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負けるが勝ち

伊集院光とらじおと 2016年10月24日 

 

荒俣宏「この前、人間ドックに入って、胃を診てもらったんですよ。ちょっと具合が悪かったから。そうしたら、お医者さんがニコッと笑って、食べ過ぎで、あんこばっかり食べているせいかもしれないけれども、少なくともこの胃はガンにならないと言われて」

伊集院「へえ。でも、ちょっと嬉しいもんですよね」

荒俣「嬉しかったですけどね。ガンにも、ちょっとどういう世界なのかというのは知りたかったなあ」

伊集院「(笑)その考え方だと負けがないっていうか。もちろん、なった時、多少落ち込んだとしても、ほかの人よりは、あ、こういう世界なんだ、と、また興味のわくジャンルが一個あるみたいなことになるのかしら」

荒俣宏「伊集院さんもたぶんそういう感じだと思いますけど、負けがないというよりは、最初から負けてると言ったほうが」

伊集院「素晴らしい! そうなんです」

安田「最初から負けてるんですか?」

荒俣「負けてると楽なんです」

伊集院「凄くわかります」

荒俣「勝とうとしないのが一番です」

伊集院「この負けをどれぐらい楽しもうとか、この負けを人に面白おかしく話すことで、ある意味“負けるが勝ち”みたいなところに持っていく」

荒俣「そうなんです。伊集院さんもそうじゃないかと実は思ってるわけですよ」

 

伊集院「ちょうど久米宏さんと、広島が強いか、日本ハムが強いかと話している時に、お互い、弱いチームの頃からファンだから、負けた試合をどう楽しむか、しかないんですよ。この試合は負けたけど、中でこの選手がこうだった、みたいな楽しみ方をしてるから」

荒俣「同じ、同じ。だから、好きになるのはなるべく弱いチームと決めてましたから」

伊集院「そうすると、負けてもともとですから。

 じゃ、高い本にお金を注ぎ込む時も、周りはバカにするんだろうな、呆れるだろうなと思いながら、その中に、俺からしてみれば1行でも面白いところがありゃ、それでいいんだよと」

荒俣「まさにそうだよね」

伊集院「それは僕も思うんですけど、それは若者らしくないかもしれないけど、それはコツですよね、生き方の」

荒俣「そう。本当にそう思います」

 

伊集院「子どもの頃、どういう子だったんですか?」

荒俣「子どもの頃、貧乏」

伊集院「貧乏が、後に1億5,000万円印税をもらった時に、本、1,000万買っちゃうのが凄いですね」

荒俣「貧乏だから、あってもなくても同じ」

伊集院「素晴らしい! 貧乏だから、あるのに慣れてる生活よりも、下手すりゃ気前がいいというか、どうでもいい。貧乏でも生きてこれたもんという」

荒俣「貧乏でも生きてこれたし、モテなくても生きられますから大丈夫です」

(略)

伊集院「いつも声を大にして言いたいのは、モテる人は僕のラジオをそんなに聴いてないじゃない。深夜のラジオなんて。だから、基本的には俺と同じ。俺よりひどかったヤツはいないだろうと思ってるけど」

荒俣「いますよ、ここに(笑)」

伊集院「いやいや、俺のほうが負けないぞ(笑)。

 中高生の頃に、モテるに対するあがきを切ると、時間ありますよね、結構」

荒俣「あります。すごいです。何でもできちゃう。いかにしてモテようかという時間を切ると、ほとんど一日フリーみたいなもんですから。若い頃は特に」

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