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カッコいいと思うことをする。カッコ悪いことをしない。そうすると、いい人が周りに増えていく。

星野 源のオールナイトニッポン2016年10月24日

 

リスナー「自分に自信がない。人とのかかわりを避けたり、マイナス志向でネガティブな自分が大嫌い。なぜ源さんは、明るくて、元気で、笑顔で、何事にも一生懸命でいられるんでしょうか」

 

星野「俺は、30ちょい前ぐらいまで、自分に自信は全くなかったですね。10代の時とかも、思春期、モテたいとか思うわけじゃないですか。でも、容姿というか、顔とか、スタイルとか、ファッションセンスとか、良いと思ったことは一度もないわけです。

朝、鏡で顔を見て、変な顔だなと毎朝思って、ハァッてなりながら学校へ行くわけです(笑)。服を着ていても、変な服だなと思いながら、どうやったらファッションセンスってよくなるんだろう、みたいな。

親からも、「あんたは不細工だし、スタイルもよくないから、人の3倍努力しなさい」と言われて育ったので、自信なんか持ちようがないわけです。自分というものが人より劣っているんだと思ってずっと生きてきたので。

20代の時、それの思いみたいなのが悪い方向にルサンチマンとして溜まって、どうしたかというと、イケメンを憎むわけですよね(笑)。どうしようもないんですけど、カッコいいものをまず憎むわけです。クソッ、みたいな。

今度は、カッコいいものってカッコ悪いよね、みたいなことを言い出すじゃん(笑)。言うよね?一番情けないパターン。早川義夫さんの曲はいいんだけど、それに影響されて言い出す、みたいな。一番恥ずかしいのをやっていくわけです。悪いものをまき散らしていくわけ。

そうなった時に、普通に嫌われていくわけですよ(笑)。当たり前なんだけど。10代の終わりとか、何なの?みたいになっていくわけ。そうなってって気づくわけですよ。俺、凄いカッコ悪いなと思うわけ。でも、それに気づくのにも凄く時間がかかるんです。止められないわけ。そういう人っていっぱいいるから。

例えば、カッコいい人のことをツッコんで揚げ足をとって笑いをとる人。それを仕事にしている人。ラジオにもいるし、テレビにもいるし、それが普通だと思って、それが自分の心を救ってくれる人だったりするから、それがいいものだと思って、俺もそれやっていいんだと思っちゃうじゃん。

それって大間違いなわけで、あの人は仕事でやっているわけであって、実際は、そういう人であればあるほど、素で会うと凄くいい人なんですよ。そういうタレントさんとか芸人さんて、凄く礼儀正しくて、あれは仕事でやっているんだっていう。

素でそういうことをやってしまっている人って、悪い人がどんどん周りに溜まっていくから、悪いことしか起きなくなっていくんですよ。そうなった時に気づくんですね。だんだんだんだん。ちょっとずつちょっとずつ。

そうなった時に何を思ったかといいますと、カッコよいとか、自分に自信を持ったりとか、いい感じになるには、本当にそうだなというのを突き詰めたところまでいくと思えるのは、中身をよくしていくしかないんですよね。ホントそこしかないのよ。

カッコよくなりたいとか、あの人みたいになりたい、みたいに思うんだけど、それをやるには、自分がカッコいいと思うことをするしかなくて、あと、カッコ悪いことをしないということしかないんですよ。自分がこれをやったらカッコ悪いな。でも、やりたくなっちゃうなということを頑張ってやらないという。本当にそれだけでいいんだと思うの。カッコ悪いとか、これは恥ずかしいということを頑張ってやらないというだけで、いい人が周りに増えていくから。

それって言葉にして言っちゃダメなんですけど、俺はこれを頑張っていると言っちゃダメなんだけど、頑張って頑張って、それをただやらないというだけで、そういうのって周りでみんな気づきますから、そういうのって、その人のよさとなって、それによって顔が変わってくるんですよ。

顔って、カッコよくはなれないんだけど、中身が変わることによって、その人が変わるでしょう。その人が変わると、例えばブサイクだとしても、ブサイクの顔が良いという認識にみんななるわけです。その人の顔は“いい顔”ということになる。みんなの認識の中で。となると、カッコよくなるわけ、その顔が。造形は変わっていないんだけど。

そうすると、いい人が周りに増えてって、自然と自分に自信が持てると思います。周りに素敵な人がいるという。

僕は、自分の中で何が人よりいい部分がありますかとか、自信がありますかというか、思うのは、周りに素敵な人がいることだと思います。本当に本当にそれだと思います。本当に素敵な人ばっかりなんですよ。俺の周りは。なので、ちょっとずつやっていくのがいいのではないでしょうか。と思います」