オードリーのオールナイトニッポン2015年12月26日

 

若「今年の漢字一文字、カイですよ。カイ」

春「カイ? カイにもいろいろありますけど」

若「後悔の「悔」ですよ。悔しいという字ですよ」

春「ああ、そう。だって、よかったんじゃないの?今年」

若「IPPONグランプリの惨敗がありますから。2つ。2回も出させていただいたのに」

春「ああ」

若「あと、俺ね、これ、初めてラジオで話すけど、お前がMVS獲ったのがほんと悔しかったんだよね」

春(笑)

若「いやあ、あんな悔しい気持ちになるの、これ、ほんとダサいっすよ、この話は。皆さんね、春日が成長したってリトルトゥースも付け焼き刃も喜んでるでしょうけどね、それはね、『すべらない話』のオンエア見て言ってるんですけど、あの後の打ち上げですよ。そうそうたるメンバーですよ。レジェンド。レジェンドだらけですよ。その先輩たちが、若ちゃんのことを一切触れずに、2時間ぐらい、ずーっと春日を褒めてるんですよ、打ち上げで」

春(笑)

若「これは悔だよ、悔!」

春(笑)

若「この気持ちわかるか?」

春(笑)

若「悔だよ!悔!」

春(笑)

若「悔!悔!」

春「悔だな。悔だね」

若「お前、深いソファのお店で、「春日ホンマ頑張ってるよなぁ。海外ロケ行って、体鍛えて、MVSも獲って」。ほかの先輩たちが「春日って頑張ってますよね」みたいな。「春日頑張ってるなぁ」って、2時間ぐらいずっとレジェンド、俺が憧れ続けてきたレジェンドが、みんな春日のことを褒めてんのよ。俺ね、ほんとに悔だった」

春(笑)

若「辛かったもん」

春「一文字で言うならね」

若「ちょっと歩いたもん」

春「歩いた?」

若「マンションにすぐ入らずに」

春「帰り?」

若「うん、もう4時ぐらいだったけど。ちょっと歩いたことが多くて。IPPONグランプリは2回ともちょっと歩いたし」

春「何?ちょっと歩くって。気持ちを落ち着けるってこと?」

若「家に入れないんだよ。家に入ったほうが悔だから」

春「考えちゃうから」

若「うん。なんかちょっと夜風に当たりたいんだよ」

春「なるへそ」

若「オードリーの20代、25、6ぐらい、7、8と、家の中でトークライブやってたなんて話あるじゃないですか。あれ、皆さんね、2時間トークするわけですよ。全然売れてないオードリーがですよ。春日の家でお客さん集めて2時間トークするんですよ。春日は全12回トークライブ、1エピソードも考えてきたことないんすよ」

春「うん」

若「ね?」

春「そうだね」

若「「そうだね」じゃねーよ!」

春(笑)

若「それ知ってるから、俺が7、8用意しなきゃいけないんですよ。2時間だとして。それでオードリーのトークライブとか支えてきてね、MVS獲るんですよ」

春(笑)

若「これはね、人生だね。あのね、星の下ってあるんだよ。春日はやっぱスターなんだよ。6回、7回回ってきたんだっけ?」

春「6回じゃないかな」

若「春日ってサイコロが6回回ってくるんですよ。俺2回なんですよ」

春(笑)

若「これって、……おい石井!笑いすぎだろお前!西堀呼んでくるぞ」

春「やめてあげて」

若「今年一(いち)、石井笑ってたぞ。俺が2回なことに、サイコロ」

春「それはもう笑っちゃうよ石井ちゃんも」

若「俺、お前が4回目ぐらいサイコロ出た時、「サイコロ出ろー!」(エコー)って思ってたんだから。自分のサイコロ」

春(笑)

若「で、お前が6個全部落としてたんだよ、ちゃんと。それもあってのMVSなんだよ。物語があんだよ。これはね、やっぱり人生なんだよ。細かく細かくやってて……。何笑ってんだ、芳樹お前!」

春(笑)

若「お前も知ってるだろ? 2009年、2010年、俺がフリートーク頑張ってて。「知ってる」、「知ってる」じゃないだろう。俺、真面目に相談したんだよ。芳樹に電話して」

春「何の電話?」

若「お前がMVS獲って、MVSって世の中的にすごい名誉ある賞で、「俺が先にしゃべんのもおかしいから、春日先にして、俺後にしてくれ」って言ったんだよ、芳樹に。したら、芳樹言ってたよ」

春「何?」

若「「僕は若林さんのほうが面白いんで」って(笑)。「だから先ですよ。春日さん、あんま俺面白くないですよ」」

春「おい、何笑ってんだ!芳樹この野郎! それにしたって言い方あるだろうが。何ストレートに伝えてんだよ。「いなかったから」じゃないよ! アタシがいなかったらいいとかじゃないよ!」

若「それで、青銅さんだって知ってるでしょう。俺がフリートーカージャックで」

春「青銅さんが一番知ってるでしょう」

若「わかるでしょう? トークライブってなったら何にも考えてこないんだ。オープニングのトーク。お前、俺が休んだ時、オープニング埋めるの、俺もオープニング2つ話さなきゃいけないのわかっただろう?気持ち」

春「わかった」

若「だから、今日だって俺、事前に考えてるんだぞ。今年の楽しかった仕事振り返るのとMVSの話しようっていうの」

春「ありがたい」

若「「ありがたい」じゃないよー! 悔だよ!悔!」

春「はははははは(笑)」

若「そしたら、その未来の何年後かに目の前でMVS獲られるんだぞ!」

春「はははははは(笑)あははは(笑)あーはっはっは(笑)」

若「なんで運ていうものがあるんだ!」

春「運はあるよ。しょうがないよ。しょうがない!」

若「人間てあるんだよぉ。運が有る無し。これはザル(?)の勝負の厳しさを知らないバカはね、人間の運の総量は一緒。それがいつ来るか、みたいなことを言うアホがいるんですけど、総量なんて違う違う!差があるある!全然あんの」

春(笑)

若「運の総量なんて違うの」

春(笑)

若「今ない人にも運がある時が来るとか、勝負を知らない奴は言うんだよ。運いい奴はずっといい。運悪い奴はずっと悪い。でも、生きていかなきゃいけない!」

春「いいですね」

若「何がいいんだよお前、ちょっと待てよ!おい、待て待て待て」

春「ありがとうございます」

若「何がいいか言えよ」

春「魂の叫び、みたいなさ」

若「魂の叫びするしかないんだよ、運が無いんだから」

春「いいですね」

若「運がある奴は魂の叫びなんかしなくていいんだよ。運があるから」

春「うん、うん(笑)。熱いね。熱い」

若「お前、年の最後に何話させてんだよ」

春「いや、私、何も促してないよ(笑)。そうなんだな、そうだなって思うよね」

若「そうなんだよ。これあるんですよね。スターなんだろうな、やっぱ春日ってな」

春「うん、そうだな(笑)」

若「なんか、なんかあんだよなぁ。“コツコツ”、“大胆”、みたいなね。やっぱり性格出るねってザキヤマさんに言われたんだけど、ゴルフの打ちっぱなし。春日って、俺は一緒にゴルフしないけど、ものっすごいフルスイングするんでしょ?」

春「まあ、そうだね」

若「ものっすごいスライスするんだってね」

春「はははははは(笑)するねー」

若「隣のホールにどんどん飛んでくんだって。春日のボールって。ただ、真っ直ぐ飛んだ時すごいんだって。真っ直ぐ飛ぶ時あんだよ」

春「たまにあるね」

若「俺、ゴルフ結構楽しくて、今。ドライバーがスライスが直って、飛ぶ距離もある程度なんですよ。200幾つなんですよ。したら、俺、アプローチの練習が楽し過ぎて、カップにどれだけ近づけるかが。打ちっぱなしって、みんなドライバーバコバコ打ってるんだけど、俺だけずっと、すっごい斜めになってるクラブで、15ヤードぐらい、コンつって、ちっちゃい旗に寄せてるの1時間やるの俺だけだね。見てると。それがすっごい楽しいの。そんなんやだろ?練習として」

春「やだね。やっぱりドカンと飛ばしたいっていうのはあるよね」

若「俺はピンにチョンと寄せる。石井、お前、普段そう思ってるから、そんなに面白いんだろ?普段思ってることを言語化されたから、自分の頭が興奮して笑ってるんだろう?それが笑いだろう? 「うん」じゃねぇーよ!西堀呼んでくるぞ!」

春「もう西堀君とは和解してるから大丈夫よ」

若「西堀は許してねぇーよ!」

春「はははははは(笑)」

若「何言ってんだよ!許せるようなラジオじゃねーだろ!」

春「ああ、そうか。まだ無理か」

若「人間の車輪、エンジンていうのが、決まってんだよな。漕ぐしかないんだよ三輪車に生まれたんだから」

春「まあ、そうだね」

若「まあ、そうだね、じゃねーよ!」

春「乗りかえはできないね」

若「乗りかえはできないんですよ。できると思ってる奴がいるんだよ。勝負を知らない奴は。できないんだよ。漕ぐしかないんだよ(笑)」

春「なるほどな。考え方ですな」

若「だから、チマチマチマチマ、エッセイ書いて、12月25日に文庫が出るんだよ俺は」

春「素晴らしい」

若「お前はヨーロッパとか行くんだよな」

春「はははははは(笑)」

若「お前はヨーロッパとか行くんだよな。で、メダル獲ってくるんだよ。俺はチマチマチマチマ書いて文庫出して、紀伊國屋書店に「買う人いるなかな」ってマスクして見に行くんだよ。しおりんもちょっと笑ってんな。これあれだな。普段思ってるから面白いんだよなー」

春「やっぱそうだよ。なんかモヤモヤって若林さんに対して感じていた、モヤモヤっとしたものが次から次に言葉になるから、付け焼き刃が歓喜しちゃったんじゃない(笑)。なるほどそうなのか!っていう知的興奮というかさ」

若「言ってくれた!」

春「そう。そういうことだったのか!って」

若「代弁者」

春「そう(笑)。興奮しちゃってんのよ」

 

若「それはね、今年は“悔”だったな。「悔しいなぁ」ってことが多かった。でも、それがあってよかったっていうのもあるけど。でも、とにかくあとは楽しかったな。

今年の、これは一番の仕事っていうのがあんじゃない。結局、一収録、一収録の積み重ねじゃん。ロケもスタジオも含めて。何が一番自分でMVPあげたい?今年の仕事で」

春「今年の仕事で?何だろうなぁ。ボディビルじゃない?大会」

若「いや、違うのよ! ちょっと待ってよ。MVSなのよ、ここは絶対」

春「うん?」

若「うん?じゃなくて、俺はMVS悔しいでずっとフッてるわけじゃん。オープニングから考えてるの俺だって。MVSの話して、お前に聞いて、戻して、お前がMVSって言って、俺がキレて本編行くって」

春「なるほどね」

若「提クレ読むって」

春「うんうんうん」

若「何て言った今?」

春「ボディビル」

若「何、ボディビルって言ってんだよ!はははははは(笑)。もう一個話したら48分だぞ」

春「はははははは(笑)」

若「なんでお前みたいにMVSのフリって気づかない奴がMVS獲ってんだよ!」

 

若「悔だなぁ。悔があったな」

春「悔ね。まあま、でも、楽しいこともいっぱいあったからいいじゃないですか」

若「別にそんなことお前に言われる筋合いないけどね」

春「そのうち花開くこともありますよ」

若「ないんだよ」

春「はははははは(笑)」

若「さっきからずっと言ってんだろ!ないんだよ!でも、アプローチしていくしかないんだよ。短い距離を」

春「そうだね。一発でバコーンと入ることもあるよ。ホールインワンで」

若「別にお前にそんなこと言われたくないんだよ。俺のほうが俺のことを知ってるから!」

春「(笑)そうね」

若「お前のほうがスター性あるけど、お前をリスペクトしてるとはき違えるなよ!」

春「あ、違うの?」

若「違うよ!」

春「えっ?あ、そうなの?」

若「お前、あと、俺の友達たち、これ聞いてたら、春日がMVS獲って、俺にLINEしてくんなよ。おい、聞いてるか、俺の友達たち。関係ねぇんだよ!関係ねぇんだよ!関係ねぇんだよ」

春(笑)

若「春日なんだよ!MVS獲ったのは!」

春「まあまあ」

若「俺におめでとうってLINEしてくんなよ!おい!」

春「そんなに青筋立てんでもさ」

若「関係ねぇんだよ!」

春「まあまあね」

若「関係ねぇんだよ、春日がMVS獲ったことは俺には。わかるな?」

春「(笑)わかるけどね。わかるけど、やっぱそれは伝えたいんじゃない?」

若「なんで俺に伝えたいんだよ。赤の他人がMVS取った話を」

春「赤の他人ていうふうに周りの人は思ってないわけです。コンビだからさ」

若「厳密に言ったら、別にコンビでもないしね」

春「いや、コンビではあるでしょ(笑)。じゃ何なの?コンビじゃないって何なの?」

若「月並みだけど、本当に“ライバル”だよ」

春「はははははは(笑)おい、聞いたか今?みんな、今聞いたか?はははははは(笑)」

若「“お笑いライバル”って言ってほしいもん」

春(笑)

若「お笑いコンビ・オードリーって言ってほしくない。“お笑いライバル・オードリー”。来年の新ネタ、全部お前のせりふ少なくしてやろうかな」

春「はははははは(笑)ライバルだからね」

若「あと、お前が話し始めたら潰す」

春「いやいやいや。それはライバルだからしようがないか。そういうんじゃなくて、一応コンビでやっていきましょうよ」