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魅力的な瞬間は儚い

 

伊集院光 深夜の馬鹿力 2017年5月15日

 

伊集院「僕は滝沢カレンさんが好きというか、滝沢カレンさんが出だしたぐらいの時にテレビ番組で一緒になって、その時に、あ、この人いいなってすごい思ったんですよ。思った理由というのが、いわゆるほかのハーフモデル系タレント、って十把一絡げにしちゃいけませんけど、とちょっと違うアプローチだな、この人、って思ったんです。

それは何でかというと、なかなか日本語のボキャブラリーが少なかったりとかする中で、失礼なことを喋るのがどうやらハーフモデルタレントなんだ、みたいな流れが世の中にはできてきてて、下手すると、楽屋はわりとちゃんとしてるよね?っていう子とかが、わりと本番で、マネージャーの指導のもと、失礼みたいな、その感じのことまで僕は起こっていると思ってて。

それに全然興味なかったんだけど、それが滝沢カレンちゃんはちょっと違うなと思ったのは、彼女がおばあちゃん子だということがそれに影響しているのかどうかわかんないんだけど、あの子は、なるべく失礼がないように言おうと思って、思って、いろんな言葉を選んだ結果、ボキャブラリーが少なかったり偏っているから変なことになっちゃうという。その二周りぐらいして失礼になっちゃったとか、通じてないトンチンカンなことに戸惑う、みたいののセットで、滝沢カレンいいなっていう。

俺の、なんでしょうね、こういう微妙な感じが。自分の思ったのと違うほうに笑いも起こったりの戸惑いみたいなことがすげぇ起きてたんだけど、今、すげぇ出て認められてきて、もはや俺の勘では「滝沢カレンぽいことを喋ってくれ」というリクエストが出てる気がする。そういう匂いがする。

前に、あ、これすげぇなと思ったのって、ローラちゃんが出てきてしばらくたってブームになった時に、「ローラ変なこと言って」っていうカンペが出たのを見たことがあって、あ、終わってんなと思って。その終わり方すごくない? ローラちゃんが自分で計算して変なことを言おうっていう限界なんて、どうやってもあるよね。そのことじゃないじゃん、その面白さって。でも、今、俺ちょっと、微妙な、本当に思うんだけどさ、一番魅力的な瞬間て儚いなっていう。

そうすると、その微妙なところ、自分はすごく人に対していろんな気遣いをしながら喋ってるけど、上手くいかなくて笑いが起きちゃうところも含めて可愛らしい、みたいなこととかと、もうそれは受け入れられたというところとは、実は1ミリしか違ってないけど、すげぇ違ってるというような話で」