鍵をなくした話

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年1月21日

 

春「あの~、この間ね、家に帰ったんです。2時ぐらいかな、夜中の。家入ろうと思ってさ、鍵をね、いつもポケットに入れててね、右の。出そうと思ったらね、私の鍵ってね、家の鍵と原付の鍵、2つがついてるわけですよ。ワイヤーみたいなやつに2つ一緒になってつけあるんだけど、そのワイヤーが、丸のやつが外れて1本になってたの」

若「はいはい、円じゃなくて1本になっちゃってた」

春「うん。つなぎ目が外れて。で、あ、1本になってんなと思って、鍵を手でまさぐったらさ、鍵も1個しかないわけさ。あら?と思って、これどっちの鍵だ?と」

若「ああ、これは家であってほしいね」

春「うん、怖い、ホントにもう2分の1ですよ」

若「どっちかっていうとな」

春「うん。ギャンブル。触った限りじゃわかんないわけ。同じような、似たような鍵の形なんですよ。んで、あるほう、1個しかないからさ、鍵をドアノブに入れたらさ、入んないわけですよ。原付の鍵なわけ。家の鍵をどっかで落としてるわけですよ」

若「厄介。2時?夜」

春「夜中2時」

若「厄介だなぁ」

春「厄介。いろんなとこを回って帰ってきた日だったからさ」

若「どこ行ったのよ?」

春「それは、TV局行ったりだとか、コンビニエンス行ったりだとか、タクシー乗ったりとか、レスリングの練習行ったりとかさ、どこなんだ?と考えるじゃない。だけど、もう2時過ぎてるからさ、どこにも言えないわけですよ。ありますか?みたいな。で、これはもうどうにかするしかない。大家さんも寝てるわけ。1階の大家さんのとこ行ったら、鍵はあるんだけど、マスターキーみたいな。寝てるし」

若「そらそうだわ、2時は」

春「この時間に起こすのもなんだなぁと思って、とりあえず明日も早いわけですよ。次の日も。とにかく、なんだかんだやってるよりも、もう休みたいと。春日お疲れ。もう休みたい。と思って、漫画喫茶に行ったわけですな」

若「それは阿佐ヶ谷の?」

春「阿佐ヶ谷の」

若「じゃあ、もうトボトボ。結構不機嫌?歩く時」

春「不機嫌よ。ごちゃごちゃ言ってるよ、それは」

若「口に出して言ってるの?心の声じゃなくて。どんなこと言ってたの?それ頂戴よ」

春「クッソ!(エコー)原付のほうか!クソー家の鍵どこ行ったかな~寒みぃな~はぁ~。原付のほうの鍵か~」

若「いや、足してこいや!真面目な男だな~お前ホントに」

春「ドキュメンタリーでいきたいからさ」

若「アマゾンだ、アマゾン。発注どおりだよ」

春「すぐ届くんだよ、ちゃんと。ね、間違えないでしょ?早めに届くでしょ?」

若「誤配送ないね」

春「ほいでさ、漫画喫茶に行ってね、6時間パックみたいなあるじゃない。4時間パック」

若「パックは何でもいいけど」

春「(笑)パックで入ったの。個室にさ。ちょっと漫画とかを読みつつ、もう寝ようと思ってさ。横になったらさ、結構混んでるのよ。どこの個室も入ってるわけ。どっかの個室から、イビキじゃないけどさ、イビキじゃないやつ。コッみたいなさ。それ何なんだ?っていうやつあるじゃん。ゴーみたいだったらわかるけど、コッみたいなのが(笑)。呼吸のあれじゃないサイクルでくるのよ」

若「わかるよ」

春「何呼吸目かにコッっていうのがくるの。それが気になったら、ずっとそれを追っちゃったりするじゃん。あ、そろそろ来そうだなみたいな気が」

若「気になっちゃってしょうがないんだ」

春「気になっちゃってしょうがないから、これはでも、どうしようと。向こうも入って寝てるし、言いに行くとまたトラブルになりそうだからって、私の必殺の店員に言うっていうね(笑)」

若「そうかぁ。クレーマーだもんなぁ」

春「いや、クレーマーって(笑)。それは当人同士でやると喧嘩になるし、怖いじゃん、それは」

若「クーレマーだもんな」

春「ふははは(笑)」

若「クーレマーの春日だもんな」

春「いやいや、クーレマーでもクレーマーでもないのよ。それはでも一番正しい判断じゃない?」

若「クーレマー春日だもんね」

春「はははは(笑)ピン芸人

若「クーレマーかーすがって言ってみい、本意気で久しぶりに」

春「クーレマーかーーーーすが!」

若「ふははは(笑)」

春「ああ、しっくりくるね」

若「ほらな」

春「ほらな、じゃないんだよ。予想どおりだな、じゃないんだよ。ハマったな、じゃなくてさ。

で、店員さんとこまで行って、受付まで行ってさ、ちょっとすいません、あの~、どこの部屋かわかんないですけども、ちょっとなんか、あの、呼吸がね、呼吸がちょっと気になる方がいるんですけどもぉ、どうにかならないですかね。あ、わかりました、みたいな。で、探して、個室で音だけを探ってたらさ、探して行ってるような感じするのよ、店員さんが。コンコンつって」

若「はいはい。行ってんなと、春日のクレーマーの」

春「そうね。クレーマーというか、ちょっと問題提起ですよ。言って声かけてさ」

若「それってさ、向こうって春日ってわかってんの?クレーム入れた時点で」

春「ああ、わかって、どうなんだろうね」

若「マスクして帽子して言うの?」

春「言うけど、会員証を出してるから」

若「春日俊彰って書いてあるの?」

春「うん」

若「それ、名前変えれないの?身分証明書を見せるのか、今の時代」

春「そうだね。ずいぶん前につくったやつだからあれだけど」

若「怖いだろうね、向こうもマスクして帽子してるお前に苦情言われるの」

春「苦情というか、そんなに強く言わないよ」

若「どのぐらいの感じで言ったの?マジ、リアルで頂戴よ。どのぐらいの感じで言ったの」

春「あのちょっとぉ、どこの個室かわかんないんですけどぉ、ちょっと呼吸がうるさい人がいるんで、何とかならないですかねっ」

若「結構怖ぇじゃねーかよ(笑)。結構強いよ、それ苦情として」

春「だいぶ抑えめよ。止めてもらっていいですか?まで言ってないからね。何とかならないですか」

若「ああ。何とかなんないすか。向こうに選ばせてあげるよちゅうこと」

(略)

春「もう無理だなと思ったからさ、これはもうしょうがない。気になっちゃったらもうだめだからさ、ヘッドホンとかもあったんだけどさ、なんかもう、ちょっと無理だなと思って出たわけですよ、漫画喫茶を。ちょっとどうにかしようと思って」

若「そんな結構気になっちゃったんだねぇ」

春「うん、私はだめなんです。咳とか洟すする音とかさ、そういうのが気になっちゃったら。家帰って、何とか家に入れねぇもんかと思って。3時過ぎぐらいですよ。いろいろさ考えてさ、帰り歩きながらね、むつみ荘までさ。ほいで、もしかしたら窓が開いてるかもわからんと」

若「それはトイレ?」

春「トイレじゃないね。向こうの隣の家との間のすき間の所から見える窓。何つうの?普通の窓よ。窓をもしかしたら、近いところで洗濯をしたのね。で、干したわけですよ。窓開けて洗濯物を。その時に鍵を閉め忘れてたりしないかな?春日、と思って、そこ何とか。そんなに高いとこじゃないからさ。2階、窓っていってもさ。どうにかならんかと思って」

若「どっち側から?アヒルがいたほう?」

春「アヒルがいたほう。アヒルの通路」

若「ああ。これはみんなたぶん想像できてると思う」

春「へへへへ(笑)」

若「階段じゃないほうだよね?」

春「階段じゃないほう」

若「お前が週刊誌に撮られた階段降りてきたほうじゃないですよね?」

春「(笑)階段じゃなくて」

若「キャベツ太郎の段ボールのほうでもなくて」

春「なくて」

若「正面じゃなくて、アヒル側だ」

春「そうそうそうそうそう。自動販売機の奥の見上げた所」

若「でも、あんなとこ無理でしょ?」

春「あんなとこ無理だろうなとパッと行ったら、梯子があったのよ」

若「それ何時?何時それ」

春「もう3時過ぎぐらいです。夜中の」

若「夜中の3時過ぎに、真っ暗で寒い中、梯子を見つけた」

春「梯子を見つけたの」

若「でも、あれじゃない?隣の部屋も借りてるじゃん」

春「はいはいはい」

若「隣の部屋の鍵もなし?」

春「隣の部屋はもちろんない、もちろんない。隣の部屋の鍵は私の部屋にあるから」

若「あ~そうか」

春「結局隣の部屋で何とか過ごすっていうことも」

若「でも、思いっきり引けば開くっていう話もあったじゃん。チェホンマンさんかなんか」

春「曙ね。あれは違う。あれはドアを叩くっていうね」

若「で、開かなかったんだっけ?」

春「あれ、結局開かなかったのよ」

若「じゃあ曙さんも無理か」

春「ほいでさ、梯子で何とかならんかなと思ってね、掛けたのさ。で、登るじゃないですか。登ったら、そこそこあるわけ」

若「高いよ、2階だからね」

春「あるのよ。梯子もビーンて伸ばさなきゃいけないパターン。2つ折りのやつだったんだけどさ、2つ折りのまま脚立みたいにしていけるんだったらいいけどさ、1本にしなきゃないわけさ」

若「Aの字のやつを直線にしなきゃいけない」

春「そうそうそうそうそう。Iにしなきゃいけないわけ。Iの字にね」

若「AIね」

春「AI」

若「人工知能

春「(笑)人工知能にしなっきゃいけないわけさ」

若「はははは(笑)人工知能で登らなきゃいけない」

春「人工知能、ペッパーだからね、もうね、もはやね。ペッパー登りをしなきゃいけないわけ。それで、ガーンて掛けてさ、登ってたのよ。したらさ、やっぱりさ、なんだろうなぁ、間が悪いじゃないけど、普通に人がたまに通る道路だからさ」

若「夜中3時半だよな」

春「3時半ぐらいよ。普通に登ってたらさ、ホントに「何やってんすか?」みたいな声をかけられるわけですよ」

若「はっはは(笑)ああ、もう、バッと見られて、なんかおかしいなって見られてたりするわけじゃなくて、声かけてきた」

春「そう」

若「何やってんですか?口調も結構強め?」

春「強めよ。だって不審者だもの、そんなものは」

若「どのぐらいまでAI登ってたの?」

春「AIはね(笑)半分、ちょうどベランダっちゅうか、柵みたいなやつに手がかかるぐらいで」

若「じゃ、結構登ってんじゃん」

春「どうなのかなぁっていう」

若「じゃ、1階、2階とあるとしたらどの辺?1点何階にいた?」

春「中2階だな」

若「1.5階?」

春「1.5階」

若「超上だ。で、下から「何やってんすか」」

春「下から「何やってんすか?何やってんの?」みたいな」

若「何歳ぐらい?」

春「まあ、おじさんだったかな」

若「おじさん、3時半、夜中」

春「何やってんの?って言われて、それはもうそう言われるじゃん」

若「何て答えるの?」

春「いや、ちょっと、あのぉ、鍵がですね(笑)」

若「1.5階からつかまりながら、鍵をなくしまして、AI登ってんすよ」

春「でも、それはもう怪しいというのはもちろん……AI登ってるとは言わない。その時点ではそのことは生まれてないからね」

若「ふふふふ(笑)」

春「今生まれたから」

若「森脇健児さんに相談した?」

春「いやいや、森脇さんのロケの前よ、それはね」

若「相談できればね」

春「そうね。それで言って、ホントに?みたいな感じで不審がってるわけですよ」

若「これはでも、すごい怖いね」

春「怖いよ」

若「おじさんは強そうなの?」

春「おじさんはね、強そうではない。普通の。小柄でもないけど、普通ぐらい」

若「何歳ぐらい?」

春「何歳ぐらいだ?あれ、60ぐらいじゃない。飲んだ帰りっぽい。ちょっと酔っぱらって」

若「酔っぱらって、何やってんだ!」

春「声かけたんだろうね、不審な奴がいるから。そんなものは。住人、住んでるんですけどね、みたいな」

若「上からね」

春「上から」

若「上から失礼します、だ」

春「いや、そんな余裕ないけど(笑)。春日、春日なんですけども」

若「ふはははは(笑)春日ってもう言ったの?」

春「近所の人だったら、それが一番早いからさ。知ってるわけじゃない。そこに住んでるってことは」

若「そうかぁ。春日の家ってわかって、その肩幅でAIに登ってたら春日って思うけどね。そのおじさんは知ってそう?春日の家ってこと」

春「それで、ああ~みたいになって。歩いて帰るぐらいだから、たぶん近所でしょ」

若「それはさ、春日の家に泥棒が登ってると思ったのかな」

春「まあ、そう思ったんじゃない?それは普通そう思うじゃない」

若「でも、春日が登ってたんだ」

春「春日が登ってた(笑)」

若「1.5階に(笑)」

春「1.5階に登っててさ、したらそのおじさんがさ、鍵なくしちゃいましてねって言って、ああ、そうかいって言って、ちょっと下持ってくれたわけですよ。Iの(笑)」

若「あ、急展開だね(笑)。春日だってなったとたん、絆が生まれて、梯子を持って」

春「鍵なくしちゃってって言って。大変だなって言って持ってくれて」

若「すごい話だね。夜中、もう4時だ」

春「4時近いんだろうな。時間見てなかったけど。それでI持ってくれてさ」

若「でも、開いてるかどうかだ」

春「そうなのよ。ほいでさ、窓バッと手つけて」

若「高いよ、あそこ2階って」

春「手だけがいく状態。登り切ってないから。バッとやったら、やっぱ開いてないのよ」

若「う~わ~」

春「そこまでやって。いやぁ、まあまあ、しっかりしてるよ春日はね。過去の春日は」

若「そうかそうか、過去の春日はね。今の春日じゃなくて」

春「今の春日はもう体たらく(笑)。鍵なくしちゃってんだからさ」

若「下のおじさん、どお?とか言ってきた?開いた?とか、何て言ってきた?」

春「何も言ってない。しっかり持って、私がこうやって、ああ、ちょっと開いてないすねって言って、ちょっと下りますつって下りて」

(略)

若「AI畳んで」

春「畳んで、ありがとうございましたって言って」

若「アヒルはなんか言ってた?ガーとかなんか」

春「アヒルはもうずいぶん前に死んでいなくなっちゃったから」

若「すいません」

春「(笑)ちょっと湿っぽい話になっちゃいましたけどね」

若「申しわけない。これは俺の責任」

春「いい、いい、いいんだけどね。それはいいんだよ。言ってなかったこっちも悪いしね、死んだことをね。

ほいで、もうもう、どうにも、ファミレス行くのも、寝れないじゃん結局。ファミレスとか行っても」

若「起こされるよ。ダメだよ!寝るとこじゃないからね!そもそも!」

春「そんな怒られる、今、そんなに怒られるとは思わなかったけどもさ、ほいでさ、もしかしたら鍵が開いてるかもしれないと」

若「何?どういうこと?その発想」

春「いやだからもう、もうもうもうさ、そういうところにしか望みがないわけですよ」

若「でも、こういうことってあるよな。わかる、そういうふうに発想、希望が記憶になっちゃう」

春「もしかしたら、家出た時の春日、鍵を閉め忘れてたりしないかな?って思ったわけ」

若「希望を出したわけだ、過去の自分に」

春「うん。希望を出して、またその階段をトントントントンて登ってってさ、ドアノブをひねったらさ、がっちり鍵がかかってるわけですよ」

若「まあ、そうだろうね」

春「確かに今朝の春日偉いなって思ったけどね」

若「偉いなって思うとこが偉いよ。閉めんじゃねーよ!って思わないとこが、過去の春日に対して優しいよお前は。俺だったら思っちゃう。閉めてんじゃねーぞ過去の若林。そこはやっぱ器がでかい。過去の春日に対して」

春「それは、大したもんだなって思った。けども、いや、これもうどうしようと思ってさ、入れないから。鍵もないしさ」

若「それってコンシェルジェに言ったら、鍵、何時でも開けてくれたりする……」

春「いるわけねぇんだよ!風呂なしだよ!むつみ荘だぞ!名前が!」

若「あれ?お前、芝浦のコンシェルジェが住んでるマンションに住んでるんじゃないの?」

春「何とかアイランドとか何とかレジデンスじゃねぇんだよ!」

若「違うの?」

春「むつみ荘だぞ!」

若「すいません、人をちょっと間違えてまして」

春「はははは(笑)」

若「外資系のカナダ人と間違えちゃって」

春「(笑)どんなラジオをやってんだよ!だとしたら。そう思ってたら、毎週どんな話してんだよ」

若「カナダのオールナイトニッポン

春「はははははは(笑)カナダ情報をいろいろと。メイプルシロップがどうたらとか、盗まれたなんつって」

若「そんな話はいいんだよ。おい、梯子倒れてるぞお前、早く登れよ!」

春「あ、ずいぶん前に倒れてた(笑)」

若「ふふふふ(笑)」

春「ほいでさ、どうしようかな。ピッキングしようかなとかいろいろ考えるわけさ(笑)」

若「だってあれだもんね、上手いもんな、お前」

春「いや、上手くないよ(笑)。映画とかでやってんじゃん。針金入れてさ」

若「あれ?だってお前「ピッキング」の主演だよな?」

春「はっはは(笑)なんだピッキング

若「お前「ピッキング」の主演やってなかったっけ?」

春「ないだろ!そんな映画」

若「映画出てたよね?(笑)」

春「なんだ?「ピッキング」っていう映画」

若「「ピッキングマン」の主演じゃなかったっけ?」

春「なんだ?「ピッキングマン」て。あったとしても私じゃないよ、主演」

若「結構練習してたの見てたけどね、お前が若い時」

春(笑)

若「見てて~って言うんで」

春「はははは(笑)測っててつって(笑)。時間測っててつって」

若「じゃあつって家入っていく。開けるとこしか見たことないけど」

2人「はははははは(笑)」

若「お前「ピッキングマン」の主演やってたよな?」

春「(笑)いやいや、やってない」

若「出世作だもんな、お前の」

春「いやいや「ピッキングマン」から出てきた人じゃないよ。得意です、なんつって」

若「ピッキングしてやろうかな。自分ち、自宅をピッキング。お前のエッセーのタイトルそうだったよね?」

春「「今日は自宅をピッキング」ね」

2人「はははははは(笑)」

若「お前のエッセーのタイトルそうだったよな。アイアンマンでやってるエッセーのタイトル」

春「あれ、「マッチョでトゥース」よ。あれはね」

若「似たようなもんじゃねぇか」

春「はははははは(笑)」

若「ちなみに、トゥースの指で家の鍵って開かないの?」

春「いや、奇跡じゃないかよ!奇跡だよ、それ」

若「全然役に立たないな。笑いも止める、起こさねぇ。鍵も開かねぇ」

春「しょうがないでしょ、ターミネーター2じゃねぇんだからさ(笑)」

若「お前、トゥースが役に立つ時、直腸検診の時だけじねぇかよ!」

春「はっはは(笑)やったことない直腸検診。私が誰かのさ」

若「お前よくやってるよね?企業の医師やってんじゃん。で、検診で直腸、その時、トゥースつって」

春「ははは(笑)はい、じゃトゥースしますね~つって。はははは(笑)」

若「トゥース!ハァ~痛い痛い痛い痛い痛い!

梯子倒れてるぞ。早く登れよお前」

春「はははは(笑)いや、あなたが倒したの、今の梯子はさ。

ほいでね、どうしようかと思って、ガチャガチャやってたのよ」

若「春日語で言うと「どうしたもんかいの~状態」だ」

春「もんかいの状態。いわゆるね」

若「もんかいの状態。はははは(笑)」

春「朝4時過ぎぐらいにもんかいの状態なわけよ」

若「はははははは(笑)」

春「てめぇん家の前で」

若「もんかいのじょうね?」

春「もんかいのじょう。ドア一枚、板一枚入れないことに腹立ってきてさ」

若「板一枚だからか」

春「板一枚。バンバンやるのも音を立てちゃうから、バンバンやっても開けないのよ。それこそ曙さん来てわかってるしさ」

若「でも、お前のほうが強いだろう?」

春「いや、強かないよ」

若「あ、そう?」

春「曙さんのほうがそれは強いですよ。それで、何とかドアノブをどうにかできないねぇかってやってたのよ」

若「鬼瓦ってドアすり抜けられない?」

春「(笑)鬼瓦がすり抜けたとしても、ボディのほうが行けねぇからさ(笑)それは試さなかったよ」

若「ああ、ごめんごめん、瓦は行けても」

春「瓦が仮に行けたとしても、鬼がわ……スーッつって」

若「はははは(笑)」

春「行けたとしても、部屋の中の状態が見えるだけでさ」

若「意味ねーじゃねーか!お前」

春「首からがガンガンもう」

若「意味ねーじゃねーかよ!じゃあ。何の意味があんだよ!鬼瓦にじゃあ」

春「そんな怒られるとは思わなかったよ。あなたが言ったから。肩が引っかかっちゃって絶対入れないからさ」

若「はははは(笑)それ、意味ないもんね?顔だけ入る」

春「意味ないよ、そんなのは」

若「入った時に見えんの?中って」

春「入った時見えるでしょう」

若「中見たってしょうがないもんね、入れないんじゃ」

春「そうそう。それは別に朝出てきたときの部屋の状態が暗がりで見えるだけだからさ」

若「ウーンて抜ける」

春「抜けて、だけど意味ないじゃん。そんななんか甘噛みみたいなことしてもさ」

若「はははははは(笑)」

春「ガブッといきたいわけですよ。それはね。部屋入って寝たいから」

若「もんかいの城になってんだ。むつみ荘が」

春「うん(笑)」

若「不落のもんかいの城」

春「ははは(笑)いや、ホントだよ。ほいでさ、どうしようかと思ってドアノブをガチャガチャやってて、また漫画喫茶戻るか?とかなんとかっていろいろ考えてたらさ、だんだん腹が立ってくるわけですよ。なんで落としたんだ、とかね」

若「自分にも」

春「なぜワイヤーが取れてんだとか、ドアも窓も開いてねーし、なんだあのさっきのおっさんはとかいろいろ(笑)」

若「いやいや、手伝ってくれたんだろ」

春「何声かけてんだ!チキショーがとか」

若「それはよくないだろう。もうなんか恥ずかしいとかっていう感情が出て」

春「そうそうそう」

若「アパーってさ、時間巻き戻せるんじゃないの?時計がグルグルグルってなるんじゃなかった?」

春「いやいや、だとしても、また同じ一日をやんなっきゃない」

若「戻ればよかったじゃん。イビキ聞き始めぐらいの時間に」

春「それだったら鍵をなくす前に戻るよ。そこはね。戻れるなら」

若「アパーって言って戻さなかったの?時間を」

春「戻さなかったよ」

若「戻んない?アパーで時間」

春「その発想なかった。もしかしたら戻るかもしれないけども、戻したところで、また一日を繰り返さなきゃいけないという大変さのほうが、もうヤだわ」

若「お前どんなテンションで一日生きてんだよ(笑)」

春「いろいろやって、大変な一日だったわけ、その日は」

若「その日に限ってなくしちゃったんだ」

春「そうね。だから、アパーで戻すって発想はなかったけども、だんだん腹立ってきてさ、ガチャガチャって、何とかこれが」

若「手当たってたけどね、今。コンて音入ってたわ、たぶん」

春「うんうん、森脇状態になってたけどさ(笑)、ガチャガチャやってたの、ドアノブを。で、もう腹立ってきたからさ、何とか、ホントこれが開かねーかなと思って。あんまりガチャガチャガチャガチャってやるのも、大きな音が出るから、もう4時過ぎだから、5時ぐらいだからさ、でも、やってたの。何とかこう、開かねーかな。両手でさ、こうやってやってさ、ハァハァハァ(笑)」

若「(笑)イライラして」

春「腹立って、声もちょっと出てるのよ」

若「どんな感じ?」

春「オラー、クッソー、開けよコラ」

若「ちょっと待て、お前のセックスの時と一緒じゃねぇか。俺言ってねぇぞ、セックスの時の声やれって今。一緒じゃねぇーかお前がやってる時の声と」

春「いや、やってる時、開け!とは言ってないからね、別に」

若「きゃはははは(笑)いや、お前言うよ」

春「そんな、そんな難攻不落のところにいっていないから、やってる時は」

若「俺、結構あんのよ、昔彼女いた時、ネタ合わせ夜行ったら、そういう行為してる時、結構漏れてきてたよ」

春「なんてよ?」

若「開けっコラ(笑)開けっオラ!」

春「いや、がっちりガードされてるじゃん、そんなの」

若「何鍵かけてんだよ!開けっコラ(笑)」

春「鍵とも言わない、たぶん。ふふふふ(笑)。

それでね、開けクソっ!開けオラっ!やってたの。そんでさ、両手でガーッとやってさ、思いっきりよ、思いっきり、ホントによ。ホントに思いっきりガン!とやったら、ガキッ!つってさ、開いたんだよね」

若「はははははは(笑)」

春「あ、開いた!と思ってさ、中入ってさ。すぐ直したけどね、呼んで」

若「はははははは(笑)」