笑いがパスポート

 

オードリーのオールナイトニッポン2016年11月12日

 

春「オーストラリアに行ってきましてね。初めてなのよ」

「アレが厳しいのよ、入国が。初めてだよ。オーストラリアに行く機内でさ、配られるじゃん、入国カードみたいなやつ。チェックする所がいっぱいあんの。ほかの国に比べて」

シドニーに着いて、荷物チェックも細かくやるっぽくて、結構な列が並んでたりするわけですよ。通るのに結構時間かかったりとかして、オーストラリア大変だなと思って」

 

春「なんだかんだロケやって、帰りですよ。ブリスベンていう所から帰ってきたのね」

「普通、入国審査の管理官みたいな人と話したりして、ガンガンてスタンプ押してもらって出るでしょ。じゃなくて、そのカウンターもあるんだけど、自動改札、顔認証みたいな。どこの国でも見たことない凄いのがある。パスポートを画面にかざして読み込んで、目の前のカメラを見ると、何秒か読み取って、パスポートと面(つら)が一致したら、ゲートがバーンと開いて、スッと行ける所があって、これは早くていいっすねと。

スタッフさんがバーッと通っていって、私の番ですよ。パスポートを置いてカメラに向いていたら、オッケーだったらライトが光ってゲートが開くんだけど、全然光らないのよ。パスポートやり直しても光らないのよ。

何でかな?と思ったんだけど、パスポートの写真がさ、ロケの時にパスポートを取ったから、ピンクのベストを着て、髪分けて「ヘッ」って顔して(笑)撮ってんのよ。初めてロケ行くっていって、じゃ、パスポートを取るところからロケしましょうっていって、写真撮るとかも駅の写真撮るやつでやって、調子こいて「ヘッ」みたいな顔で撮ったんだよね。あ、そうだと。その顔しなきゃ通れねぇんだと思って」

若「(笑)やっぱそうなの?」「合ってないんだね?」

春「たぶん合ってないんだよね。髪型も違うし。髪が眉毛の上にかぶってるから、もう、しょうがないと思って、分けてさ、カメラに向かってさ「ヘッ」」

若「はははははは(笑)」

春「恥ずかしいよぉ。ゲートの向こう側に入国管理官がいるのよ。その人たちの前で、しょうがないから髪分けて「ヘッ」つって。認証するのにちょっと時間かかるからさ、私には永遠ぐらい感じるよ」

若「はははははは(笑)」

春「2~3秒だったと思うけど」

若「そういう時は「ヘッ」て言うの? それとも言わないの?」

春「ちょっと言わないと」

若「はははははは(笑)」

春「あの表情になんないのよ。入らないのよ。気が入らないというかさ、顔が締まらない」

若「近くしたいからね写真に」「どのぐらいの音量?リアル」

春「音量でいったら、「ヘッ」(エコー)」

若「結構言ってんなぁおい。思ったより言ってんなぁ」

春「やったらランプが光って、ゲートがバンと開いたのよ(笑)」

若「ヘイパスね、ヘイパス」

春「ああ、やった、開いたと思って」

若「ヘイパスに反応しろよ!」

春「(笑)ヘイパスしたのよ。ああ、よかったと思って行ったら、入国管理官の人が、お前こっち来い、みたいな。あれ?と思って。いやいや、通ったらいいんじゃないの?あっちから回れって言われて、指差すほうを見たら、普通の入国バンバンのスタンプのところを指してるのよ。めちゃくちゃ並んでて。意味何だった?私のヘイパスはよぉと思って。恥ずかしい思いしてヘイパスやって通ったんじゃねぇの?って思ってるから、腹立ってさ。また並び直さなっきゃないから、すごい列を」

若「やっぱ怪しいと思ったってこと?」

春「たぶん一発で通らなかったから、通ったとしても、向こうは待ち構えてる状況だったんだろうね。通ったとしても、と思いながら待ってた」

若「もう目つけてたんだ。変な顔してるし」

春「やってるし、お前、強引に力技で通ったんじゃねぇの?みたいに思ったのかな。わからんけど。普通は一発で通る。みんな一発で通ってたから」

若「その時は、やっぱグレーのスエットの上下? 色のちょっと違う」

春「いや、ま、そうだね(笑)」

若「怪しいよ、それは」

 

春「せっかく通ったのにまた並んで、腹立ってさ、しょうがないから待ってたのよ。結構な時間、20分、30分ぐらい待ったのかなぁ」

若「お前はそう言うけどさ、強制退去させられないだけマシだぞ」

春「はははははは(笑)。いや、させられないだろ。悪いことしてないんだから。

それで、待っててようやく回ってきたのよ。女性だったんだけど、何のためにオーストラリアに来たのか、みたいな。英語で何となく単語だけ、ロケーションみたいに言ってて、結構にこやかに聞いてくれてて、私、腹立ってたんだけど、それ見てちょっと落ちついて、大丈夫そうだな、優しそうな感じだから通れそうだなと思ってた。

なんか言ってんのよ。ユアなんとか。よくわかんないから、オッケーみたいな。だんだん顔が険しくなって、何だろうな。オッケーみたいに言ってんの、こっちは。したら、でかい男がやってきて、私を指して話してんの。したら、その男の人がオーケーって言って、こっち来いって(笑)」

若「また?」

春「また。何だろうな? 後から考えたら、その時、私がマスクしてて、単純にマスク取れって言ってたんだよね。だけど、わかんないからウンて言ってて全然取らないから、反抗的だと思われたんだね。こっちはわかんなかっただけなんだけど」

若「何でマスクなんかすんのよ?」

春「なんかしてたのよ」

若「たらい回しになってて外さないっていったら、結構怪しいもん」

春「そうでしょう。怪しいと思われて、でかい男に連れられて、そこは部屋」

若「行ったことない。どうなってんの?」

春「ドキドキ」

若「何もないの?」

春「モニターとかあって、荷物を調べる銀の台があって、そこに荷物を置いて調べるみたいな。うわっ、ヤバいヤバい、怖い怖い怖いと思って。

そん時にふと思い出したの。オーストラリアって厳しいなって。蛭子さんがね、食べかけの弁当を持ったままオーストラリアに着いて」

若「何やってんだよ!」

春「機内で食べたかなんかで、持ってったそれがひっかかって、それもチェックしてなかったかなんかで、お前はチェックしてない、なんで持ってんだ? 結局裁判になって」

若「ええーっ!?」

春「20万だか何十万だか取られたみたいな話を思い出して、ううわヤバいと思ってドキドキしてきちゃってさ。別に何も持ってないんだけど、言われたら説明も英語でできる自信もないしさ、怖いと思い、ここはよーく言葉を聞いて、単語を何とか拾って、素直な感じでいこうって、そこからにこやかな感じで。さっきちょっと反抗的だと思われたんだなと思ったから、にこやかにオッケーみたいなことを言って。

リュックサックと手提げの鞄を持ってたから、それを置け、みたいに言うのよ。置いて、中を開けろみたいな。チェックをして、プロテインが出てきて、シャツが出てきて、何だかんだして。

リュックのほうはいいの。手提げのほうはいろいろと機内で使うものが入ってるからさ、そこにエロDVDが7枚入って」

若「それを楽しみにしてたんだもんなぁ」

春「それを見に行ってるわけだからね、オーストラリアにね」

若「あれだろ? 黄色いちっちゃいバッグだろう? お前がいつもババアみたいに肘からかけて」

春「そう」

若「俺思ってるもん、あれ見ながら。エロDVD入ってんだろうなぁって。それをほかの人にも見せながら歩くじゃん」

春「見せながらではない。別に掲げながら歩いてない(笑)」「見られたんだけど、DVDも日本語だったからスルーされて。まあまあ、何とかイケそうだなと思ったのよ。

出国カードにも名前とかパスポートの番号とか書いてあるじゃない。職業のところに、毎回、私、海外ロケに行く時、そうなんだけど、エンターテイナーって書くのよ」

若「それは詐称になりますね」

春(笑)

若「アンじゃなくて?」

春「アンじゃない(笑)。じゃあ職業を書けよって話じゃない。でも、まさにそう。引っかかってさ。お前エンターテイナーなのか?つって(笑)。まさに若林さんと同じ」

若「ちょっとふざけてんの?それは。お前がエンターテイナーって書くのは」

春「ふざけてないよ」

若「より問題だよ、それは」(笑)

春「若林さん何て書いてる?」

若「俺は漢字で「漫才師」」

春「はははははは(笑)。海外に出すやつでも?」

若「いや、ちょっと何笑ってんのみんな。青銅さん笑うのおかしくない? 大介が笑うのもおかしい」(笑)

春「そんなプライド要らないよ、漫才師なんて書く(笑)。関係なくどこの国でも」

若「だってそうなんだもん。俺の職業は。何笑ってんだ石井お前、ひっぱたくぞお前!」

春「手出しちゃダメ。手を出すんじゃないよ」

若(笑)

 

春「で、ユー・アー・エンターテイナー? みたいなこと言ってんのよ」

若「はははははは(笑)」

春「ヤッベェと思って。オーケー、ジャパニーズ・エンターテイナーって言ってて。そこぐらいから表情が向こうは変わってさ、疑ってんのよ」

若「怪しいんだね、エンターテイナーとか書いてあると」

春「エンターテイナーが何しに来たんだ? みたいなこと言ってて、ロケーション、TVプログラムみたいなことを言ってたら、もう一人来て2人になってさ」

若「なんかテレビのロケーションて怪しまれるよね。アメリカとかも」

春「2人来てさ、こいつが言ってんだけど。上から見られるのよ」

若「お前がちっちゃいからな。160台だから」

春「いやいや、176なのよ(笑)。今まで言った中で一番ちっちゃいな」

若「お前が176でもでかいというと、185とか」

春「190ぐらいよ。超でかいよ。ガタイのいいさ」

若「何のために鍛えてんだよお前(笑)」

春「2人に囲まれて、うわ、人増えたわー、怖いなぁと思ってさ。私は最初にいた人に必死にロケの内容を何となく説明してさ。したら、新しく来た人も私の荷物を探ったりして別の行動をしてて、ヘイ! 持ってたスマートフォンを私にパッと見せたのよ。したら、私のことをグーグルで検索してて」

若「はははははは(笑)」

春「パスポートの名前見て、キーワードの枠の所にさ「KASUGA」って入っててさ、その場で検索されたの。こいつホントにエンターテイナーなのかって。バーッて見たら、ユーチューブかなんかの映像が出てきてさ、それの一番上をその人がバッと押したら、それがよりにもよってよ、何でそれが1発目なのかさ」

若「何なの?英文字でKASUGA」

春「よりにもよって私がK-1に出た時の試合なのよ」

若「はっはっはっはっ(笑)」

春「それでまたちょっと、ユー・アー・エンターテイナー? みたいになって、こいつファイターじゃねぇかってなって。私もノー!ノー!ノー!ノー!って。ミーだけど違うんだと。フルで検索してくれ、パスポートを見せて、トシアキ・カスガで、フルネーム・オーケー? って言って、フルでTOSHIAKI KASUGAって入れたのよ。ちょっと調べる時間があるじゃない」

若「英語だと何だろうね」

春「その間に最初にいた人とやりとりしてたらさ、隣の人がスマートフォンを見ながら、ちょっと笑ったのよ。オ~♪みたいな。で、何だ何だ出たかと思ってパッと見たら、出た映像が最近のやつだったんだけど、バラエティとかでね。それでエンターテイナーってわかってもらったんだけどさ、その映像っていうのがさ、ヒルナンデスで椅子壊したやつ」

若「きゃーはーはーはーは(笑)」

春「オー!ブレイカー!とか言われて(笑)オーケーみたいなこと言われて通れたのよ」

若「あーはははははははは(笑)」

 

(エンディング)

若「春日さん、椅子の壊れた映像でエンターテイナーだっていうことをわかってくれたんすかね?」

春「まあ、そう。笑ってたからね。一人が見て笑って、もう一人に見せて笑って、みたいな」

若「こいつはエンターテイナーだってことで」

春「うん、そうだね」

若「それで入国できたんだ」

春「入……、出国ね。そうね。通してもらって」

若「あ、そっかそっかぁ。いやあ、そういうこともあるんだ。笑いで」

春「フッ(笑)」

若「笑いで国に」

春「そうね、笑いがやっぱりパスポート」

若「笑いがパスポート?」

春「うん」

若「それはどういうことですか?」

春「(笑)そこは酌んでくれよ」

若「笑いがパスポート……、ちょっと奥の部屋に来てくれ(笑)」

春「まずい、まずい、まずい。調べられちゃうよ」

 

 

2017.8.5改題(旧題「出国審査」)