誰かの1番

 

On8+1 2017年9月19日

 

佐藤満春「ゲストにお越しいただいております。バカリズムさんです。よろしくお願いします」

バカリズム「どうもよろしくお願いします」

 

佐藤満春「今日はアーティストさんとして」

 

佐藤満春「いろいろバカリズムさんのお話は、南海キャンディーズの山里さんとか、オードリーの若林君とかから、ちょくちょくお話は」

バカリズム「聞いてるんですか?」

佐藤満春「聞いてます」

バカリズム「あのね、ちょっと聞いてほしいんですよ。お2人と仲いいでしょう?」

佐藤満春「はい」

バカリズム「僕も番組でいろいろ共演したりして、あの2人とは。連絡先も知ってますよ。3人のグループLINEあったりしますよ。だから、僕はいろんな番組で「仲のいい芸人さん誰ですか?」と聞かれた時は、大体「オードリーの若林さんです」だとか「山里さんです」って言うこともあるんですけど、あの2人が別の番組で仲のいい芸人さんと聞かれたときに、俺のこと言わないんですよ!だから俺すげぇ寂しくて。確かにすげぇプライベートで会うわけでもないし、そんなエピソードもないから、言わないのかなとか。でも、あの2人は2人同士で名前出し合うんですよ」

佐藤満春「出し合いますね、確かに」

バカリズム「ね!おしゃれイズムにVTR出演したりだとか、そういう関係性」

佐藤満春「あ、そうだ!(笑)」

バカリズム「俺の時ないんですよ。俺だけ友達だと思ってたのかな?みたいな」

佐藤満春「ちょっと片思い的なね」

バカリズム「そうそうそう。だから、俺も最近あんまり言わないようにしてるというか」

佐藤満春「ははは(笑)バカリズムさんて、交遊関係ってどうなんですか?」

バカリズム「こういう時にすげぇ困るんですよ。俺が仲いいって言っても、俺、単純に忙しくて、あんまり人とご飯行ったりとかもないから、例えば、バナナマンの日村さんとか名前出したりしても、別に会ってないし、日村さんが別の番組で誰と仲いいんですか?って言われたら、ケンドーコバヤシさんの名前出したりするから、あ、俺は違うんだな、外れてんだな。東京03の名前出したりするの。仲いいからつって。でも、東京03は誰と飲みに行くかって聞いたら、ラバーガールとかって。俺はちょっとそういう寂しさがずっとあるから、あんまり人のことを友達と言えないんです」

佐藤満春「誰かの1番ではないんですかね」

バカリズム「ないし」

 

佐藤満春「そうかぁ。今、話にあったグループLINEの話はちょこちょこ聞いてて」

バカリズム「聞いてます?山里さんからたまにお笑い界の情報が流れてくるんですよ。ここでは言えないですけど」

佐藤満春「こんな場所じゃ話せるような内容じゃないですけども、かなりバカリさんが冷静にいろんなことを分析しているっていう」

バカリズム「そうそうそう。山里さんが情報を持ってきて、若林さんが返して、俺がそれを分析して、みたいなやりとりが夜な夜な」

佐藤満春「本当にそのLINEグループだけ流出しないことを」

バカリズム「そうそうそう。洒落になんない。絶対にこの業界にいられないですからね」

 

佐藤満春ツイッターとかでバカリさんの動向はいつもチェックさせていただいているんですけど、大体朝方まで作業場にいるなっていうイメージ」

バカリズム「そうですね。ほぼ休みらしい休みないです」

佐藤満春「ドラマの脚本書いたりとかずっと続いていらっしゃるじゃないですか」

バカリズム「ずっと続いてるから、収録後にご飯に行ってとかは、まあ、ないですね」

佐藤満春「とにかくやらなきゃいけない作業が溜まってる」

バカリズム「そうそうそうそう」

佐藤満春「ずっと作業場で1人」

バカリズム「ずっと作業場で1人です」

佐藤満春「ふっふっふっふ(笑)」

バカリズム「どうなんですか?作家という立場だったりもするから、その人、そのグループとそのコンビがどう見えているかとか、客観的に見てアドバイスしたりするわけでしょう?」

佐藤満春「はい」

バカリズム「俺、そういうのいないから。俺どう? 俺どうよ? 相談する相手もいないから」

佐藤満春「完璧じゃないですか」

バカリズム「自分が、俺どこ行ってるのかな?みたいな」

佐藤満春「怖くなりますけどね。そんなに1人で何でもかんでも出来ちゃうすごさもあるし、ライブもやるじゃないですか」

バカリズム「ライブやりますよ。1人で書きますよ。作家もいないから」

佐藤満春「1人で書いて、1人で演じてね。はっはっはっ(笑)僕で言うと、オードリーは、例えば若林君が春日に直接このダメ出し言うときつくなっちゃうな、みたいなところを、僕を壁にする、みたいな」

バカリズム「確かにコンビの時は、1人いると凄く楽です」

佐藤満春「ちょっと空気がよくなる」

バカリズム「わかる、わかる」

佐藤満春「みたいなことでいるんですけど」

バカリズム「煮詰まっちゃうからね、2人でやると。すごく必要な存在ですよ」

佐藤満春「そういう煮詰まった時、どうされてるんですか?」

バカリズム「ないです。1人であーーー!ってなって、作業場であーーー!ってやって」

佐藤満春「気分転換とかは?」

バカリズム「ないですよ。気分を転換しないです」

佐藤満春「(笑)ずっと」

バカリズム「落ち込んでもそれと向き合うだけです。酒も飲まないから」

佐藤満春「食べ物とかなんか好きなんでしたっけ?甘いのとか好きでしたっけ?」

バカリズム「甘いのとか好きですよ。別に甘い物食べたから辛いことが辛くなくなるっていうこともないでしょ。甘いだけでしょ。辛くて甘いだけでしょ」

佐藤満春「辛いに甘いがコーティングされただけね」

バカリズム「そうそうそうそう。それぞれ別の味ですよ」

佐藤満春「だから、凄いなっていうか、ずっと物作ってるイメージですけども」

バカリズム「そうですねぇ」

佐藤満春「でも、しょうがないっていうか」

バカリズム「もうそうですね。今さらですもん。だって、そういう佐藤君とオードリーの関係性って若い時から積み上げてきてるものでしょ?」

佐藤満春「そうですね、はいはい、確かに」

バカリズム「大体皆さん学生時代一緒だったりとかね。それがないから、この段階で今さら、友達とかも出来にくいんですよ。今から友達作るって、ちょっと重くないですか?」

佐藤満春「重いっすね」

バカリズム「でしょ?(笑)」

佐藤満春「重い、重い。あと、バカリさんの友達になるっていうのは、ちょっと怖い」

バカリズム「なんで?(笑)なんで?(笑)」

佐藤満春「全部冷静に分析するじゃないですか」

バカリズム「しない、しない、しない。俺ホントに緩いから」

佐藤満春「ホントですか?いや、緩くはないでしょ」

バカリズム「全く緩いし。後輩とかにも緩いし、いわゆる礼儀とかそういうのも全く関係ないです」

佐藤満春「縦の感じはあんまない」

バカリズム「そうそう。唯一普通に接してくれるのは狩野英孝です。あいつバカだから何も考えないでしょう? 全然夜中とかに連絡して、「今何してんですか?飲みに行きませんか?」とか言ったりしてくれる奴だから」

佐藤満春「逆にね」

バカリズム「ちょっと変なイメージがあるから俺は、誘いにくいとかもあったりもするんだけど、あいつはそういうの関係ないから、唯一誘ってくる相手なの」

佐藤満春「(笑)そうか、あのぐらいバカなほうが、バカっつったらあれですけど」

バカリズム「気遣われないほうが僕も気遣わないし。友達はいない、ブレーンもいない」

 

佐藤満春「趣味はどうですか?」

バカリズム「これも大変なんです。いろんな番組で趣味聞かれるけど、ぶっちゃけないでしょう。趣味なんかやってる暇ないですもん」

佐藤満春「ゲームはお好きでしたっけ?」

バカリズム「ゲーム好きだけど、めちゃくちゃ語れるほど上手いかつったら上手くないし」

佐藤満春「(笑)まず、やる時間がそもそもないからね」

バカリズム「そうそうそうそう。そういう仲間として若林さんだとか仲間だと思ったのに、あいつ、ゴルフ始めやがったでしょう?」

佐藤満春「ゴルフ始めましたよ。あと、休みがあるとキューバ行ったりするし」

バカリズム「えっ!?」

佐藤満春キューバ行って、キューバの本出してますから。今や」

バカリズム「えっ?キューバの本て何が(?)の?キューバの本、日本で売れるの?」

佐藤満春「そこそこ売れてるみたいですよ」

バカリズム「あ、そうなんですか?」

佐藤満春「そうなんですよ。あ、じゃ、春日はどうですか?バカですよ」

バカリズム「俺、春日さん大好きだもん」

佐藤満春「春日いいですよー。何も考えなくていいから楽ですよ」

バカリズム「ねえ!いいでしょ?」

佐藤満春「楽ですよ」

バカリズム「そうそう。俺は好きなんだけど、向こうが凄く、まだ距離感を困ってるというか。俺が擦り寄れば擦り寄るほど、「こいつバカにしてんだろう」っていう目で見てくるから」

佐藤満春「確かにそうですね(笑)。あいつ敏感ですからね、そのへんね」

 

以下、歌のお話。岸君のお話もw

「『いくらだと思う?』って聞かれると緊張する(ハタリズム)」(歌・作詞:バカリズム 作曲:秦基博

 

 佐藤満春「本日、ゲストにバカリズムさんにお越しいただきました。ありがとうございました!」

 

佐藤満春「いやぁ、掘れば掘るほど、大きな闇でしたね、ほんとに(笑)。趣味もない、時間もない、仕事はたくさんある。曲が、僕はほんとに、よくぞこういうことを書いてくれたと、非常に嬉しかったですけれども、あと30ぐらい曲にして届けたいことがあるっていうことですから(略)」

 

佐藤満春「バカリさんが山里さんと若林君に対して言っていた愚痴、本人に伝えました。「なんで仲いい人で自分を出さないんだ?」ということを伝えました。

山里さんに伝えたところ、「あ、確かに言ってない。ぜひ次は言おうと思う」みたいなことをしっかり山里さんがおっしゃってましたんで、どっかで山里さんが仲いい芸人でバカリズムさんの名前を出す日が来るかもしれないです。

若林君に言ったところ「ほー」って言ってたんで、たぶん彼は出さないですね。はっはっはっ(笑)思いっ切り聞き流してたんでね」

 

「白が人気(ミズノリズム)」(歌・作詞:バカリズム 作曲:水野良樹

 

 

バカリさんの歌は、サトミツさんも言っていたように「上手すぎない、下手すぎない、ちょうどいい」。曲はもちろんいいし、詞はバカリズムらしいし、とってもよかったです。

本当に多才な人。スクール革命で披露していたネタも面白かったんだよ。