シャイニングオープン

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年9月16日

 

春「この間ね、久しぶりに結構お酒をいただいて家に帰ったんですよ。最近そんなに飲む機会もなくてね」

若「うん、知らないけど」

春「確かにそうだな。知らないわな。結構朝も早くて、夜も遅い日が続いてたのよ」

若「別に知らないけど」

春「へっへっへっへっ(笑)やんなきゃいけないことがいっぱいあるからさ」

若「ヘラヘラすんなよ!トーク中に」

春「いや、いいだろ別に!楽しく話して(笑)。もっとシュッとまじめに話さなきゃいけないのか?そういう番組じゃないだろう!報道とかじゃないんだからさ」

若「上柳さんみたいに話してほしい(笑)」

春「いやいや、なんでだよ!

そいでね、久しぶりに飲んで、気分よく帰ってたのよ。そういう時ってね、酔ってるからってお酒のせいにするわけではないんだけども、ちょっと気が大きくなったりするじゃん」

若「(笑)まぁ、クレーマー体質もあるからね」

春「クレーマー体質が頭をもたげてくるわけですよ」

若「ははははは(笑)」

 

春「クレームねーかー?って見て(笑)」

若「クレーマーじゃねぇか」

春「なんか入れられるクレームねぇーかー?っていう体質になるんです。多少ね。

この間、タクシーで帰りまして、むつみ荘のちょっと前で降りるじゃない。で、トントントンと階段を小気味よく上がっていってさ。酔ってるからさ」「鍵開けて入ろうとしたのよ。で、パッと、何気なく向かいのマンションを見たの。開ける時に。そしたら、ちょうど同じ目線ぐらいのところの部屋のベランダで若い男女がベランダに出てて、こっち見てニヤニヤしてたのよ。それで、「おう!」みたいな」

若「はっはははは(笑)」

春「手を上げられたの、男子のほうに」

若「手を上げられたのね、春日が」

春「そうそう、こっちじゃなくて。パッと見て、見てて、なんかいるなぁと思ってたら「おう!」って手を上げたから、なんか知んねーけど、すっげぇムカついて。どうやら、タクシー降りたところぐらいから見てたっぽい感じの」

若「なるほど、音してね」

春「そうそうそうそう。見てて、トントントンと上がってくさまも。だから、恥ずかしさもちょっとあってさ。すごい機嫌よく階段上ってたところを見られてんなぁとか」

若「それ、上り方は変な上り方とかしてたの?」

春「変なっていうか、テンポよく」

若「機嫌がよかったからね、お酒飲んで」

春「そうね。お酒飲んでて機嫌よく、肩で鞄をこう」

若「あの迷彩柄のやつでしょ?」

春「そうそう、肩にかけて、肩口に持ってさ、トントントントンッと上がってたのよ。それを見られたなぁと思って、ちょっと恥ずかしさもあって腹立ってさ、しかも男女だし、一緒に住んでんのか何なのかわかんないけどさ、それもあってさ。なんか腹立ってさ。そこにさすがに「オイ!」とは言わないですよ。それはヤベェ奴だっていうことがわかるから。声上げるのとか。別に悪いこともしてないし。腹立ったから、どうしようかなと思って、こっちからずっと見たの」

若「あー、はいはい。ずーっと見てたのね」

春「そう、ずーっと見てたの。したら、向こうもなんか「おう!」とか」

若「また手上げてくる」

春「やってんだけど、ずーっとこうやって見てたの。自分のドアのところで。したら、なんか話してたんだよ、2人でね。ごちゃごちゃって。でも、ずーーっと見てたら、そのまんま向こうが部屋に入っていったわけね」

若「おう。結構長時間見てるね、じゃあ」

春「結構そうだね」

若「睨むんじゃないでしょ?」

春「睨むんじゃない。ずーっとこう」

若「ああいう感じ?『その男、凶暴につき』の(?)みたいな」

春「ははははは(笑)いや、まさにそうだね」

若「ちょっと立ってみて。どういう」

(ポーズをとる)

若「ははははははは(笑)あ、そうやって見てたのね?」

春「トンネルのところのあれだよね?トンネルで子どもたちが悪さしてるところの」

若「その男、春日につき、だ」

春「その一個の家まで行ってさ、中入っていく、みたいなの。

ずっと見てたの。したら、向こうが入ってって、まぁ、なんかちょっと勝ったなって思ったわけよ」

若「ああ、それは勝ちなんだね?」

春「それは勝ち勝ち勝ち。勝ったなって思って、私も部屋入って、で、またパソコン弄ったりなんだかんだしてたのよ。でも、なんかどっかでちょっと残ってて」

若「ああ、まだ残ってる」

春「そうだね。なんかやっぱちょっとおさまんねーなと思ってさ、また見てやろうと思って」

若「もう一回」

春「そうそうそう。思って、部屋入ってるから、外に出るっていうのも」

若「なんでそんなに腹立ってんだろうね」

春「なんだろうね。酔ってるからかわかんないけど、なんかこうさ、すっきりしなかったわけよ。どんなエロパソやってても乗らないわけ。気分がエロの方向に」

若「まだやってんのかよ!」

春「それはよっぽどだなと思ってさ」

若「東大の勉強しろ!バカ!」

春「勉強も手につかないし、エロも手につかなかったわけよ。これは異常事態ですよ、私の中で。見てやろうと思って、外出るのもなんだからさ、例のドアを、久しぶりにやったよ、私も。窓をこうさ、ちょっとこう」

若「ああ、シャイニングオープンね。いわゆる」

春「俗に言うね。シャイニングオープンをさせてもらってね」

若「見たわけ?」

春「見てたの。したら、まぁま、いないの。それはいないのよ。ベランダにいないんだけど、明かりが点いてるから、まだ起きてんなぁと思って見てたの」

若「それも腹立つの?」

春「ふふふふ(笑)」

若「寝てたらよかったの?」

春「寝てたらよかった。まだ起きてやがる。もしかしたら春日の話してんじゃねーか?って思っちゃうわけよ」

若「はっはっはっはっは(笑)いいじゃん」

春「あいつ帰ってきたなー、みたいなさ」

若「別にいいじゃん(笑)」

春「酔ってるかなんか知んねーけど、調子こいて階段上ってたな、へへへとかって笑ってんのかなと思って」

若「そういう人じゃん」

春「いや、まあ、そうなんだけど。起きて春日の話とかしてんのかなぁと思って」

若「してねーよ!お前のことなんか」

春「ずーっと寝るまで見てやろうと思ったわけ」

若「なんだそれ!お前。はははは(笑)」

春「明かりが消えるまでいったら見逃してやろうと思ったのよ」

若「寝ればいいんだね」

春「そう。寝ればリセットされるから。向こうもね。こっちも勝ったと思うわけよ」

若「それはよくわかんないけど(笑)。なんで勝ったんだよ、それが」

春「寝るまでと、そっちが寝るのと、こっちが目線を切るのの勝負だ!と思ってさ、ずっとこうやってさ、あの桟に肘かけてさ」

若「ははははは(笑)」

春「はははは(笑)ちょっと顔の半分ぐらい」

若「ちょっと怖いね、ちょっとこれ」

春「開けてさ、鼻がちょうどその間に出るぐらいの、このぐらいの感じよ」

若「怖い怖い」

春「ずーっとこうやって見てたのよ」

若「ちょっと怖いね、これは」

春「なっかなか寝ねーんだよ。若いから」

若「お前が寝ろよ!」

春「(笑)なっかなか寝ねーの」

若「なんだ「若いから」って(笑)」

春「若いからさぁ、夜中やることいっぱいあるだろう、そらぁ、あぁん!ほんとにごちそうさまだよ!」

若「嫉妬じゃねーか!」

春「はははは(笑)」

若「そんな、お前、椎名誠の『白い手』じゃないんだから、なんでそんなずっと見てんだよ(笑)」

春「『白い手』って、読んだことねーからわかんねーけどさ、こうやって窓からさ、窓際のカットちゃんだな、だからな。言ったらな」(静寂)「……申しわけない」

若「ははははははは(笑)」

春「今のは申しわけない。今のはちょっと調子に乗ったな。今のは調子に乗ったわ。

こうやってずーっと見て、なっかなか寝ないのよ。気づいたらさ、90分ぐらいたっててさ」

2人「はははは(笑)」

若「そんな見てたの?」

春「ずーっと見てたの。なっかなか」

若「なんだこいつ、危ない奴だな。近所に住んでる」

春「そう決めちゃったらさ、相手との勝負じゃないのよ、もはや」

若「自分」

春「自分との勝負というかさ、そう決めたことに自分が負けるのはイヤだ、みたいになってきてさ。だんだんね。ずーっと見て90分ぐらいたってんのよ。うわ、もう結構時間たっちゃったわと思ってるけど、もうやめらんないわけ。向こうが寝るかしないと。ずーっと見てたらさ、私が寝ちゃったのよ(笑)」

若「はいはいはい」

春「私が」

若「見たままね」

春「いつの間にか。だんだん体勢も寝にかかっているわけ、私も。最初はこうやって座って桟に肘を掛けてたんだけど、だんだんこうさ、体が伸びてきて、桟の所にこう」

若「ふはははは(笑)」

春「顎の横の角度のところ」

若「あー、はいはいはい、ベース型の」

春「ベース型のエラのとこだわ」

若「春日のベース型の輪郭の」

春「ベース型のところをこう置いて、こうやってずーっと見てたのよ。したら、いつの間にか寝ちゃっててさ、気づかないうち。そういうのあるじゃん。もうオチちゃってるっていうパターンよ。

気づいたらさ、次の日、8時ちょっと前ぐらいの新幹線で名古屋に行くお仕事あったんだけど、気づいたら、新幹線出てる時間だったのよ。もうね」

若「もう?はいはいはい」

春「で、菓子マネージャーからも15件ぐらい電話かかってきててさ、私、このままさ」

若「それ何?オドぜひの日?」

春「オドぜひじゃない日」

若「じゃない日に名古屋だったんだ」

春「そうそうそう、ロケがあったんですよ。それの新幹線出ちゃっててさ、でも、気づかないのよ。自分でいつの間にか寝ちゃってるわけだからさ」

若「あら?起こしてくんなかったの?クソ、あの、えーと、お母さんは」

春「おい!クソって言うなよ!」

若「今、違う意味だから」

春「どういう意味だよ。クソババアって言おうとしたんでしょ?」

若「いや違う。すぐ出てこなくて、自分の頭で「お母さま」っていう言葉が。それに対して悔しくて」

春「あ、自分に対する?」

若「そうそうそう」

春「こりゃ失敬。母親に明日何時に起こしてくれっていう連絡をする前にオチちゃってるから」

若「(笑)連絡があるんだね?」

春「それはそうよ。起きられないもん、だって、そもそも。マナーモードのまま寝ちゃってるから鳴らないわけさ。ね? で、マネージャーからの電話も留守電とかいっぱい入ってんの。「えー、今どちらでしょうか?」(笑)」

若「菓子から?」

春「そう。「春日さん列車に乗ってられないようでしたけど、今どちらでしょうか?」とかっていうのも。何で起きてられたかっていったら、寝てるじゃん。窓から半分」

若「鼻半分出て」

春「鼻半分出して寝てるんだけど、外からね、大家さんが「春日さ~ん!」」

若「ははははは(笑)めちゃくちゃ怖い話だよ、それ」

春「「春日さんどうしたの~?」つって大家のおばあさんが朝8時ぐらいに(笑)」

若「顔が出てるから(笑)」

春「パッと見たら、顔がこう出てるから(笑)。で、通学路だし、ちょっと、ざわつくまでいってないけど」

若「あったんだろうね、そういう連絡が」

春「目の前にね、通学見守りおじさんとかおばさんがいるのよ。緑の」

若「ああ、T字路のとこだ」

春「そうそうそうそう。たぶんその人から」

若「言ったんじゃない?顔が出てるって」

春「顔が出ててつって(笑)。「春日さ~ん」っていう声でパッと起きて(笑)」

若「ははははは(笑)」

春「ワーッてなったっていうね、話(笑)」

若「あははははは(笑)」

春「気をつけなきゃいけないなっていうね(笑)」

若「結構言われてただろうな、それじゃ」

春「そうよ。出てんだ、顔が」

若「顔が出てるって(笑)」

春「うーん(笑)」