです」

坂巻「ああ、なるほどね」

新道「でも、東京ダイナマイトさんの「剣(刀)持ってきたぞ」は言われないんですよ」

坂巻「あ、いいこと言うね」

新道「これは何が違うのかってなった時に、これは東京ダイナマイトさんを面白く観たいという共通認識が生まれてくるんです」

坂巻「ああ、なるほどね」

新道「やってくれたなコイツ、さすがだなってなるんですよ。そこがマイナスじゃなくてプラスに加点になっているんですよ。しかも、それは、持ってこなくていいという中で、わざわざルール違反をして、ネタには影響ないことをやっているという余裕の演出でもある。NON STYLEさんは、ネタの中の一ボケでやったから、余裕がなくて、せこく見えたんでしょうね。悪く言ったら」

坂巻「ああ、なるほどね。それはほんとそうだわ。たぶん。そうだね。もう一個突き抜けてやれれば許されるんだろうけど」

新道「そうそう。それを、なんか審査員が納得する、その後の一言で返しをもしできていたら、それを言われなかったのかな、とか」

坂巻「あそこまで堂々とやられちゃうと(笑)」

新道「堂々と。わかんないけど、芸風にもあるのか、キャラクターというのもあるかもしれないけど、別の人がやったら認められる可能性もあるしね。そのコンビが本当に面白くてしょうがないという空間ができてたら、同じ演出で、同じ出し方でリップクリームをやっても言われない可能性もある。それは、その人の人柄だったりキャラクターだったりするから、一概にこれがダメ、これがいいというのはおそらくないんだけど、今回、にゃんこスターは許されるキャラクターであったというのが勝因ですよ」

坂巻「まあ、そうだね。ほんとそうだわ、それは」

新道「ていうのがあったね。ていうのもあって、いろいろ考えることが今回あって、非常に面白かったよね」

坂巻「面白かった。面白いショーでしたよね」

新道「面白いショー、SHO、ショーでしたね」

坂巻「SHOWですね。ショー」

新道「……」w

坂巻「ナニソレ。ろくでなしブルースのやつなの?わかんない。やめてもう。面白かったですね。

という感じで、優勝がかまいたちさん、と」