カトチエさんがハガキのコーナーを聴いて泣いた話

 

朝井リョウ加藤千恵オールナイトニッポン0(ZERO) 2015年7月3日

 

朝井「先週のオードリーさんのオールナイトニッポンを聴いて、加藤さんが泣いたっていう噂を聞いたんですよ」

加藤「ははは(笑)話が早いし、台本に組み込まれてるのがおかしい」

朝井「(泣いた)意味がわかんない」

加藤「私が共通のディレクターである芳樹さんに伝えただけなんですよ。単に「泣いちゃいました」って」

朝井「それは一瞬で共有されました」

加藤「LINEもやってないくせに(笑)」

朝井「LINEもやってないくせに直接伝達。口で伝えられましたけれども。だって、意味がわかんない」

加藤「逆に聞くけど、泣かなかった?」

朝井「泣くタイミングがマジでなかった」

加藤「ハガキのコーナーですよ」

朝井「そこ、一番泣かないもん。あの番組の中で」

加藤「いやいや、しんやめのほうが泣かないでしょうよ」

朝井「しんやめは曲で泣ける時がある」

加藤「しんやめは確かに曲で泣けるね。そうだね、そうだね」

朝井「それか、春日さんのフリートークの直前の奥田さんと若林さんが聞く気全然ないところが一番泣けるよ」

加藤「そうだね、そうだね(笑)。テーブルの下で漫画読もうとしてるところは泣けるよね」

 

朝井「ハガキのコーナーのどこで泣かれたのか」

加藤「これ、ほんとに私は、単に結構あるあるだと思って芳樹さんに「私も泣いちゃいました」みたいな感じで伝えたのよ」

朝井「あ、「私も」だったんだ」

加藤「そう、「私も」的なニュアンスを込めて、放送で、なんか泣いちゃいましたよ、うっかり、みたいな感じでLINEを送ったんですけど。

ハガキのコーナーにデレクジーカーさんがネタハガキをお送りしてて、それが番組批判的な形をとってたの」

朝井「ネタね」

加藤「そう。ネタだよ、もちろん。オードリーのオールナイトニッポンは低俗だと。そういう感じのネタになってて、だから、クレーマーを装ったハガキ」

朝井「複雑な高度なネタですよね」

加藤「そうそう。そこで『パーソナリティとスタッフとリスナーだけが盛り上がり』っていう文面が出てきて」

朝井「うんうん、あったね。私はサーッて聴きましたよ、そこ」

加藤「若林さんが読まれてたじゃないですか。春日さんがそれを聴きながら「十分じゃねぇか」っておっしゃったじゃないですか」

朝井「そうだね。十分、ナイスツッコミだなと思いましたよ」

加藤「私、ちょっとね、そこでまずグッときたの」

朝井「はい、おかしいと思いまーす」

加藤「(笑)手挙げて言わないでください。あ、そうだよな、パーソナリティとスタッフとリスナーが盛り上がり、で、確かにそれで十分だなって。それがラジオの相思相愛の形だなって思ったの」

朝井「うん、うん、そうだね。そういうツッコミだもんね」

加藤「そうでしょ? で、その後、そのハガキは一旦読み終えてから、さらに若林さんが「ここの『パーソナリティとスタッフとリスナーだけが盛り上がり』っていうくだり面白いね」って、また読んだの。おんなじところを。そしたら春日さんがまた「それを目指してんだよ」って言って、別に二人は流れてまた話になったんだけど、さらりと言ったのが、あ、ほんとそうだなと思って」

朝井「ふふふふふふふ(笑)」

加藤「それを目指してるし。……えーっ? なんかね、みんながすごい笑ってて、全然共感してもらえてない」

朝井「すごい、あなたは笑われています」

加藤「でも、この番組のリスナーであるパトロンの皆さんの中にはいらっしゃると思うよ」

朝井「泣いた人が?」

加藤「うん」

朝井「いないよ」

加藤「いるよ!だって、結局、お腹すいて泣くっていうの、西 加奈子ちゃんだってそうだったんだもん」

朝井「それはクレイジー枠ですけど、しょうがないですけど。

デレクジーカーさんは笑わせようと思って、泣けたみたいに言われちゃってさ、大変だよ、今たぶん」

加藤「いやいや違う、ほんとに面白いネタだったし、笑ってないとかじゃないの。ただ、春日さんがさらっとね。あ、そうだよな、共通認識だなと思って」

朝井「言えば言うほど、デレクジーカーさんは今、顔が真っ赤で、今、もう大変ですよ」

加藤「もうやめますよ。でも、だから、私も泣きましたよみたいな感じで芳樹さんに送っちゃったの、LINEを」

 

 

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リアルタイムで聴いていた時には、泣きはしないまでも、まさにカトチエさんが言った部分で「おっ」と思った。けれど、こうして番組で取り上げなければ、それはそのまま過ぎて、いつか忘れてしまった感情だったかもしれなかった。カトチエさん以外の誰にも響いていなかったことがとても不思議だったけれど、「おっ」と思った気持ちをカトチエさんが言葉にしてくれたことがとてもうれしかった。そして、この書き起こしが時々誰かの目に触れていることもとてもうれしい。(2020.3.27追記)

 

 

オードリーのオールナイトニッポン 2015年6月27日

 

ハガキのコーナー「オードリーと行くバスツアーのお誘い」

 

若林:ラジオネーム、デレクジーカー「何かを批判することで自分が正義の味方にでもなったつもりでいるヒーロー気取りのバカからニッポン放送へ」

この番組は、下品極まりない下ネタが多く、聴いていて不愉快な気分になる。伊豆の旅館で女を抱いた(春日:笑)、チ○コにティッシュがついていた(春日:笑)、ア○ルにメガネのフレームを挿入してオナ○―した(春日:笑)などの内容は、余りに低俗で聴くに堪えない。特に番組の最後にやる、知性のかけらもないくだらない下ネタコーナーは最悪だ(春日:笑)。あんなコーナーは、死んでもやめてください(春日:笑)。幼稚な下ネタでパーソナリティとスタッフとリスナーだけが盛り上がり(春日:十分じゃねぇかよ笑)、健全な青少年の育成を妨げる最低の番組だと思います。我々サラリーマンが不祥事を起こしたら処分されるように、ディレクターの宗岡氏はADに降格すべきです(春日:笑)。こんな番組のバスツアーなんて絶対行きません。

 

春日:結構聴いてくれてるね(笑)。

若林:これ面白いね。「パーソナリティとスタッフとリスナーだけが盛り上がり」(笑)。

春日:そういうことなんだよ。すごい、それを目指してるんだよ、こっちは。ハハハハ

若林:それ以上のものはないもんね(笑)。

春日:聴いてくんねぇと盛り上がれねぇし。

若林:あと誰を喜ばせばいいんだよっていう(笑)。

春日:一番すばらしいですよ。

 

 

これだけ独立させて上げるのもなあ、と思い、追記という形にしました。

(2020.5.4追記)