オードリーのオールナイトニッポン 2009年12月12日
春「式が始まるわけよ。最初……結婚式って行ったことある?大体の話」
若「俺、谷口のぐらいしかないんだよね」
春「あれも式を頭から出てないじゃないですか」
若「出てない、出てない」
春「披露宴の前に教会でやるのがあるの。結婚式みてぇなやつが。あれから始まるわけさ」
若「教会でやったんだ」
春「教会でやる。教会でさ、親族だから、私なんか、父親がいて、母親がいて、春日がいる。一番前の席に座ってるわけさ」
若「ま、みんな春日だけどね」
春「もちろん春日なんだけどね。春日的には」
若「ま、みんな春日ですけどね」
春「俊彰的には」
若「とっちゃん的にはね」
春「俊彰的にはね、結婚式に出るテンションつったら、そんなに上がってないわけですよ」
若「お前何でだよ!妹が結婚してんのにさ」
春「いやいや、結婚式っていうもの自体がなくてもいいんじゃないかってずっと思ってきてたから」
若「ああ、自分の主義的にね」
春「行事的にね。自分らだけで幸せな姿を見せられても、こっち、リアクションできねーだろ!みたいな、ちょっと思ってたから、そんなに上がりもせず、まあま、行って美味い飯食って帰ってくる、ぐらいのテンションであったわけさ。何かちょっとハプニングがあったらオールナイトニッポンに持って帰ってこよう、ぐらいの感じで行ったわけよ。面白いことあればいいなつって。
そのぐらいのテンションで座ってて、始まるわけさ。賛美歌みたいのが流れて、歌う人たち、合唱団みたいな人たちがバーッと出てきて、今から始まります、みたいな感じになるわけ。んで、後ろをご覧くださいつってパッと見たら、父親と妹がバージンロードですか?あそこに立ってるわけ」
若「ああ!」
春「それ見た瞬間、春日号泣」
若「ええーっ!」
春「めちゃめちゃ泣いたよ」
若「うそー!」
春「うん」
若「お前が?」
春「うん、あたしの中にこんなに水分あったのか?ぐらい、ブワーッと泣いたよ」
若「俺はそれ意外だわー」
春「いや、意外だったよ春日も」
若「俺、春日が、中2から一緒だけど、マジで春日が泣いてんのは、映画の『クイール』見た後、これ1回しか見たことない」
春「動物にしか春日は心を許さないっていう」
若「だって、アメフト部の高3の最後の試合、負けてみんなで泣いてる時に、一人でニヤニヤしてた春日が」
春「これがいわゆる青春てやつか、つって」
若「俺、それはびっくりだわ。え、何で?何が?笑いの意味じゃないでしょ?」
春「笑いなんかいない。だって、そんな誰もいないから」
若「「笑いなんかいない」って、お前。あははは(笑)」
春「笑いなんかそこにいないよ」
若「擬人化するな!笑いを。なんで父親とお前んとこの妹が立ってたら泣くわけ?」
春「雰囲気もそんな感じ。賛美歌がバー流れてるし、合唱団もうたってるし、外国人の神父もいるし」
若「でも、一般の方2人が入ってくるわけでしょう?」
春「まあ、一般の方2人ですよ、それは」
若「どういう涙なの?俺は、俺は今、予想だけど、俺の姉ちゃんと親父が、姉ちゃんが結婚して、姉ちゃんと親父が賛美歌で入ってきても笑うと思うわ」
春「ああ、なるほどね」
若「面白いもん」
春「いやいや、春日もそう思ってたんです。結婚式なめてもらっちゃ困るよ!」
若「ふふ(笑)」
春「凄い!何だろうね?」
若「お前さ、家族好きなんじゃないの?」
春「いやあ……」
若「だって前もさ、去年だったか、正月1日だけ帰って、東京に帰ってくる時に、泣きながら原付運転したって言ってた」
春「ははは(笑)」
若「お前、家族好きなんじゃないの?」
春「まあまあ、深層心理、好きかもしらん。あんまり会話とかはないけども」
若「なんで泣くわけ?」
春「なんだろうね。一気に思い出というか」
若「ああー、今までの」
春「妹が、例えば初出勤の日ですよ」
若「仕事の」
春「仕事の。帰ってきたら、なんかちょっと泣いてるわけよ。どうした?どうした?みたいになって」
若「家族が」
春「家族が。父親が後から来て「どうした?何泣いてんだ?」つって言ったら、母親がね、またなんかちょっと空気読めないというかさ、笑いとろうと思ったか、なんかわかんないけど、父親に向かって「この子ね、今日でクビって言われたのよ」つって。一生懸命仕事して帰ってきて、なんか自分に合ってないんでしょうな。無理が出ちゃって、泣いて帰ってきてる妹をつかまえて「クビって言われたらしいのよ」って冗談で言ったら、父親が激怒して「お前、そんなこと言うんじゃねー!」って言って、母親のケツを思い切り蹴り上げて」
若「あはははははは(笑)」
春「(笑)そんなこととかをね」
若「いやいや、それは面白い話なんだよ」
春「いやいやいや」
若「それは面白い話だよ。それはとっちゃんのすべらない話だよ」
春「やめなさい(笑)。「とっちゃん」て言うなよ、さっきから。何度か流してきたけどさ。そういうのとか思い出したりとかして、ブワーッすごい勢いで泣いたよ」
若「そういうもんかなあ」
春「だって、そのファーストコンタクトって言うんですか?ファーストコンタクトでもう号泣」
若「ファーコンね」
春「ファーコンでね。ファーコンで号泣して、その号泣の仕方といったらないよ。コンタクトが取れたもんね」
若「えっ?あはははははは(笑)」
春「あれ?つって。すごい目の前がぼやけてるつって」
若「俺、ちょっと信じられないわ」
春「信じられないでしょ?」
若「俺、とっちゃんがホントにそんな泣くなんて、マジで見たことないから」
春「ないでしょ。コンタクト流れちゃってさ、見えなくなっちゃって、すぐポケットからメガネ取り出してよぉ」
若「お前、そしたら、24時間TVのオードリーの感動秘話の再現Vで泣けや!お前。大笑いしてた。ははははは(笑)」
春「あれは、なんかちょっと違うのよ。自分の中で」
若「お前、それさ、コンタクトが流れ落ちるほど泣いたっていうのはどのぐらいぶりよ?」
春「どのぐらいぶりだろうね。もう思い出せない。『クイール』でもそんな泣いてないからね。『クイール』見たときもそんなには泣いてない」
若「でも、あれ、水中メガネにたっぷりたまってたじゃないですか」
春「あれ以上。だから、あれを1としたら、今回はマジで100ぐらいの感じよ」
若「ええーっ?あの涙を1として、そんな泣いたの?」
春「泣いたよ。もう、号泣。いわゆる号泣」
若「号泣?とっちゃんロボット説なくなってきたね」
春「まあね。人の心もあったのかっていうね」
若「ええーーーーっ?」
春「びっくりですよ」
若「それで、妹がいろいろ苦労してきたりしたのを思い出して、結婚という幸せ」
春「でまた、その妹の面構えもいいわけですよ」
若「結婚したから?」
春「結婚した、何?女の喜びっていうやつですか?」
若「そういうのあんの?」
春「それを噛みしめ……、なんか、ニヤニヤという表現はあれだけど」
若「嬉しいってこと?」
春「含み笑いというか(笑)」
若「いやいや、微笑んでんだよ、お前。なんだ!含み笑い。含み笑いは、式を面白いと思っちゃってる花嫁のやつだよ。私、ナニこれっていう」
春「(笑)ナニこの状況?っていうやつでしょ?いやいや」
若「みんな見てる、笑いそう、ヤバい、笑いそうっていうやつだから」
春「友人とかからも「きれい~」とか「かわいい」とか言われたりとかして」
若「確認なんですけど、そうじゃないんだよね?」
春「何が?」
若「きれいじゃないんだよね?」
春「(笑)いや、きれいじゃないっていうことはないでしょ、別に」
若「本来は」
春「だから、特別別嬪さんてわけじゃないよ」
若「いやいや、お前の判断じゃわかんない。どうなの?モテ方とか、妹の話聞いてる感じ、偏差値的には、大学で言うと何大学ぐらいの感じの」
春「大学名に悪いだろ、それは」
若「大丈夫、大丈夫それは」
春「え~どこだろうなぁ、国士館ぐらいの」
若「あ、それは失礼だよお前」
春「おい!何なんだよ君は」
若「トラップ。若ちゃんトラップ」
春「引っかかっちゃったなあ。ガッチリ足首に食い込んじゃったな」
若「春日さん!こんな寄り道要らないんだよ」
春「要らないんです。やめてくださいよ。リスクを犯させないでくださいよ。国士館とか要らないんだ」
若「失礼いたしました」
春「そんなんがあってね、歩いてきて、父親の顔もまたいい感じでさ」
若「人を育て上げたみたいな」
春「そうそうそうそうそう」
若「育て上げだろ?」
春「そう。いわゆるね」
若「いや、要らないの、こんな寄り道」
2人「ははははは(笑)」
春「ホントに要らないから。
で、こう来て、新郎に引き渡すわけですよ。
若「引き渡すのか!」
春「うん。それがまた若ちゃん、聞いてよ若ちゃん」
若「うん」
春「その新郎というのが、9年も付き合ってるから、もう完全に顔なじみというか、家族になじんでるわけ。春日が実家に帰ると、既に父親と一緒にビール飲んでたりとかするぐらいの」
若「うわあ~」
春「全然すごいいい子なのよ。春日にも礼儀正しいし、だからといってドーンとしてるわけじゃなくて」
若「春日にも礼儀正しい」
春「礼儀正しいし」
若「お幾つぐらい?妹さんとタメ?」
春「そうそう。2コ下だから28とか」
若「2コ下で28ね」
春「丁寧に言いましたけどね。それが、普段の全然顔見知りなのに、ちょっと儀式的な感じでやってるとか、いろんなものが含まれての号泣ですよ。だから、普通だったらね」
若「うわ~お前それビデオ撮ってないの?」
春「ビデオ撮ってるよ」
若「えーっうそっ!お前泣いてる映像映ってるわけ?」
春「後ろから撮ってるからわかんないかもしれない、それは」
若「映像映ってないの?お前の涙の映像は」
春「涙は、春日的にもあんま見られたくないから、いろいろ誤魔化してるよ」
若「お前何誤魔化してるんだよターコ!」
春「おいおいおい、人を魚介類扱いするなよ」
若「ははははは(笑)」
春「何なんだよ。めでたい話なのに」
若「ユーチューブ載っけようぜ、お前が泣いてる」
春「(笑)ヤですよ、それはヤですよ。もうだから、何とか誤魔化そうと思ってね、あくびしてみたりとか、伸びしてみたりとか」
若「31歳の誤魔化し方じゃないぜ」
春「それは、自分でもちょっとびっくらこいてるから」
若「あ、そう」
春「号泣してるのがね」
若「びっくらこきだ。妖怪びっくらこき」
春「いわゆるびっくらこき。妖怪びっくらこき。そうそうそうそう」
若「誰も笑ってない、ブースの外」
2人(笑)
若「寄り道すんな!みたいな(笑)。怖い目してたなあ、ディレクターさんが」
春「春日が悪いわけじゃないですからね」
若「すいません、春日さん、止めちゃって」
春「お願いしますよ」
若「それでさ、キスするわけ?キッス」
春「キッスがね、あるはあるんですよ。誓いの、みたいな。で、妹のキッスを正直見たくない、見せられても困るじゃん、みたいな」
若「いやでも、ケツコン式だから、それは見るしかないでしょ」
春「プリケツ式だからね」
若「いや、見てみ(笑)。誰も笑ってない」
春「ケツコン式って言われたら」
若「藤井さん、超怒ってる。「早く聞きたいんだよ」って(笑)」
春「ごめんなさい。あんま寝てないからね。こういうことになっちゃう。プリケツ式なんか、最低ですよ!低の低ですよ!こんなのは」
若「リスナーも、早く行けや!(笑)」
春「妹出てきただけじゃねーかよ!つって(笑)」
若「プリケツ式とか言うなよ!(笑)」
春「と思ってますよ。
誓いのキッスがあるんだけど、妹のやつを見せられても、ちょっとなんかね」
若「どういう気持ちなの?お前、結構妹のこと好きなんだな」
春「好きとか嫌いとかじゃなくて、肉親のね、そういうのを見たくないじゃん。言っても」
若「姉ちゃんだとしたらヤだね、俺も」
春「なんか困るじゃん」
若「わかる、わかる」
春「困るなあと思ったら、思ってたんだけど、誓いのキッスをみたいになったときに、今は時代の流れなんかわかんないけど、キッスじゃなくて、ほっぺたにキスするのよ」
若「ええ~?」
春「ご挨拶のキッスみたいな。外国人の」
若「口と口じゃなくて」
春「そうそうそうそう」
若「それはどっちがどっちのほっぺたにするわけ?」
春「新郎のほうが新婦にそういう感じ」
若「新郎のほうが新婦に、ほっぺたにするんだ」
春「そうそう。ほっぺたにされたらされで、なんかちょっとなんかガッカリというか」
若「でも、結婚するぐらいだからね、普段はもっと全然あれなわけですからね。行為はやってるはずですから」
春「だけど、それはさ、人前でやることではないから」
若「そうですよね」
春「行為は普段やってるからということじゃないでしょ」
(中略)
春「いろいろおかしいところもあるわけですよ」
若「何がよ?」
春「アナウンスみたいなする人が、司会の人が、歌い手さんも兼ねてるから、合唱団の。テノールとかの低い感じの男の人なんだけど、ところのパートも兼ねてるから、案内の声が異様にいいんですよ」
若「どういうこと?」
春「皆さん」
若「ふふふ(笑)」
春「さあ、ここから」
若「ちょっと待って」
春「声がいいな!っていうやつ」
若「春日だろ?それ」
春「いや、春日じゃないわ(笑)」
若「春日が目の前に立ってるから、それやって、お前だけに向けてのお笑いのやつだよ」
春「いやいや、真顔でやっていた。いつもやってる面で」
若「いやいやロックオンしてる、お前に、その人。春日だけを笑わすやつにしてるよ」
春「あ、そう。じゃあ、号泣してたから期待に応えられなかったね、春日ね。
そんなんとか、あと、神父の外国人の方が「ナンジ、スコヤカナルトキモ」とか」
若「やっぱそういう言い方なの?」
春「ものすごくカタコトだったりとかするのも、普段だったら、カタコト過ぎるだろ!みたいなところにアンテナが多少行く。そんなんとかも全然働かず、ずっとこうね」
若「泣いてるの?」
春「泣いてるわけです」
若「なんで泣いてるの、そんなメソメソメソメソ」
春「それはもう来るのよ、空気が」
若「へぇ~。泣いてるのはお前と、お父さんは?」
春「泣いてない。堪えてる感じ」
若「お母さんは?」
春「堪えてる感じ」
若「お前だけじゃねーか!」
春「基本的に春日だけなんだよ、だから泣いてるのは」
若「なんだ、みんな泣いてるみたいな」
春「そんなんで、結婚式は終わって、次、披露宴行きます、になるわけですよ。で、ここまでの段階でね、春日泣いてるだけしかやっていないわけですよ。だから、なんかやっぱりちょっと持って帰りたいじゃないですか。お話を」
若「オールナイトニッポンに向けて」
春「あるからね」
若「すいません、ありがとうございます」
春「とんでもございません」
若「毎回毎回ね、ドアのいたずらの話じゃしょうがないわけですからね」
春「(笑)しょうがないわけです。尽きてきますよ、それは」
若「それはそうですよね」
春「だから、なんかちょっとないかなと思ってたの。それぐらいから。若干の焦りもあってね。結婚式終わって、披露宴の間に対面式っていうのがあったのよ」
若「何?対面式」
春「親類同士で自己紹介し合うみたいな」
若「そんなのあんの?」
春「仕切りの結婚式場の人がいて、これから対面式を行いますって言って、お互いが向かい合わせになって」
若「自分で自己紹介していくわけ?」
春「そうそうそうそう」
若「わっ、お前じゃあ」
春「新郎側と新婦側で分かれてさ、バージンロード挟んで向かい合わせ」
若「これ、久々にきた絶好のトゥースチャンスじゃないですか(笑)」
春「(笑)まあまあまあ、トゥースチャンスというか、何かできるチャンスじゃない」
若「チャンスよ。ここよ!オールナイト向けの話を掘れるよ!」
春「で、私、新婦側にいて、新郎側から始まったの。だから多少なりとも考える時間があるわけです。新郎の誰々、母親の誰々ですとか、姉の誰々です、よろしくお願いします。姉の夫、義理の兄の誰々ですみたいなことを言っていくわけ。10人ぐらい。でやって、新婦側に回ってきますわ。新婦側の父親の紀彰です。よろしくお願いします。うちの親父ですよ。母親の静江です。よろしくお願いします。次、春日ですよ。行ってやろうと思って。「兄の春日です」つって」
若「えっ?うーわー」
春「「兄の春日です」って言ったんですよ。いわゆる、みんな春日だろみたいな」
若「ああ、そっちね。トゥースチャンスとかじゃなくて、そういう選択を」
春「そういう選択をしたのよ」
若「センスボケをしたってことですね?」
春「そうそうそうそう」
若「いつになく」
春「そう。センスボケしたわけですよ」
若「どうなった?」
春「どんずべりね」(ジングル)
若「そりゃそうだろうお前!」
春「その後、みんな親戚連中も続いちゃって、親戚の春日です。はとこの春日です。春日に引きずられて、春日家総すべり」
若「ははははは(笑)」