父親との思い出

 

オードリーのオールナイトニッポン 2011年7月23日

 

若「あれ、体力要るよな」

春「何が?」

若「うちの親父も、今思うと、俺が小学校の時とかに毎日飲んでたけど、お前の親父は?」

春「うちの父親も飲んでた」

若「毎日?」

春「毎日。なんで飲むんだろうと思うよね」

若「思ってただろう?」

春「ビール。まず、ビールぐらいから入るのよ。飯食ってる時に。んで、結構長くチビチビチビチビ飲んでて、母親とか寝るじゃない。だけど、ずっと一人で飲んでて、ビールから大体ウイスキーに変わるのよ」

若「ああ、はいはいはい。お父さんがね」

春「サントリーのなんて言うんすか?」

若「あんまり、まあまあね、商品名あれするとあれだけど」

春「(笑)そんな厳しい?」

若「もう絶対それは」

春「いや、大丈夫。ダメ?」

若「ウイスキーまでにしてください。今後のねスポンサーになるかも。今は大丈夫だけど、今後のねスポンサーに」

春「え?そんな配慮してたら何にも喋れなくなって」

若「俺はスーツ着て回ろうと思ってるからね、企業を」

春「(笑)営業に?」

若「うんうん」

春「じゃあ、じゃあ、じゃあ控えめにしときますわ。ウイスキーを戸棚からすっと開けて」

若「山崎かなんか置いてある」

春「出してんじゃないか君!何なんだよ!くだらない男だねぇー!」

若「あんま面白くないだろ?今の流れ(笑)」

春「うーん」

若「そういう感じになってんのよ」

春「あんまりぐっとこないけども(笑)」

若「ぐっとこないだろう?」

春「嫌いじゃないけどさ」

若「なんかパターンの感じだよな」

春「使ってきたな」

若「ソウルを感じないな(笑)。パターンなだけであって」

春「こうすれば笑うんだろう、みたいなね」

若「うん、そうそうそうそう」

春「出して一人で作ったりとかして」

若「飲んでた?」

春「飲んでるね」

若「お前の父ちゃんはさ、野球とか別にどこファンとかいうのはないの?」

春「まあでも、ライオンズかな。地元」

若「ライオンズが好き?でも、そんなテレビでやんないじゃない。パ・リーグだと。当時は」

春「やんないね。たまぁに西武球場に一緒に見に行くぐらいでそんなに」

若「いい光景だね。お前の親父と小学校のお前がさ、西武の帽子かぶって野球見て、2人で」

春「そうなんだよ。所沢の駅で待ち合わせしてさ」

若「お父さんと」

春「うちの父親高田馬場から乗ってくるんだよ」

若「お父さんは声援かなんかを、スーツ着て、じゃあ」

春「スーツ着て」

若「お父さん声援かなんか出すわけ?ベンチに」

春「声援は出さないかな」

若「職場じゃね、要するに爪弾きに遭ってるわけだから」

春「待てい!」

若「野球を見ながら」

春「待てい!」

若「それを発散することで」

春「いやいや、待てい!待てい!待てい!待てい!」

若「劣等感を中和する」

春「待てい!待てい!」

若「ふふふ(笑)」

春「優秀な社員だったよ」

若「あはははは(笑)」

春「うちの父親は」

若「鬱憤を晴らしてるわけじゃなくて?」

春「鬱憤晴らすわけじゃなくて」

若「三振したら、おい!何やってんだ!つって、てめぇがバッターボックス立ったら打てもしねぇくせに」

春「いや、待て待て」

若「自分のことを言う感じ(笑)」

春「待て待て、おたくんとこの父親とは違う!(笑)」

若「(笑)うちの親父は凄い言ってた」

春「あ、そう」

若「次カーブ来るってわかんないかなぁ、って言いながら野球見てたよ」

春「いやでも、ある意味楽しんでるよね。そこまで入り込んで野球見るって、ある意味楽しんでるんじゃないですか?」

若「楽しいよな。ピーナツを並べてさ。ピーナツを、落花生の殻をパキッと割って、ピーナツだけを出して、それをなんかすーごい机に並べながら、食べないのな」

春「何々?何それ?」

若「ビール飲みながら、野球のミスとかにうちの親父怒るわけよ。怒りながらピーナツを並べたのを端から食べてくっていうのがうちの親父のスタイルだったよ(笑)」

春「なるほどね。一回一回割るのが煩わしいから、先に割っといて、並べといて、全部食べて、なくなったらまた割るところから」

若「それで、少年野球やってたから、局面があるじゃん。例えばツーアウト。ツーアウト1、2塁。俺セカンドやってたから、お前がセカンド。まあ、ワンアウト1、2塁。セカンドに真正面のゴロ来た。どこに投げる?とかいうのを、ピーナツのあれをベースに置くのよ。ダイヤモンドにしてキャッチャー、ピッチャー置くの」

春「はいはいはいはい」

若「ランナーも同じピーナツで置くから、敵チームか、自分のチームかわかんないから」

春「酔ってるからね」

若「自分のチームはそら豆とかがあんだったら、枝豆の緑があるんだったら、色分けろや!と思ってたけど」

春「親父さんも酔っちゃってるから、そこまで回らない、気が」

若「それを言えず。とも、とは言えず」

春「ははははは(笑)あー、どっかで聞いたことあるフレーズだね」

若「やってたね」

春「はぁ」

若「でも、子どもが8歳、9歳だろう。で、ピーナツ食べながら野球に文句言いながら、ダイヤモンドで、おい!っつって、ワンアウト1、2塁。お前セカンド。セカンドゴロ真正面に来た。どこ投げる?って、結構楽しいよな」

春「はははは(笑)楽しい」

若「ていうのわかってくるな。この年になると」

春「わかるわかる。うん。私も酔った親父と、父親と将棋やったりとかね」

若「将棋?」

春「将棋」

若「別件ですね、その話。あはははは(笑)」

春「別件だけど、何とかいけるかなと。酔った父親エピソードとしてね」

若「酔った父親とやったりしてて」

春「やったりとかしてましたね。結構酔ってると、結構遊んでくれる、じゃないけど」

若「お父さんが」

春「父親がね。で、あたしがね、二十歳になった時に飲もうと思って、新婚旅行の時に買っておいたブランデーがあって」

若「へぇ。新婚旅行の時に」

春「時に、息子がもしできたら、T、あ、春日、カスミンは」

若「なんだ!別にもういいけどね。お前だけだからな、こだわってるの」

春(笑)

若「お前とお前のファンだけだぞ」

春「はははは(笑)うん、たまにカスミンて呼ばれるからね、ありがたいなと思うんです。

新婚旅行の時に、ハワイかなんかでね買っといて、二十歳の誕生日に飲むんだつって、ずっと寝かせておいた」

若「新婚旅行ハワイ行ったんだ」

春「ハワイ行ったらしいよ」

若「へぇ。でも、当時、二人は貧乏生活の真っただ中でしょう?」

春「いやいや、二人とも別に普通に働いてたけどね」

若「あ、そう」

春「うん。普通に働いてたよ」

若「二人とも、でも、職場ではちょっと浮いてる存在で(笑)」

春「浮いてないよ!両方とも職場の中心だったよ!」

若「社内恋愛?」

春「社内恋愛よ」

若「へぇ」

春「社内恋愛でね、みんなに、周りの職場の皆さん方にも祝福されてね。おそらく。んで旅立ったんでしょうよ、ハワイに」

若「愛の結晶だ、お前が」

春「愛の結晶だよ」

若「二人の」

春「若い男女が愛し合ってさ、できたのが(笑)この春日ですよ」

若「長男?」

春「長男」

若「それで、将来息子ができたらっていうのは何なの?」

春「将来息子ができたら、二十歳の誕生日の時にブランデーを飲もうつって」

若「それを実際に実現したんだ」

春「実現した」

若「で、3人で飲むの?局面的には」

春「父親と」

若「そん時初耳?ブランデー出してきて、これ実はさって聞くわけ?」

春「いや、あのぉ、ちょいちょい聞いてる。小学生の頃とかに」

若「なんかなぁ、下手だなぁ。似てるわぁ、息子と」

春「やめろ!(笑)」

若「待てないよな」

春「やめろやめろやめろ!やめろよ!」

若「二十歳の時にドン!じゃないと、なんか何の意味もないよね。あはははは(笑)」

春「じゃ、ちょっと二十歳の時にドンていう話にしてもいい?(笑)」

若「そっちのほうが、俺だったら多分そうしちゃう。あはははは(笑)俺だったら、二十歳になった時にブランデー、ボン!て目の前に置かれて、何?って言ってって俺はやっちゃうね。あはははは(笑)」

春「そこのくだり丸ごともらっていい?(笑)」

若「いやいや、もう喋っちゃったから。まあま、いい。そこはこだわんないすから」

春「まあね。ブランデーを二十歳になったから飲もうって言って、開けて、で、父親と二人よ。二人っきり。夜ね。飲もうつって乾杯してさ、キュッて飲んだらさ、なんかもうドロドロになって全然飲めなくて」

若「えっ?でも置いといても大丈夫な、ブランデーなら」

春「なんか保存方法が悪かったんじゃない? ドロッドロになって飲めなくてさ、中身を全部捨てるっていうね。その後(笑)」

若「えっ?飲み方とかじゃなくて、もうダメになっちゃったから」

春「ダメになっちゃってたの」

若「ドロドロになってて?」

春「そうそうそう。20年、ま、20年以上よ。そのブランデーも既に買った時点で20年か30年ぐらいのものだった」

若「なんでドロドロになっちゃったんだろうね」

春「わからん。保存方法が悪かったんじゃない?」

若「だって開けたわけでもないのにね」

春「わけじゃないのにさ」

若「大丈夫でしょ、ブランデーなんて」

春「大丈夫だと思っていたんだけども、ダメになっちゃて、ドロドロで、二人で」

若「笑った?二人で。なんだこれつって、意味ねぇじゃねーか。20年とっといたって」

春「正直笑えなかったですね」

若「なんで?」

春「なんかもう変な空気になった」

若「親父が、なんかゴメンみたいに言ってんの?」

春「なんか無言」

若「親父無言?」

春「無言。飲んで、ダメだなって言って、そのまま捨てる感じ。もう変な空気よ。父親もそれまで、開けるまで」

若「俺だったら、ドロドロだったけど、笑いながら我慢して飲んだってしちゃうんだよね。あはははは(笑)」

春「それ丸ごともらっていいかな?」

若「いやいやいや、それはドキュメンタリーでいいんだから」

春「ドキュメンタリー。私、ドキュメンタリー」

若「オールフィクションだからさ。あはははは(笑)」

春「オールフィクションに仕立て上げていいかな?どっかで」

若「いやいやいや、そんな。へぇ、そんな話があるんだ。ちょっとロマンチストなんですかね?お前のお父さんて。要するにルックスとは真逆で」

春「待て待て待て!見たことないだろう、うちの父親のこと」

若「あるあるあるある」

春「あったっけ?」

若「あるある」

春「ルックス、まあ、普通よ」

若「あの、『ついでにとんちんかん』みたいな顔だよね?」

春「抜作先生じゃないよ」

若「違う?」

春「抜作先生じゃない。スキンヘッドでもないしね」

若「あ、ほんと?抜作先生みたいな感じじゃなかったっけ?」

春「じゃないよ!あんまりいないだろう、抜作先生みたいな人」

若「あ、そうか」

春「違う違う。普通の、普通の父親ですよ」

若「あ、ほんと」

春「普通の人、普通の見た目」

若「どう?やっぱり尊敬してる?」

春「ふふふ(笑)まあま」

若「今お父さんに、今までありがとうって言ったほうがいいんじゃない?」

春「ここで?」

若「こういう機会。この間、父の日だったしさ」

春「ちょっと、ずいぶん前だぜ。だったら父の日にやりたかったよ」

若「今日はお父さんの誕生日とかじゃなくて?」

春「じゃないね。父親の誕生日、10月だからね」

若「まあ、じゃあ、ちょうどいいですね」

春「いや、早いだろう!10月」

若「ちょっとお父さんに今までありがとう、ブランデーのね、これからもっていうの言っといたほうがいいんじゃない?」

春「ええっ?ここで?」

若「うん」

春「じゃあ、ちょっとね、何の時期でもない。誕生日でもなければ、父の日でもなく」

若「で、パーンと景気よく始めようよ」

春「なるほどね」

若「これ、大事だよね。そういうこともしていくのは」

春「普通の夏のある日ですけれども、いい機会なんでね、言わせていただきますよ」

若「うん、言おう」

春「お父さん!この年になってね、やっぱり、なんつうかな、父親がどれだけ凄かったのか、ね、いろいろ働いて、春日、まぁま妹もね、育て上げてくれて、非常にね、今になって……」

若「コォー」

春「寝てんじゃないよ!」

若「あはははは(笑)」

春「くだらねぇ!くだらない!ヤダヤダヤダ!今日初めて聞く人もいるんだよ、きっと」

若「あはははは(笑)」

春「オープニングでこんなことやってんだーみたいな」

若「大体このぐらいの品質でお届けしてます、毎週」

春「ははははは(笑)」

若「行きましょうか、じゃあ今週もね」

春「いや、おかしいと思ったんだよ、なんかさ」

若「ジーニアス英和辞典プレゼンツ、オードリーのオールナイトニッポン、この番組は、大修館書店藍野大学、meiji、ハンコヤドットコム、國學院大学、以上各社の協賛で、東京千代田区有楽町のニッポン放送をキーステーションに全国36局ネットでお送りします」

 

 

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