AIと漫才

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年5月13日

 

若「最近、AIが普及するとか、そういう本を、凄く面白くて読んでるんだけどさ。ネタ作り。例えば大喜利ってね、答えのパターンが1個の問いに関していろんなパターンがあるじゃない」

春「はいはい」

若「正面から考えたり、ちょっと問題を斜めから斬る、みたいな。いろんな芸人さんが、いろんな答えでウケたのを、AIにディープラーニングみたいにしてったら、問題打ち込んだら面白い答え出せるようになんのかな?だって音楽だってヒット曲作れるって言ってたよ。ヒット曲のデータを膨大に集めて」

春「へー」

若「膨大にディープラーニングさせたら」

春「ああ。共通するなんかを発見してってこと?」

若「そう」

春「AIが?」

若「俺、それで思ったんだけど、ネタがまだできてないんですよ」

春「ハハ(笑)はいはい。うん」

若「土曜日で」

春「うん」

若「いや、はあ?っていう顔してるけどさ、今、石井ちゃんがさ、まだできてねーの?みたいな顔してたけどさ、俺は新番組もいろいろで、ここ数週間ずっとテンパってんだよ!夜あんま眠れないんだ、俺は」

春「なんちゅうことを告白するのよ急に(笑)。大変だってことね?」

若「なんか失敗してさ、あそこがああだったなぁとか思うことが多くて」

春「毎晩反省したりだとか」

若「そうそうそう」

春「なるほどね、それはあるでしょう」

若「うまくいったなーとかもあったり」

春「うんうん」

若「数週間、夜、眠り浅いんだ俺は」

春「フフフ(笑)大変だ、それは大変だね」

若「うん(笑)」

春「大変な状況だよ」

若「うん。まあ、それはいろんな仕事、皆さん大変だと思うけどね、特にここ数週間テンパってるんだから」

春「はいはい」

若「自分の身に余る仕事が来ててね、私にもね」

春「まあま、時期がね」

若「テンパってるんですよ。

そいで、AIが設定考えてくれねーかなと思ってさ、さっき考えてたんだ。設定が思い浮かばなくて」

春「ハハハハ(笑)」

若「だって、今まであった漫才の設定を全部データをAIに学ばせて、したら、そういうの出るんじゃないの?」

春「(笑)やろうと思えばイケるのかもしれないよね」

若「うん」

春「ああ、でも、そこまでやった人いるのか……いないのか、さすがに。たまにいるよね。どっかの教授で、漫才をロボットとやってみる、みたいなさ」

若「いや、それはさ、どうせつまんねー奴が考えてることだよ」

春「フッフッフ(笑)でも、その教授がどうしたかわかんないけど」

若「AIで漫才やるとかさ、そういうやめてほしい」

春「(笑)それとは違うってこと?」

若「うん。そんなの面白いわけがねーんだから」

春「全部のデータを入れたら、なんか面白い……」

若「だって知らねーし!そいつのバックボーン。AIのバックボーン」

春「データを入れたら……」

若「どういう幼稚園の時、どういう奴だったんだよ!じゃあそのロボットは。腹立つなー。面白いわけがねーんだ!そんなの」

春「幼稚園とか……」

若「ネタを考えてりゃいいんだAIなんて!」

春(笑)

若「やるのは俺たち生身の人間だよ!しょうもない!」

春「そんな青筋立てんでも(笑)」

若「だから、AIに漫才やらすのは腹立つんだよ!」

春(笑)

若「ネタ考えてりゃいいんだAIなんて!どうせ」

春(笑)

若「つまんねーんだから、あいつらAIなんて!(笑)」

春「よくわかんないよ、もうね。AIっていうのを飛び越えちゃってるけど。幼稚園の頃とか言ってたからさ」

若「だから、幼稚園どうだった、小学校どんな子で、中学・高校の時グレたりグレなかったり、女の子にモテたのかモテないのか、そういうバックボーンが透けて見えるでしょうが!生身の人間からは。どうせAIなんか面白くないんだ!舞台に立ったって、2人のさまが。ニンが漂ってこねーだろあいつら!ネタ考えときゃいいんだ!AIなんて。しょうもない!」

春「どういうこと?だいぶお疲れだ、これな」

若「(笑)お前、吉田尚記じゃないけどね、お疲れだつって思考停止するのよくないよ」

春「ハハハハ(笑)さっきの若林さんの大変なんだっていう話をいただいてからの」

若「ふははははは(笑)」

春「今の憤慨を見てると(笑)」

若「教授の話するからだよ。AIに漫才やらすとか」

春「そういう人もいるから」

若「AIはネタ考えときゃいいんだよ!しょうもない!面白くもない!」

春「AIの考えるネタは面白いってこと?じゃあ」

若「うん?」

春「ネタをやるに当たって」

若「AIが考えた設定は面白そうだなと思ってんだよ」

春「ご本人がやるんじゃなくてね」

若「こっちだってさ、ズレ漫才やって俺たち何年?言ってみろバーカ!お前」

春「(笑)もう何年?10年ぐらいになりますか?」

若「なるだろ?その中のずれたツッコミのパターンが何パターンかあるんだよ、きっと。それをAIに学ばせて、AIがネタ作れと思ってるのよ」

春「我々の」

若「さっきそれをずうっと喫茶店で考えてたんだよ。AIが。やるのは俺と春日だけどつって」

春「なるほどね」

若「やっぱり俺と春日は、ほら、血が通ってるからさ」

春「うんうんうん」

若「舞台映えするじゃない?2人でセンターマイクの前に立ったら」

春「まあまあ」

若「その辺はAIとは全然違うよ。全然面白くないあいつら。電気で動いて、センターマイクの前立って何ができんだお前らにバーカ!(笑)」

春「フフフ(笑)やるまで欲を出されると」

若「やってんじゃねーよ!って思うね、AIなんかが漫才を。ナメんな!と思うよ。ネタ考えてろバカタレ!」

春「でも、ネタは考えてほしいと」

若「そう」

春「どういう人間なんだよ!」

若(笑)

春「冒頭から君はどういう人間なんだよ!訳がわからんことばっかり言ってる今日は」

2人「ははははは(笑)」

春「だから、そうかもね。AIにオードリーのネタのパターンを全部詰め込んだら、なんかできるのかもしれないね。そういう時代なのかね。データをどうにかしたら」

若「それはまだいってないと思うのよ。そこまで。だけど、もっと研究が進んでね。チェスだっけ?囲碁だっけ?なんか勝ったんだよね?チャンピオンに」

春「それはさ、でもさ、新しいことを生み出す力はあるのかね?」

若「そこなんだよ」

春「チェスとかもバーッてデータを、このパターンの時があったから手を打てるとかっていうことなんじゃないの?創造することはできるのかね?」

若「それがそろそろイケんじゃねーかみたいな、本に書いてあったりするよ」

春「組み合わせて新しいものをつくる、みたいな?」

若「うん」

春「ああ、そうなったら凄いよね」

若「ただ、よーく夜中1人でSiriに話しかけてんだけど、全然だよな」

春「フフ(笑)話しかけるって何よ?何を話しかけるということ?調べ物とかする時ってこと?明日の、起こしてくれとか?そのぐらいのレベルのこと?」

若「いや、「幡ヶ谷、24時間、喫茶店」「よくわかりませんでした」とか言われるじゃん。いや、何がよくわかんねぇんだよ!とか思って。ははははは(笑)」

春「どこが?って(笑)」

若「漫才考えるまではいかないのかな」

春「まだいかないんじゃない?Siriぐらいだと」

若「それをめちゃくちゃガンガン使う。そんなん、全然プライドとか、矜持みたいの、何にもない。AI使わないなんて。ネタ作りには」

春「できればね」

若「うん」

春「ゆくゆくはそういうふうになるのかもわからんよね」

若「設定を100個ぐらいブワーッと出てきてさ、俺と春日の年齢とか、感じとか。……でも、自分で考えたほうが早いな。今の話してたら」

春「フフフ(笑)まあま、そうかもね。そういうシステムができちゃえば早いかもしんないけどね。それまではやっぱり自分で考えたほうが早いよね」

若「そうかもしんない」