つまんない奴とサイコ野郎

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年5月27日

 

若林「この曲(『お義父さん』)、実は俺と春日が稽古場で漫才の稽古してたら、はなわさんがいらしたんですよね。俺らが後から行ったんすよね」

はなわ「そうなんです」

春日「あ、そうか!」

若林「そうでしょ?」

春日「だから、あれ?と思って。これ聴いたことある歌だと思って、どこでだ?ライブも一緒に出させてもらってないし、あれどこだろう?そうか稽古場か!」

若林「それが結構前じゃないですか」

はなわ「結構前」

春日「ずいぶん前ですよね」

若林「半年以上前ですよね?」

はなわ「もっと。だから、去年ですよ、去年」

若林「1年ぐらい前すよね。それで、今リリースって聞いたから、リリースすんの事務所だいぶ渋ってたのかなと思ったんす(笑)」

はなわ「それもちょっとあるんですよ。それもちょっとあるんすけど、今回なぜオードリーのラジオで話すかというと、初めて言うんですけど、俺、あの歌を嫁さんに、これ、もともと去年の嫁の誕生日が3月4日で、その誕生日プレゼントに、ただ歌うだけのための歌だったんですよ」

若林「すごいすよね、それも」

はなわ「結婚15周年目の節目の」

若林「15周年目の歌を奥様にプレゼント」

はなわ「そうです。その歌を作ったんですよ。それで、練習する場所が家だとうるさいと言われちゃうから、練習しよう。しなきゃいけないわけじゃないですか。だけど、照れくさいじゃん、こんな歌」

若林「はいはいはい。なるほど、先聴かれちゃうとあれですしね」

はなわ「そうです。だから、稽古場で一人で夜中練習してたんですよ。そしたら、急にドアがガチャッて開いて、ビクッとしてパッと見たら若林が「あれ?はなわさん、大丈夫ですか?」みたいな。「今日使ってんですか?」それで、「あ、ごめん何?今日今から稽古すんの?」って言ったら、「あ、そうなんです」。結構遅かったよ、時間、あれね」

若林「そうですね。深夜でしたね」

はなわ「「そっか、じゃあ、ちょっといいよ、大丈夫大丈夫、俺もう帰るよ」つって言ってたら、春日も来たんだよ。それで俺悩んで、こんな歌聴かせて、俺が帰ったら、どんな会話になるんだろうと思ったんだけど」

若林「はっはっはっは(笑)いい歌ですからね」

はなわ「そうそう、チョーマジな歌だから。それで、聴いてもらったんだよ」

若林「聴きました聴きました」

はなわ「「いい?聴いてもらって」って言って」

若林「聴きました聴きました」

春日「そうだ、そうすね」

はなわ「それで、これを初めて歌って、俺は人に、一番最初に聴かせたのはオードリーの2人なんですよ」

春日(笑)

若林「そうなんすよね」

はなわ「嫁よりも先に」

春日「そうだったんすね」

はなわ「そうそう。それで、その時に春日がなんかちょっと困ったような顔っていうか、こんなマジな歌聴かされてどうしよう(笑)」

若林「そりゃ、芸人3人でこんな感動の歌聴かされたら、俺は、なんかそっちもはなわさんと話せる気持ちはあるけど、春日は特に困るでしょうね(笑)」

はなわ「はっはっはっは(笑)」

春日「いや、そうそう」

若林「普通に低い声で「あ、いいっすねぇ」みたいな。はははは(笑)」

春日「あんまりはなわさんと会う機会もないから、その歌を聴かせてもらう前に会った時の最後の会話が「知り合いの太った女性を紹介してやる」っていう」

はなわ「はっはっはっは(笑)」

春日「春日好みの、いるぞ」

若林「人間ていろいろだね。あははは(笑)」

春日「それが直前の会話だったからさ」

はなわ「フリだと思うよね(笑)」

春日「めちゃくちゃいい歌だったから(笑)ちょっと複雑なね」

はなわ「しかも、2人は知ってんじゃないですか、うちの嫁のことを」

若林「もちろん(春日「はいはいはい、もちろんもちろん」)、俺ら20代の時は、はなわさんには飯食わせてもらって、服もらったり。お家に奥さんの料理食べたり。食いつないだり。俺、だから、はなわさんからリュックサック、バッグ買う金もなかったからもらったんすよ。その時に、リュックのポケットに奥さんの手紙が入ってた」

はなわ「えーっ!」

若林「奥さんからはなわさんに宛てた」

はなわ「ウソでしょ?マジで?何それ」

若林「そうなんすよ。それで、それが「私は芸を頑張っていくのをずっと見守ってるからね」。俺、がっつり読んじゃってんすけど」

若林・はなわ「ははははは(笑)」

はなわ「マジ?それ」

若林「入ってたんすよ。結構何枚か、3枚かにわたる。俺、春日に、これをはなわさんに返すと、入ってたことに照れがあるじゃないですか。だから、家に遊びに行かせてもらった時に、はなわさんがお風呂かなんかに入ってる時にクローゼットのどっかにサッと入れて、みたいなこととかあってのこの歌だったりして」

はなわ「でも、本当にそういう感じで、文通、遠距離恋愛してた時とかのやつです、たぶん」

 

若林「はなわさん、それで奥さんに披露したのはサプライズ的にだったんですか?」

はなわ「そうそうそう。サプライズで。家で。あの後。あの次の日じゃない?たぶん。たぶん次の日。その前の日に練習しときゃなきゃと思って、俺、稽古場で練習してた時に来たから、初めて人に聴かせて、どういう反応になるかっていうのをオードリーで試したんだ。で、まあ、春日がなんか「うん、なるほど」みたいな感じで」

若林「はははは(笑)」

はなわ「大体わかるのよ。春日が、コイツね、ホントにグッときた時の春日ってもうわかるの」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「なるほどなるほど(笑)グッときてる時の春日」

はなわ「目がパチパチしててね」

若林「あはははは(笑)」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「瞬きが増えますからね。はははは(笑)」

はなわ「瞬きが。春日ちょっと感動しちゃって、ちゃっかりしてるなと思って、それで嫁の前で歌ったんすよ、次の日。そしたら、嫁が、うちの嫁、泣いたりしないんですよ。すごいそういうの嫌がるのね。すごい嫌がるの。わかってたんだけど歌ったの。そしたら、最初子どもが、ギターでワーッと歌うことないから、うちの子どもはイエーイ!とかなっちゃって。全然そういう曲じゃないのに。したら、なんだよと思ったけど、歌い始めちゃってるし、嫁が一番下の昇利君、「昇利、今パパ歌ってんだからちゃんと」って、俺、歌っているのにそうやって言ってるから、歌詞も聴いてないんだなと思って、もういいやと思って歌ってたんすよ。

そしたら、2番になったぐらいから、俺、マジ初めて見たんですけど、ドーンて泣いたんす。顔をこう手で隠して、ウウーッみたいな。俺、そんなの初めて見たんで、ヤバいヤバいと思って、俺も歌ってて歌詞が歌えないんですよ。俺も泣いちゃって。したら、今まで騒いでた子どもが急にピタッと止まって、あれ、パパとママがなんか」

春日「確かにそりゃそうですよね」

若林「子どもにしたら、かなりパンチのある光景ですもんね」

春日「どういう状況?ということですよね」

はなわ「うちの高2の長男坊もシーンと下向いちゃって、こんななっちゃって、ジーッとなっちゃって、すごい日になったんですよ。そんな感じでこの歌を初めて披露して、という流れだったんですよ」

若林・春日「へえー」

 

若林「もともと外に出すという感じではなかったんですね?」

はなわ「全然そうじゃなかったんですよ」

若林・春日「へえー」

はなわ「嫁にも許可とって、ユーチューブにこれ公開していい?さらけ出した歌だけどつって。「売れるならいいよ」って言われて、何それ?と思って」

若林「難しいですね、それは」

春日「わかんないですもんね(笑)」

はなわ「きついでしょ?これ。きつくないですか?だから俺、すげぇ先輩とか若林とか春日にメールしまくってんのよ」

若林「はははは(笑)宣伝させてっていうことですか?はははは(笑)」

春日「奥さんに言われてるから(笑)」

はなわ「売れなかったらヤベェなと思って」

若林「サトミツのラジオも出てましたもんね(笑)」

春日「そうなんすか?」

はなわ「サトミツ、千葉から家まで送るから」

3人(笑)

はなわ「家まで送りましたもん、サトミツ君一緒に」

春日「町田まで」

若林「マエケンも喜んでここ来てますよ」

はなわ「そうなんだよ。ホントそうなの」

若林「はなわさんちょっと待ってください(笑)。はなわさんてね、ホントそうなのって言うんだよ、こういう時(笑)」

3人(笑)

若林「3人でゴンちゃんとかと飲んでる時、絶対はなわさんが毎回言うんだよ。「今マエケン来てるよ」つって」

はなわ「ハハハハ(笑)」

若林「「ホントそうなの」つって」

はなわ「ハハハハ(笑)マジでいるから、マエケンマジでいるから、今。います、います、その辺にいますよ。います、います」

若林「あの格好でね(笑)」

春日「ハンチング被って。ハハハハ(笑)」

はなわ「ハゲ散らかしてね」

若林「ハゲ散らかしてるっていうのはね、今は言わなくてもいいかなと(笑)」

はなわ「すごい髭ヅラで」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「夜濃いですから、髭ね。喜んでますかね?」

はなわ「喜んでますね」

若林「マエケンもね」

はなわ「そうなんですよ」

若林「大体マエケンさんに言っていただいたいい話から最初始まるんですよね。1人、2エピソードずつぐらいやったら、そこからはもう、力道山が好きだったとか、髙田延彦が好きだったとか、あれで2時間ぐらい飲めますもんね、いつも(笑)」

はなわ「飲めるね。マエケンにいまだに衰えないすね」

春日「マエケンさんのタイプね(笑)」

 

若林「稽古場で3人になったといえば、それもあるし、一回、栗ちゃんがパンスト被って強盗のフリして春日をドッキリにかけるっていう」

はなわ「(笑)やりましたね」

若林「話したことない。稽古場で、栗坂っていう作家の話してんじゃん、この番組でよく。はなわさんと栗坂は仲よかった。栗坂と春日は会ったことない。一回も」

春日「ああ、あの時ね」

若林「ドッキリやろうってはなわさんが言って、稽古場で深夜ですよね?あれも」

はなわ「そうそうそうそう」

若林「俺らなんか二十何歳ですけど」

春日「10年ぐらい前だ」

若林「10年ぐらい前に、外に行くんすよね、はなわさんと俺でコンビニかなんか」

はなわ「そうそうそう」

若林「したらパトカーがすごかったよね」

はなわ「ちょうどパトカーがいっぱいいたんだよね」

若林「それで、強盗が逃げてるらしいよつって(笑)。栗ちゃんは仕掛け人で、春日が標的で、ちょっと強盗とか捕まえたら新聞に載れんじゃねーの?みたいなくだりがあって、しばらくしたら、パンストを被った栗坂が稽古場になだれ込んでくるんですよね、一人」

はなわ「はっはっはっは(笑)ワーッつってね」

若林「隠れさせろ、みたいな感じで(笑)。何でもいいから武器を持ってきてって電話したら、ちょうどいい武器が売ってなかったか、殺虫剤とライター持ってる栗坂がパンスト被って入ってきたんすよ」

はなわ「はっはっはっは(笑)」

若林「春日を仕掛けようと思って」

春日「うん」

若林「したら春日がビクビクしてなんかしたところに「ドッキリ」みたいのを出そう、みたいな話ですよね」

はなわ「そうそうそう。あったあったあった」

若林「栗坂が殺虫剤とライター持って、パンスト被って春日と稽古場の真ん中で対峙してたら、春日が、すいませんすいません、とか、助けてーみたいになると思ったら、春日がボクシングの構えしてステップしてんだよ、フットワークして(笑)」

はなわ「やってたねぇ(笑)。ヤバいヤバいヤバい、みたいな」

春日「ちょうどK-1に出る出ないみたいな時だったから、イケるんじゃなねーかと思って。殺虫剤と。ナイフとかだったらあれだけど、これいっちゃおうかなという。ハハハハ(笑)」

はなわ「栗坂がさ、チョービビっててさ、ヤバいヤバいっすヤバいっす、みたいな感じで、わかんない、パンスト被ってるから。ヤバいっすヤバいっす、みたいな。俺ら隠れてるところ見てんのよ。ヤバいっすヤバいっす殺されます、みたいな(笑)」

若林「逆に春日を俺が羽交締めにして「ドッキリ」を出したの、パネルを」

春日「やめとけ、やめとけつって」

若林「よくわかんない(笑)」

春日「よくわかんない」

はなわ「あれは危なかったね、栗ちゃんがね。栗坂、すげぇでけぇ声出したもんね、ワーッ!みたいな」

3人(笑)

若林「あんなこともありましたもんね。十何年前ですもんね」

はなわ「いろいろやったね」

春日「そうすね」

若林「いろいろやりましたよ、ホントに。あの感じは知らないでしょうね、世の中の人は。ラジオだから喋れる感じありますけどね」

春日「まあ、そうだろうね」

 

はなわ「あの頃、俺とかじゅんごとかジョーとか、それでみんなで。若林も目つきがヤバいもんね」

若林「この間、はなわさんが、僕が25ぐらいだから、13年ぐらい前の写真をLINEで」

春日「へえー」

はなわ「俺、今、この歌でいろいろ昔の写真を使わせてくださいとよく言われるんですよ。いろいろな番組とかで。昔の写真見てたらさ、チョー若い頃の若林と春日が出てきて、よく……もう目がヤバいのよ」

若林「怖かったっすね、あれ」

はなわ「怖いでしょ?自分の目がね」

若林「怖かったっすね。サイコ野郎の目ですもんね」

はなわ「ホント。ホントに」

春日「ハハハハ(笑)」

はなわ「それで、春日はもう、すげぇ、写真でつまんない奴ってわかるのよ」

若林・春日「はははは(笑)」

春日「何が」

若林「ホントに。いろんな芸人をはなわさん見てきたけど、春日ほどつまんない奴いなかったっていう、最初の1年目は」

はなわ「いや、ホントに思った。だけど春日は変わりましたよ」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「この写真、ツイッターに載せてもらって」

はなわ「載せて載せて載せて」

若林「大丈夫ですか?」

はなわ「ぜひぜひいきましょうよ」

若林「ちょっとアレ面白いすもんね」

はなわ「面白い」

若林「後でちょっと載せてもらいますよ」

はなわ「可愛いんですよ、2人が。春日が可愛いんだよね、やっぱね」

若林「あれでボケとツッコミ、逆の頃ですもん」

はなわ「そうそう、そうだね、まだ若林がボケてて、春日が一生懸命ツッコんで。その一生懸命ツッコんでる感じが顔に出てるんですよ。ハハハハ(笑)」

若林「俺もたまに掃除したら、いろんな写真とか入ってる引き出しに、あれ、なんか1年の目標みたいな、あれ、恥ずかしい目標をじゅんごさんとはなわさんと俺と春日で書いてんすよ」

はなわ「何て書いてんの?(笑)」

若林「10年後に」

はなわ「あ、書いたな。みんなで書いたよ。真面目だな」

若林「はなわとじゅんごとオードリー4人で冠番組!!!みたいな」

はなわ「ハハハハ(笑)」

若林「4人で書いた目標の紙が出てきて(笑)、俺ら25だから、はなわさんは27とか。4人で冠番組の深夜番組でやるっていう夢を描いてたんですよ」

春日「はあ」

はなわ「あったね」

春日「あった、あったね」

若林「俺もとっておきましたもん」

 

はなわ「あの頃のオードリーを知ってる皆さんてさ、まだもちろんいるだろうけどさ、ホントに、うちの嫁もね、それはやっぱ言うんですよ。特に春日とかっていうのはさ、マエケンとうちの引っ越しとかも手伝ったじゃん。覚えてる?」

春日「覚えてますよ」

はなわ「春日ね、可哀想だったんすよ。うちの嫁からすげぇパシられて」

春日「暇だった。いや全然覚えてる。私と奥さんとマエケンさんと、当時、原口さんのつき合ってた女性と4人でレンタカー借りて、福生のほうまで家具買いに(笑)。あと、元輝君もですわ。幼稚園ぐらいの頃」

はなわ「元輝もね。春日が運転してくれてね」

春日「すごい覚えてる」

はなわ「それで、うちの嫁はね、たまに、うちの次男坊が今柔道頑張ってんだけど、すごい期待されているけど、一番重いクラスだから、なかなか勝てないんですよ。そして、次男がヘコんでるときによく言うんだけど、「いい?」つって。「柔道だけじゃないよ、お笑いもそうだよ。あんな絶対売れないと思った春日が売れたんだよ」」

若林「はははは(笑)」

春日「奥さん」

若林「言いそう、はなわさんの奥さん」

春日「言いそう。すごいわかる」

はなわ「「龍ちゃん、だから本当人間て変われるんだから、本当に信じて一生懸命頑張れば春日みたいになれるんだから」つって」

若林「はははは(笑)」

はなわ「うちの次男泣きながら「わかった」」

春日「どうなってんすか!はなわ家」

 

若林「今こうやって思い出すと、春日の面白くなさって異常でしたよね?」

はなわ「異常でした異常でした。異常でした」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「はははは(笑)」

はなわ「だからね、本当にそれで若林が悩んでましたし」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「でも、はなわさん、クイズ番組とかで15人とか出て、生意気っすけど進行やってて、3段目に春日とか座ってて、まあ、2~3回振るんすよ。めちゃくちゃつまんないっす」

はなわ・春日「ハハハハ(笑)」

若林「コイツよく仕事あるな。なんかしんないけど、クイズとか当てるじゃないですか。クイズの成績ばっかよくて」

はなわ「アハハハー(笑)」

春日「クイズ番組だもんいいだろ別に!(笑)」

若林「全然コメント面白くないですから」

はなわ・春日「ハハハハ(笑)」

はなわ「でも、すごいんだよ、春日っていうのはホントすごいんだよ」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「一番化けたっつったら春日ですよね。これは春日のファンで聴いてる人は、春日、カスミン、そんなことない、とか言うけど、いや、これは」

はなわ「これはホントそうです」

若林「24、5から知っている、たぶんあの頃ケイダッシュライブとか来てたお客さんなんか、俺もそうだし、俺らが今こうなってるのは信じられないですね」

はなわ「そうです。若林とかだって、スベって帰ってきた日とかさ、ホント怖かったもんね。ぶち切れてたもんね」

若林「はははは(笑)」

はなわ「あいつら!みたいな」

若林「いや、ちょっとやめてください、はなわさん(笑)」

はなわ「怖かった。いやいやもう」

春日「(笑)先輩の前で?」

はなわ「怒鳴りまくってて怖かったですよ」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「やめましょうよ、はなわさん(笑)」

はなわ「いや、いいんですよ、もう」

若林「はははは(笑)」

はなわ「春日をね、やっぱりずっと認めてたよね、若林はね。今見てても、あ、そうか、俺は春日のことホント知らなかったな。だって、あんなとこずっと住めないじゃん、普通の人」

若林「確かに」

はなわ「何やってんの?コイツと思って」

若林「怖いっすよねぇ」

春日(笑)

若林「変な奴っすよねぇ」

はなわ「なんだコイツ、すごいヤバい奴だなと思って、ホントに」

春日「ハハハハ(笑)」

はなわ「ホントにヤバい奴だったんだなと思ってね」

春日「(笑)そんなことはない」

 

はなわ「あれ覚えてるか?」

春日「何ですか?」

はなわ「俺、あれたまに、これはそうだ!これはね、ラジオで。昔、俺の友達の女子と飲んだこと飲んだことあったんですよ。渋谷で。春日がその時、格好が汚いんですよ」

春日「まあ、そうです。着るモノもないし」

若林「まあね、お金ないし」

はなわ「着るモノもないし、クロックスの古いサンダルみたいの履いて。そして、僕の友達が来たんですよ。「今頑張ってる若手芸人のオードリーの春日君」。その時、もうオードリーかな。「オードリーの春日君て言うんですよ」って言ったら、その女の子たちが露骨に、あ、はぁ……みたいになって」

若林・春日「はははは(笑)」

はなわ「それで、ケータイ見始めて」

春日「ハハハハ(笑)」

はなわ「覚えてるでしょ?」

春日「まあ、そういうのはよくありましたね」

はなわ「20分ぐらいで、あ、すいません、私ちょっと用事があるんで、なんつって帰っちゃったんですよ」

若林「そうそうそう、そうっすね」

春日「まあまあ、そうっすね」

はなわ「完全に春日を見て、コイツないわ!みたいな」

若林「はいはいはいはい」

春日「それはまあそうですよね」

はなわ「あったよね、あの当時」

春日「何にもテレビも出てないし」

若林「あの格好してたら」

春日「そうね」

はなわ「あいつらに今見せてやりたいの」

若林・春日「はははは(笑)」

はなわ「絶対あいつら態度変わってね「あ~春日!」なんてなるわけじゃないですか。腹立つわーと思って」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「瞬きの数も尋常じゃなかった、春日あの頃」

春日「ハハハハ(笑)まあ、そうだなぁ。フフ」

はなわ「あったよね?そんなことも」

春日「ありましたね」

若林「いやあ、でも、ホントそうすね。昔のことを思い出すと。マエケンさんとかもやっぱ言ってましたもん。信じられないって。あと、ホリさんも言うんですよね。オードリーが一番売れないと思ってたけど、見抜けなかった。キサラで一緒だったんで。みたいな話とか。確かに確かに、まあまあ、みたいな」

 

若林「よくはなわさん家で春日会議して、それこそ緑のモヒカンにしたの、はなわさん家ですもんね」

はなわ「そうそうそう。ごめんね、モヒカンな」

春日「いえいえ全然」

若林「一回キャラつけよう、みたいな」

はなわ(笑)

春日「そうだね」

若林「俺はそこいなくて、次の日ラジオで」

はなわ「いなかったんだっけ?」

若林「文化放送ですよ。俺ら、もう解散しようみたいな話で、春日が、自分でモヒカンにしたいです、みたいな。はなわさんが、じゃあ、俺の服貸してあげるよ。はなわさんがロックっていうか、パンクっぽいから」

春日「ああ、そうだね。そうそうそうそう」

はなわ「メイクもしてね」

若林「文化放送に緑のモヒカンで、左目の下に黒い星書いて出てきたんすから。ラジオっすよ」

はなわ「はっはっはっは(笑)」

若林「これがマジで、スベったことないっすよ、この話」

はなわ「はっはっはっは(笑)」

若林「テレビでして、写真出たら」

はなわ「写真まだあるんだ、あれ」

若林・春日「あります、あります」

はなわ「あれね、家でやったやつ」

若林「やっとくもんすね、あんなことも」

春日「やっとくんですよ」

はなわ「俺もチョー楽しかった。バリカンで髪切りながらチョー楽しくて。自分の家に春日の髪の毛が落ちまくってもさ、モヒカンになってる姿が面白くてさ、ウキウキしながら(笑)。そしたら電話かかってきたんだよ、次の日ぐらいに。ねえ?」

春日「そうですね。そうです」

はなわ「次の日か?」

春日「次の日。だから、そのラジオの仕事が終わって、その日の夜。その次の日の夜ですよね」

はなわ「「もしもし」つったら「はなわさんですか」「はい」「一ついいですか?」って言われて「モヒカンやっぱやめようと思うんですけど」「何で?どうしたの?」「いや、なんかいろいろ自分の中を調べてみたら、パンクな部分が一個もなかったんですよ」つって」

若林「ははは~は~は(笑)」

春日「ちょっと背負いきれないつって。モヒカンを。ハハハハ(笑)1日でやめたっていう」

若林「それで、俺、覚えてんすけど、はなわさんて、ちょっと失礼になっちゃうかもしれないんすけど、すごい相談させてもらった。一番迷惑かけた先輩って言ってもいいぐらい」

はなわ「いやいやいやいや」

若林「俺はやめたいんですよ。いやいや待て、みたいな。結構哲学みたいな話、哲学というか、その論が毎日変わるんですよ、はなわさん」

若林・はなわ「はははは(笑)」

若林「それで、春日がモヒカンにしたいって自分から言ってきた時に、こういうのは大振りしといたほうがいいんだ。行き過ぎて戻ってきたほうがいいんだ、みたいなことをはなわさん言って、ウキウキしながらモヒカンがあって、次の日、春日がはなわさんに電話して「すいません、僕の中にパンクの部分がなかった」。したら、はなわさんが言ったのを覚えてるの。「それだよ春日」」

はなわ「ハハハハ(笑)」

若林「お前の心の底からの声は、パンクの部分はなかった」

春日「そう言ってた」

はなわ「やっと気づいたか、と」

若林「やっと気づいたか」

春日「はいはい」

若林「お前が初めて主張をしてきてくれた」

はなわ「そうですね」

若林「お前結構いい線いってんだぞ今」

はなわ(笑)

若林「その日に(笑)」

春日「ああ、言われた」

若林「俺、だから」

はなわ「間違いないでしょう?」

春日「間違いないです」

若林「横で聞きながら、どういうことだよ!と思って。はははは(笑)」

春日「はなわさんに否定されたりしたことないもんね」

若林「ないね。お前らそれでいいんだよっていう」

春日「電話した時も、前の日あんだけ相談させてもらって、モヒカンまでさせてもらって、やってもらって、やってもらったからさ。その先輩に電話してやめたいって言うと、すげぇ失礼な話だし、怒られるんじゃないかなと思ったら、ほんとに「いやあ、ホント待ってたよ」ぐらいの(笑)」

はなわ「ハハハハ(笑)」

春日「お前がそうやって言い出すのを俺は待ってた、みたいな(笑)」

若林「そうそう(笑)」

春日「一回も、モヒカンやってる時も、「いや、ちょっとでもこれ、明日ラジオなんすけど、これ大丈夫すかね?」みたいに言ったら、「逆に」。そのころよく「逆に」ってすごい言ってた」

若林「「逆に」って言ってた、はなわさん(笑)」

春日「「逆にそれパンクじゃん」みたいな」

はなわ・若林「はははは(笑)」

春日「いや、そう……なるほど~つって。ハハハハ(笑)」

はなわ「いや、でも、あの時本当にそう思ってたよ。だって、宣材写真撮ったばっかりだったじゃなかったっけ?」

春日「そうそう、そうです」

若林「撮り直したばっかだったんすよ」

春日「「逆に」ってよく言われた」

はなわ「全然いいじゃん、全然いいじゃん、てね」

若林「全然いいじゃんて(笑)」

春日「否定はされないんだ、だから」

若林「でも、次の日とかになると「やっぱり、うん、ちゃんと礼儀わかってる奴って、常識と非常識わかっている奴なんだよ」みたいなことを次の日言ってたりすんのよ(笑)」

はなわ「はははは(笑)」

若林「次の日は「やっぱヤバいことやりにこの世界に入ってんだから」みたいな。はははは(笑)」

はなわ「そうだね(笑)」

若林「でも、いろんな考えめぐらせてるっていうことだと思うんすけど」

はなわ「それはありますね」

若林「春日なんかマエケンに4時間説教されて、次の日、じんましん出たことあるんすから」

春日「そうですね」

若林「その点(笑)」

はなわマエケンがなぁ、そういうクセあったからね、あの人」

若林「そういう時もあってっていう、両方のね」

春日「まあ、そうね」

若林「バランスがよかったのかもしんないですよね、春日にとっては」

 

若林「あの写真、後でツイッターに載せるかもしれないです」

はなわ「あれ、載せてくださいよ」

若林「俺がマエケンに説教されて、マエケンちのポストを肘でぐじゃぐじゃにした時の頃の写真ですよ」

はなわ「はははは(笑)肘でぐちゃぐちゃ(笑)」

若林「マエケンに朝まで説教されて、原付で帰って、やっぱ腹立つなと思ってUターンして帰って、ポストを肘でバーン!バーン!ベッコベコにして。はははは(笑)」

若林「マエケンちに水ぶっかけたことあったね」

若林「そうですよ」

春日「そうですよ。水ぶっかけブームがありましたからね、はなわさんはね。ハハハハ(笑)」

はなわ「ありましたね」

若林「一回『お義父さん』の曲をかけさせていただきましょうか」

 

 

マエケンさんの家のポストを肘でぐじゃぐじゃにした頃

 

 

『お義父さん』

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