応援

 

山下達郎のサンデー・ソングブック 2019年5月5日

 

私、今週からツアーのリハーサルが始まるんですけれども、ちょっとレコーディングが長引いておりまして、レコーディングをやりながらツアーのリハーサルが始まるという、そういう感じでございますが、頑張ってやりたいと思います。今年もツアー、6月から始まりますので。

番組のほうは、そういうわけでちょっと仕事がテンパっておりますので、こういう時には皆さんのリクエストが大変助けになります。本当にリクエストたくさんいただきましてありがとうございます。かけてもかけても間に合わないんですけれども。いただいたお便り、それから季節感に沿ったリクエストでございます。リクエストを基本に今週はお届けします。

リクエスト、プラス棚から一掴みという感じで、日曜日の午後のひとときというか、連休最後の2日になりましたけれども、連休のラストの午後のひとときを本日もステキなオールディーズソングでお楽しみをいただきます『山下達郎サンデー・ソングブック』。令和最初、連休のラスト、そういう感じでございます。本日も最高の選曲と最高の音質でお届けをいたします。

で、ですね、唐突なんですけれども、今日は、最初に1曲おかけしたい作品があります。数年前に、石野卓球さんがイベントのオープニングに私の『希望という名の光』のアカペラを使ってくださいました。とっても嬉しい出来事があったんですけれども、遅ればせながら、そのことへの御礼と、そして応援の気持ちを込めまして、電気グルーヴ『N.O.』。

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(メール)マイナンバー制度が始まってから今年で4年たつそうです。カード未取得者が7割もいるそうです。僕は去年カードを発行しました。達郎さんはマイナンバーカードをもう作りましたか。

全然作ってませーん。1から10まで役人の言うとおりにはなりませーん。

 

 

ママバースデー

 

アルコ&ピース D.C.GARAGE 2019年5月7日

 

酒井:4月2日、先月、僕の母ちゃん、バースデーなんです。

平子:あ! ママバースデー。

酒井:ママバースデーだったんですけど。いつも、メールとか、やって(何かやったとして)物を贈る、みたいなのばっかだったんですけど。

平子:でも、メールはちゃんと送ってんだ。

酒井:メールはやってましたね。零時に。

平子:あ、そう。

酒井:はい。

平子:JKみたいだね。

酒井:JK。母ちゃんも喜ぶし。JKになった気でいてほしいし。

平子:フフフ

酒井:ずっとJKでいてほしいから。

平子:グーグー寝てんじゃねぇーの? 8時ぐらいに(笑)。

酒井:(笑)今回どうすっかなと思って。飯でも連れてってやろうかと思って。

平子:ああ、それはいいね。

酒井:なんなら、姉ちゃんも今、ガキ忙しいからさ、家族でさ、姉ちゃんもちょっとお休みみたいな感じで。

平子:あら、いいじゃない。

酒井:そうそう。3人で行ってやろうと思って。

平子:理想だよ、そんなのは。

酒井:ねえ!理想じゃんか。

平子:末っ子が連れてってあげるんでしょう?

酒井:そう。問題が、母ちゃんがやっぱ、気仙沼生まれでナマモノ食えないって、これやっぱ一番のね。

平子:(笑)

酒井:一番の問題なのよ、これ。

平子:ホントだね。そっか、気仙沼出身で刺身ダメ?

酒井:刺身ダメ。何食ってきたん?と思うけどね、俺。気仙沼出身の奴で刺身食えないって、ほんと。

平子:刺身が主食だもんね。

酒井:うん。

平子:山盛りの刺身にちょっとした白米でしょう?

酒井:(笑)

平子:気仙沼なんていったら。

酒井:ほんと、そうよ。

平子:あんな旨いもんばっか。

酒井:ほんとそうよ。なんにも食えないんだから。ホントの母ちゃんなのかな?と思ったりするもんね。

平子:あっ!(笑)

酒井:俺も姉ちゃんも大好きだし。

平子:そうだよね。

酒井:おかしいもん、その血筋。

平子:外国の人以外で刺身食えないってなかなか聞かないもんね。

酒井:子どもの頃からみんな食べてんのに、絶対食えないつって。

平子:へえ。

酒井:そうなると、絶対寿司ダメ。

平子:ダメだね。

酒井:超いい焼き肉屋も考えたんだけど、それは川崎でもちょっといいとこあるし、食えるしなと思って。

平子:まあね、珍しい感じでは…。寿司はちょっとね、行かないと食べられない場所とかあるから、なんかね。

酒井:そうなのよ。結局母ちゃん、(すし)ざんまいの玉子と穴子でいいとか言うからさ。舌バカだから。

平子:フフフフ そうか、玉子と穴子は大丈夫なのね。

酒井:大丈夫なの。で、いい焼鳥屋も、レバー生じゃんか。半分。

平子:そうだね。赤くなってる。

酒井:そんなの絶対食わないから。

平子:めちゃくちゃ旨いんだけどね。肉もダメなんだ、そういう系統は。火通ってないと。

酒井:肉も絶対ダメ。

平子:いい肉は生っぽく出すもんね。

酒井:そう。どうしようと思って、もうやめようかなと思って、俺、考えるの面倒くせーから。

平子:そうだね。

酒井:でも、ネットとかで調べて、あ、中華だったら大丈夫だと思って。

平子:なるほどね。

酒井:東京駅のホテルあるじゃんか。

平子:うん、うん。

酒井:あそこにすげぇいい中華あるつって、食べログ4.08みたいな(笑)。

平子:ええっ! すごい。

酒井:ミシュランとったシェフがやってる、みたいな。

平子:すごい、すごい、すごい。

酒井:結構するのよ。1万ちょっと。1人、コースで。

平子:そうだろうね。

酒井:でも、こんなのたまにしかないからと思って、3人で予約して。先月末ぐらいにさ、行ったのよ。

平子:うん。

 

酒井:東京駅で待ち合わせしてて。母ちゃん、まず一発目に来てさ。化粧めちゃめちゃしてきて、気持ち悪っ!

平子:いや、まあまあまあ。

酒井:キモッ!

平子:いや(笑)

酒井:やろうとしてるん?コイツ。

平子:いや、ダメだろう(笑)。やった結果がおめぇなんだよ。ハハハハ

酒井:そうだ(笑)。確かにそうだ(笑)。

平子:まあ、でも、緊張というかね。

酒井:なんかさ、抜けのロケーションも、いつもは言ったら砂壁の家、実家なわけよ。

平子:そうだね。

酒井:それが東京駅の明治の造りみてぇな、あんな。

平子:昔ながらのね。

酒井:なんか全然違げぇーなと思って。

平子:だから、せっかくだからっていう、頑張っておしゃれをしてきたっていう女心でもあり、あの世代の方って、サザエさんでもそうだよ。デパート行くだけでもおしゃれをして一張羅を着てっていうそういう世代の人だからね。お前は黙って、お前。

酒井:いや、マジでキメェすよ。

平子:ハハハハ

酒井:キメかった。俺もなんか(笑)。

平子:17歳の、言い方が。母ちゃんも間違えてるし、おめぇも違うし。

酒井:ハハハハ 全部、雰囲気も、外の風景も全然違うから、あ、ヤバ! 母ちゃんとこういう時って何話すんだっけ?みたいになって。

平子:ああ。いつもは、そうか、川崎からそんな出ないわけでしょう?

酒井:うん。ヤバい、早く姉ちゃん来ないかな、姉ちゃん来ないかな、ヤバい。シーン…みたいな状況、ずっと続いちゃって。

平子:緊張もしてるしね。お母さんもね。

酒井:うん。「天気いいね」みたいな、なんにもないような会話しかなくて。

平子:うん。

酒井:したらお姉ちゃんが登場して、まあ、姉ちゃんはおしゃべり。1人いたら助かる。ベラベラベラベラ入ってきてさ。「ごめん、遅れちゃった」ぺちゃくちゃぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、お姉ちゃんお母さんとずっとしゃべってて、あ、よかったと思って。

で、お店向かって。まあ、すんごいのよ。お店の雰囲気も。

平子:あんな場所にあるやつだもんね。

酒井:扉、バカ重い、みたいな。

平子:人立ってる、みたいなやつでしょう?

酒井:うん。椅子もちゃんと引いたりしてくれて。

平子:ああ、はいはいはいはい。

酒井:ずっと3人とも緊張しちゃってさ。出てくる料理とかも、前菜からなんかわけわかんないもん。

平子:中華、ワーッと出てくるんじゃなくて、1品ずつどうぞという。

酒井:1品ずつ。

平子:ああ、なるほど。

酒井:ビールとかもすげぇ高くてさ。どうしよう、やめようかなと思って。

平子:なんでだよ?(笑)そこまでいいじゃない。

酒井:そもそもコースで1万て、プラの部分じゃん、酒はさ。

平子:プラ?

酒井:プラスの部分じゃんか。

平子:ああ、ま、そっか。コース1万幾らプラスアルコールだもんね。

酒井:完全、詐欺だわと思って。

平子:詐欺じゃねぇんだよ!(笑)いい食材を、名シェフが、いい食材を用いて、場所代もあるしね。

酒井:ま、やられるてけどいいか、詐欺られてるけどいいか。誕生日だし。

平子:ぼったくりじゃない。違う違う(笑)。どっちも違うんだよ。

酒井:ハハハハ

平子:それは一つのいい思い出で、いいお店に息子が連れてきてくれたのは嬉しいんだよ。だからお化粧もきちんとしてくるし。

酒井:ハハハハ でも、気づけたのはやっぱ勉強にはなりましたよね。

平子:違うんだ! 高い勉強代じゃないのよ。そういうもんなんだ。いい場所ってぇのは。

酒井:ギョーザ食いたかったのに。普通のギョーザ。ハハハハ

平子:それは日常なんだよ。川崎の日常だろ。

酒井:すんげぇの。こんだけキノコ使ってます、みたいな。

平子:うん!

酒井:でっかいプレートに見たことないキノコがいっぱい盛りだくさんに盛ってあって、これをスープにしましたって、こんなちっちゃい器にスープ入ってるんだよ。めちゃくちゃ旨かった、それ。

平子:旨いよ、そんなの。

酒井:ゴチになります、幾らかなあ、みたいになってるもん。

平子:そういう店でしょ?

酒井:そんなレベル。マジで。

平子:それで出てきててもおかしくない店なわけでしょう?

酒井:うん。うんめぇ、うんめぇつってさ、みんな。

平子:みんな喜んでくれてるんでしょ? お母さんだって。

酒井:そう。「3人でご飯なんて行くのいつぶりだろうね?」とかって言って、昔話みたいのするじゃんか。

平子:そうね。

酒井:俺、昔、お母さんが近所の着物屋から走って帰ってきて、「タダでフレンチ食える券もらった!やったー!」って言って。

平子:待って(笑)ちょっと待って。着物屋から走ってきて?

酒井:そう。俺もおかしいなと思ってたの。「成田空港の近くだって、やったー!」つって「みんなで行こう!」って、それこそお母さんおめかしして、3人で空港の近くで。いまだに覚えてるけど、夕日に照らされたオーストラリア航空のカンガルーが光りながら離陸する風景を今も覚えてるっていう話して。

平子:夢なんじゃないの?(笑)

酒井:いや、マジ、マジ。で、フレンチ食って、最高の思い出のはずだったんだけど、フレンチ食ってる席のみんな、おばさんみたいのがそこに入ってきて、「ちょっとこれから皆さん来てください」みたいなこと言って、そのホテルの地下みたいなところにみんなで連れてかれて、着物とか。

平子:あー。

酒井:宝石とか売ってて、「よーい、スタート!」みたいなことを言うのよ。買わなきゃいけないみたいな状況になってて、うさん臭い人いんの、いっぱい。

平子:うぅわっ。

酒井:お母さんもなんかその気になっちゃって、その時。

平子:提携してんだ。

酒井:そう! やられてる。

平子:食べさせてもらった分の感情も動くっていう計算上のもとのやり口。

酒井:そう。俺も小学校2年生、3年生ぐらいだったけど、これは変な、よくない世界だと思って。

平子:父ちゃんも仕事で来てないわけでしょう?

酒井:そう。どうすることもできない。でも抵抗したい。ワンワン泣いたの、俺。

平子:ハハハハ

酒井:「お母さん帰ろうもう! いやだこんなとこ!」つって。「静かにしなさい!」お母さん目おかしくなっちゃって「買おうかなあ」とかって(笑)。

平子:ハッハッハッハッ そっちが詐欺じゃなぇーか!(笑)

酒井:ダメー!つって。「ちょっとしたイヤリングみたいのたしか買って帰ったねえ」みたいな、中華屋でしてて、あ、いいなあとか。こんな話もなかなか3人で改めてすることないなと。

平子:そうだよ。

酒井:で、飯食って、さんざん食って、中華、チャーハンとかも普通に出てくんだけど、パラッパラで、今まで食ったチャーハンの中で一番旨かったぐらい本当に旨くて。

平子:パーマ大佐が作ったチャーハンが一番旨かったつってた。

酒井:あんなのゴミ!

平子:ハハハハ

酒井:ゴミ飯。ゴミ炒め。全然旨くない。

平子:ゴミ炒めって何だよ(笑)。焼却炉じゃないんだよ(笑)。

酒井:さんざん食べて、飲んで。「この後お茶が出ます」とかって言って。

平子:最後にね。

酒井:うん。「いろいろございますけど、メニュー見てください」。2500円とか3000円とかってあるのよ。

平子:お茶?

酒井:お茶!

平子:セットのじゃないんだ。

酒井:何年ものみたいな、たしか書いてあったと思うんだよね。

平子:はぁー。

酒井:いや、もう詐欺!

平子:さ!ヌー……。

酒井:こんなお茶葉はないよ。

平子:お茶…うーん、いや、いいお茶はいいお茶で、中国茶とかあるからね。

酒井:おかしいなと思……。

平子:それはもう、いいやつはいいよ。せっかく、そんな機会がないからね。

酒井:まあま、そうね。誕生日だから、それで詐欺られてもいいかと思って。

平子:詐欺じゃねぇんだけどな(笑)。いいお茶なんだよ。ちゃんとしたお茶だよ。

酒井:手震わせながら、これ、2500円のやつつって。

平子:うわぁ、すげぇ。

酒井:マジで助かったのは、1杯じゃなかったのよ。急須で。

平子:危なっ。

酒井:危なかった。それでも高いけどね。

平子:(笑)いや、まあまあ。

酒井:それでも高い。急須で。

平子:ピッチャーみたいなことでしょ?

酒井:言ったらそう。旨くて、それも。

平子:旨いんでしょ?

酒井:旨いのよ。

平子:どんな味? 渋いの? 甘いの?

酒井:渋さもない。甘み。甘みだけ。甘みと旨み。

平子:へえ。

酒井:デザートに杏仁豆腐みたいのだったかな。イチゴをスライスしたやつがウワーッて一面イチゴになってて。めちゃくちゃいいことしたなと俺も思って。さんざん飲んで、いい会だったと思ったらさ。

平子:それはそうだよ。

 

酒井:母ちゃんがね「ちょっと見てほしいものがある」みたいな。「別にそんな気にすることじゃないんだけど」つって。

平子:怖っ。何それ?

酒井:「別に全然気にしないでいいんだけど」つっておもむろに手帳出して。

平子:えっ?

酒井:俺と姉ちゃんにパッと見せんの。

平子:うん。

酒井:お母さんの字ってわかるじゃんか。字体っていうか。

平子:そうだね。

酒井:「延命治療しないでください」。

平子:えっ?

酒井:自分の名前、サイン、署名書いてあって。

平子:何?

酒井:もし万が一、いろんなことが、これからどうなるかわかんないから。

平子:あ、うん、うん、うんうんうん。

酒井:延命治療しないでください。

平子:うん。

酒井:えっ? お姉ちゃんも、あんなおしゃべりなお姉ちゃんも、えっ? 一瞬シーンみたいな空気になって。

平子:他人の俺もそうだよ。

酒井:ヤバい、この空気ヤバいと思ってお姉ちゃんも。「まあまあ!大丈夫!お母さんみたいな人は大丈夫!絶対長生きするんだから。管なんて抜いてやるんだから(笑)そうよね」みたいな。でも、なんか、俺もお姉ちゃんも食らってるのね。

平子:そんなの食らうよ。

酒井:思いっきり食らってて、まま、じゃあ、お会計しようかつってお会計して、2人とも家族もあるし帰るつって、別方向に向かって。俺、八重洲口のほうにいて、丸の内のほうに歩いてて、「延命治療しないでください」のあの字体と、あの赤い手帳の感じ。ずっと頭に残ってて、泣くと思って。

平子:(笑)

酒井:これ、マジで泣くわって。

平子:うんうん。

酒井:マスクしてたんだけど、ヤバい、泣くからなんか歌おうと思って。

平子:(笑)

酒井:曲を流そうと思って。

平子:うんうん、頭の中にね。

酒井:あるじゃん。

平子:わかる、わかる、わかる。

酒井:ランダムじゃん、その時。

平子:わかる、わかる。タラララーーって今探してんのね、頭の中でね。

酒井:Spotifyだから、自分の頭の中が。

平子:うんうん、そうだね。

酒井:サカティファイが(笑)選曲してくれてて。

平子:ジャンル分けと(笑)アルバムで分かれてバーッて出てくるんでしょう?

酒井:したら、選曲ヒットしたのは、その時わかんないんだけど、斉藤和義の『歌うたいのバラッド』。

平子:(笑)

酒井:♪今日だってあなたを思いながら~♪その歌、頭の中に流れて、エモっ!

平子:いや(笑)。

酒井:俺、歌うたいでもないし。

平子:そうだね。

酒井:母ちゃんの歌でもないけど。

平子:何でもない。

酒井:エモっ!ってなって、急にマッチして、それが。ドワーッて涙流れて。

平子:何でだよ(笑)。違うことで泣いてんじゃん(笑)。

酒井:ほんと。

平子:マッチしちゃったのね。

酒井:マッチしちゃって。

平子:曲調がね。

酒井:八重洲から丸の内までのあそこの通路で俺ガン泣きして。

平子:めちゃくちゃ(笑)。

酒井:帰れないと思って。ぐちゃぐちゃに泣いて帰ったっていう。

平子:ハッハッハッハッ

酒井:ちなみに、その中華の会計は5万。

平子:エモっ!

酒井:エグー!のほう(笑)。

平子:歌うたいのバラッドじゃん(笑)。

酒井:ハハハハ

平子:そういう歌だっけ?歌詞(笑)。中華の会計高過ぎて。ハハハハ

酒井:恐ろしかった、ホントに(笑)。長生きしてほしいよ、ホントに。

平子:ホントだね。

 

 斉藤和義歌うたいのバラッド

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マスクを下ろした顔

 

オードリーのオールナイトニッポン 2019年5月4日

 

若林:俺ね、この間、『しくじり先生』のアベマバージョンみたいのをやってんのよ。放課後の教室みたいな感じで。そいで、アルコ&ピースね、アルピーが来てくれたことあって、それがすごい盛り上がったの。

春日:ああ。はいはい。

若林:それで、面白かったなあっていう記憶があって。プライベートよ、ロケじゃなくて、デパートに俺行ったのね。したら、駐車場入れて、デパートのエレベーター……いや違う、俺がエレベーター降りてきたんだ。ゴメンゴメン、駐車場に。したら、ばったり平子さんとすれ違ったの。俺が降りる、平子さん乗ってくる。

春日:へえ~。すごいタイミングだ、それ。

若林:1人でいて、あ、平子さんだ!と思って「おはようございます」って言って、「この間アベマのありがとうございました」って言ったら、結構カッコよく、平子さんもびっくりして「ああー!おはようございます」みたいになって、「ありがとうございました」って言ったら、「ああ、ありがとうね」みたいに言って、俺のほうを向きながらエレベーターに乗ってたら、エレベーターの扉がちょうど閉まってきて、バーン!て。

春日:へへへ

若林:ものすごい音が響きわたったのよ。エレベーターホールで。

春日:なるほどね。

若林:体でかいじゃん、平子さんて。

春日:でかいからなあ。

若林:鍛えてるから。

春日:はいはいはい。

若林:もうね、平子さんが結構カッコよかった。「あ、ありがとうね」バーン!

春日:ハハハ

若林:ってなって、なんか顔が難しかったのよ。俺はなんか。「何ぶつかってんすか!」って言う距離じゃない。ほかのお客さんもいたから。

春日:なるほど。

若林:だけど、気づいていないのはおかしいぐらいのすごく大きな音がしたのよ。

春日:なるほどね。

若林:バコーン!みたいな(笑)。

春日:もうもう、一回そこ触れておかないと違和感出るぐらいの。

若林:だから俺は、マスクを下げて、口が笑ってるのが見えやすいように、「平子さん(笑)」みたいな口の角度にして見たのよ。でも、平子さんは、全然笑ってなくて。

春日:フッ

若林:顔が真っ赤で、俺のほうも見てない。ちょっと上なの。なんか、飛び立つ飛行機を見てるぐらいの角度で、顔真っ赤で見てたの。俺のほうを見てなかった。バーン!てなった後、でも乗るじゃん。

春日:まあ乗る。

若林:で、クルッと向くじゃん。ドアの、エレベーターの閉まり間際に上を見てたの。飛行機が飛び立つぐらいの。顔真っ赤で。で、閉まってったのね。俺はそれを見たの。

 

 

アルコ&ピース D.C.GARAGE 2019年5月7日

 

平子:俺、そういえばこの間、都内のデパート行って、車停めてさ、駐車場からエレベーターで上に上がるシステムなんだけど、エレベーターが来たから、入ろうとしたの。エレベーターがガーッて開いたら、中からオードリーの若林君が降りてきたの。

酒井:(笑)

平子:ちょっと前さ、アベマの『しくじり(先生)』のほうで一緒にやらせてもらったばっかりで。

酒井:あったね。

平子:2人で「あーっ!」って言って、「この間どうもどうも」ってお互いに言ってね。一瞬だから。で、若林君降りて、俺、若林君のほう見ながら、「この間どうもね」つって「またよろしくねー」ってお互い言いながら、俺はその開いたエレベーターに乗ろうとしたら、若林君に「どうもどうも」って言ってる間にどうやら閉まってたらしくて、そのまんまドスーン!て扉に激突して、ものすごい音鳴り響いて。で、相当な衝撃でぶつかったんだよ、俺。バコーン!て扉も開いて、また閉まって、みたいな、ガコーンてまた挟まれて。で、俺の後ろにほかのおばさんとかもいるし、係員の人とかも結構いるし、みんなウワーッて、おばさんなんか大きい声出して「危ない!」。うわあと思って、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん。

酒井:うん。

平子:その前はさ、ちょっとすかした感じで、すれ違いながら「この間どうも、またよろしくでーす」みたいなこと言ってるから、めちゃくちゃ恥ずかしいわけじゃん。みんな見てるし。これを何とか、なかったことにできないけども、ゼロに近づける方法としては、俺が若林君のほうを向いて、そしたら、やっちゃったよ、みたいな顔して俺が若林君のほうを見て、若林君は、ちょっと何やってんのよ~気をつけてよ、大丈夫?みたいなこと言ってくれたら、何となくサラーッとその場は流れるわけじゃん。他人から見ても。ああ、そのやりとりでぶつかっちゃったんだなってなるじゃんか。

酒井:うん。

平子:ドーン!てぶつかって、うわ、やっべぇ、若林君助けて~っていう顔してチラッと見たら、あの男さ、マスクしてたの若林君。口元のマスクをチラッと下にずらしたの。全然笑ってねぇーの。

酒井:へへへ

平子:俺に、ぶつかった後よ。ぶつかった後、助けを求めた俺に、自分の真顔を見せてきたの。

酒井:笑ってないですよー。

平子:うん。

酒井:こー(わー)(笑)

平子:わけわかんなくね? そこ普通、ちょっと大丈夫?とか、何やってんのよ~じゃん。

酒井:うんうんうん。

平子:やるじゃん。

酒井:うん。

平子:真人間は。

酒井:うん。

平子:誰であれ。

酒井:うん。

平子:プロであれ、何であれ。

酒井:うん。

平子:別に笑ってないっていう口、見せる必要ねぇじゃん。

酒井:ない。それが怖い。

平子:ゆっくりマスクをずらして、「ちょっと何やってんの!」とか、笑って「ちょっとやっちゃったね」みたいの、わかるじゃん、わかるじゃん。

酒井:一番わかる。

平子:マスクを外して、真顔を見せる必要がないじゃん。

酒井:うん。ヤバッ。めちゃくちゃ怖いじゃん、若林さん。

平子:怖ぇーじゃん。

酒井:うん。

平子:俺は、俺の視線で言うと、周りから見た俺ね。ドーン!てぶつかった大男がパッと誰かを見た。その先の人が知り合いかな?ってみんな見るわけ。でも、その先の人は真顔なわけじゃん。

酒井:マスクをゆっくり外して。

平子:うん。俺は急に、他人を…ぶつかった他人を見た大男になるわけ。

酒井:うんうんうん。

平子:めちゃくちゃじゃん。ホールが。

酒井:(笑)

平子:エレベーターホールが。

酒井:ハッハッハッハッハッハ 意味わかんない。

平子:ヤバッと思って、俺、上見て。もうエレベーターに乗るっていう体勢に俺は切り替えましたから、みんな見ないでください。

酒井:(笑)

平子:ぶつかったことではなく、エレベーターに集中し始めて、あ、じゃあ、もう大丈夫なんだな。

酒井:エレベーターに集中ってなんすか(笑)。

平子:上の階数を見る。

酒井:わかる、わかるよ。

平子:上、何階に何があります、みたいのあるじゃん。1階、2階、3階て。それをパッと見て、見ることによってエレベーターに切り替えた。今の事故はもう終わった。事故処理は終わったんだなということにするために、上、スッて見て。周りざわつきながら乗ってきて。俺はボックスの中に、俺は取り残されるわけ。ぶつかった大男。あのさあ、意味わかんなくない?

酒井:ハハハハ

平子:マスクをゆっくり下にずらして。

酒井:それが怖いな。

平子:真が(お)…サイコでしょう? どういうつもりであれをやったんだろうと思ってさ。

酒井:やっぱイカレなんだな。

平子:イカレてるよ。それはさ、俺、怖いのが、まださ、後輩がそれをやるとかさ。

酒井:ああ、ああ、ああ。

平子:びっくりしちゃって、だ、だ、大丈夫ですか、みたいな。

酒井:うんうんうんうん。

平子:そういうことで真顔になっちゃった。

酒井:うん。

平子:心配が先に立っちゃったならわかる。

酒井:うんうん。

平子:格上がそれやる?(福田:笑)

酒井:そうだね。

平子:格上が格下にそれやるか?って。

酒井:うん。

平子:もうこっちはさんざんボコボコにされてるわけだよ。状況。今のこのテレビ界の状況において怪我だらけ。そいつがまた怪我をしたのよ。そうしたら格上が顔面蹴ってきたの。

酒井:(笑)

平子:マスクをゆっくりずらしながら真顔で。

酒井:それは顔面蹴るのと一緒のことですもんね。

平子:一緒。俺は、その流れを受けて、ゆっくり天井を見たの。何だったの?って。

酒井:おっかないね。

平子:おっかないよ。

酒井:古谷実的なおっかなさある。なんかね。

平子:そう!そう! 古谷実のヤバい回あるじゃん。

酒井:(笑)

平子:俺、だからさ、あとやれることつったら、もう、ほんとボコるしかないんだよね。(福田:笑)

酒井:それしかないだろう。

平子:あとね、若林君、ライダース着てた。

平子・酒井:ハハハハ

 

 

終止符

 

ネガ⇒ポジ 2019年5月4日

 

解散をする時は解散ライブをやりたい西堀さんと、やりたくない滝沢さん。

西堀:解散っていうのは、こない人っていうのはハッピーだと思うの。例えば、結果が出たり、年をとってもニーズがあるっていう人は、これだけいてもわずかじゃないですか。

滝沢:うんうん、うんうん。

西堀:一番ダメージがないのは、フェードアウトなんだよね。

滝沢:そうだね。

西堀:例えば、滝沢さんも忙しくなった、俺も忙しくなった、何となくやらなくなってきた、が一番幸福な形ではあるかもしれないね。

滝沢:うん。

西堀:ただ、はっきり終止符を打つ人もいるってことはさ、やっぱり、終わらないと次行けないんだなと思うよね、見てて。はっきりしないと。

滝沢:そうね。区切りをつけたら次に行きやすいという人も中にはいるしな。

西堀:そうね。

滝沢:結局、お笑い辞めても違うことで成功してる人って、芸人辞めてもいるしな。

西堀:いるいるいる。

滝沢:営業とかで見極めて。

西堀:この辺の感覚、俺らはわりと、マシンガンズが例えば仕事なくなっても、年に何回かでも仕事あるんだったらマシンガンズ残しときゃいいやっていう話はするよね。

滝沢:思う、思う、思う。

西堀:でも、意外とみんなそうしないんだよね。

滝沢:心の問題だろうな。辛いんだろうな、やってるのが。

西堀:辛いし、やっぱり1回リセットしたいんだ。パン!て。

滝沢:そうなんだろうな。

西堀:1回全部やめて、ゼロから始めたいんだよね。

滝沢:あとは、もうやりたくない!っていうのがあるだろうしな。

西堀:やりたくない?

滝沢:中にはいると思うよ。

西堀:やりたくない、か。

滝沢:可能性がゼロだって思っちゃうと、やりたくないって思うだろうし。あと、実力のこともあるだろう。やっぱり10年以上やってれば、俺はここら辺だなって大体わかるじゃん。

西堀:まあね。

滝沢:俺より上のアイツがこんだけ大爆笑とってるのに、そこまで売れてねぇ俺はかなり厳しいんじゃないかとかさ。

西堀:でもね、そこを冷静に判断できてわかる人って、たぶん結構少ないんだと思うよ。やっぱりどっかで自分に都合よく考えるから。だって、その考えだったら、ここまで芸人残ってないもの。

滝沢:うん。その考えじゃないと、たぶん残らないんじゃないない? 違うことをやらなきゃいけないなあと思うんじゃない?

西堀:だから、もっと早く辞めてるやつはいると思う。ああ、無理だっていう本当に客観視できる奴。

滝沢:たぶん考える前に、やめたほうがいいってちゃんと判断する奴はいると思うよ、世の中に。でも、これ、悲しいかな、そう思った奴のほうが意外と面白かったりとかするんだよね。

西堀:する。

滝沢:後輩芸人とかでも。

西堀:いるよ。

滝沢:辞める日にしゃべって、「僕、本当におもしろくないんですよ」みたいな感じで言って、ゲラゲラ笑っちゃったのよ。

西堀:そうなの。

滝沢:身を捨ててこそ浮かんでくる身がある、みたいな、なんかあるんだよね。

西堀:憑き物が落ちたように面白くなってくんの。もういいやっていうね。

滝沢:やっぱり、なんかこだわってたり、執着してたりすると、なかなか面白いこととか言えなかったりとかするじゃん。面白いことを言わなきゃとか。

西堀:だから、別に暗い話するつもりないんだけど、本当にこれだけ長くやってると、面白い人っていっぱい会ってきたの。

滝沢:本当にゲボが出るほどいっぱいいるな。マジで。

西堀:凄い才能ある奴はいたし。ただ、やっぱりね、ずるいんだけど、世に出てない理由を後付けしちゃうじゃない。そうすると、みんな端から見ればもったいないなということをいっぱいしてんだよね。例えば、実名出しちゃあれだけどさ、シザー斉藤。っていたじゃない。凄い面白かった。

滝沢:面白かったよ。才能あるし。

西堀:才能あったの。でもね、プレッシャーとかストレスから逃げるんだよね。

滝沢:そうだねぇ。

西堀:凄く面白いの。俺、出会った中でも結構変わってて面白いと思うわけ。ただね、その我慢ができないんだよな。

滝沢:才能とかそういうのも大事なんだけど、継続ってやっぱり大事よ。

西堀:大事なんだよ。

滝沢:本当におじさんみたいなこと言うけど。

西堀:かといって、我慢していろんなことをやっても成功するとは限らないからね。

滝沢:限らない。限らない。ホントに。

西堀:大変ですよね。

滝沢:それは運みたいなところもあるしなあ。

 

 

ピーターパン

 

オードリーのオールナイトニッポン 2019年5月4日

 

若林:なんか、なんかつまんないな、なんかな。

春日:つまんない?

若林:うん。

春日:何がよ?

若林:なんか、なんかもう、面白いことないな、あんまな。

春日:ハハハハ 急に何?面白いこと? そんなにね、毎週、毎週何かでかいことが起きるわけでもないけどさ。

若林:いや、そういうことじゃなくて。『しくじり先生』の教室って、バスケットゴールとか、バレーボールとかが置いてあるのね、セットで。

春日:教室だからね。

若林:バスケットゴールがあったから、セットチェンジ中に自分でボールで腰の周りぐるぐる回してたり、遊んでたんですよ。したら澤部に「そういえば若林さん、バスケット最近ハマってるんすか?」みたいになって、澤部、バスケの番組やってたりするから。それで、「そうそうそう」という話になって、吉村君と3人でしゃべってて、「1人で夜スリーポイントが3連続で入るまで帰れないっていうのをやって帰ったりしてんだよ」つったら、めちゃくちゃ引いてたの、2人。

春日:笑うとかじゃなくて?

若林:うん。

春日:「何やってんすか!」とかじゃなくて。

若林:じゃなくて、「えーっ?!」みたいな。おじさんが夜にスリーポイント3連続で帰れないって、「マジっすか?」みたいな。

春日:まあ、そうか。まあ、でも、そういうのも確かにあるか、パターン。

若林:でもさ、それは主語として「おじさんが」がつくじゃん。

春日:うん。

若林:だから、もう面白くねぇーな、そうなっちゃうと、と思って。

春日:ああ、なるへそ。何やっても「おじさんが」って言われちゃうと。言われちゃったらもうっていうこと?

若林:じゃあ、どこ行けばいいの?っていう話なの。スリーポイント3連続で入れる以外の面白い場所なんてあんの?

春日:(笑)

若林:どうせ業界人と飲みに行ったって、ゴシップばっかで2時間半ぐらい飲んで終わりだろう?

春日:まあまあ。

若林:めちゃくちゃつまんない、あの飲み会。

春日:まあ、そうだなあ。

若林:芸能人のゴシップ言って、自分がいないところでは自分のこと言われてんだろうしよ。

春日:ハハハハ

若林:面白くもなんともねぇー、あんなの。

春日:まあ、確かに。だったらスリーポイントのほうがいいわね。

若林:そらそうだろう?

春日:その辺は難しいというか、おかしいよね。業界の人と飲みに言ってゴシップを話すって話した時に、えーっ?!おじさんが?とは言われないわけじゃん。

若林:まあな。

春日:そっちはね。

若林:言われてもいいんだけどね。ケイダッシュステージきってのピーターパンみたいなところあるからさ、キャラ的には。

春日:(笑)それは何?

若林:ニッポン放送きってのっていうピーターパン。

春日:それはたぶんね、言われてるの知ってるんだったら、抵抗したほうがいいよ(笑)。

若林:別にいいよ。

春日:なかなかの悪口というかさ。

若林:別にいいよ。

春日:まあまあまあ(笑)。

若林:(笑)

春日:否定するほどのあれでもないしという。ものもないし、みたいな。

若林:それで、大体、だから、バスケットでスリーポイント入るまで帰れま10を1人でやってるか、漬けマグロ作るか。

春日:(笑)

若林:そんな感じになっちゃってんのよ、もう。で、それをイジられんのも、受け身とるの面倒くさい。

春日:なるほどね。

若林:「言わないでよ~」とか、一応言ってやるけど。

春日:(笑)

若林:面倒くせぇ、すげぇ。面白くもなんともない。ウッス、ウッス、ウッスっていう感じにしようかな。

春日:(笑)まあ、でも、そうだろうな。聞いてるほうは、何やってんすか!とは言いたくはなるよなあ。

若林:確かに。

春日:漬けマグロ作ってんすか?何すか?みたいな。

若林:そう言わせちゃってるよな、こっちがな。

春日:ハハハハ

若林:ハハハハ

春日:まあ、そうだね。

若林:向こうもそう言うしかないっていうね。

春日:反応みたいなもんだよね。こう来たらこう、みたいなさ、セットみたいになってるわ。

若林:何がちょうどいいのかなと思うの。飲みに行くの面倒くさいもんなあ。飲みの席にはなんか怪しいことがあるかもしれないし。

春日:あるよー。

若林:そういうのも怖いから。

春日:あるある。行かないほうがいい。絶対に行かないから、もう。

若林:何してようかな、みたいな。

春日:だけど、スリーポイントを夜やってるって言うと、何やってんすか!って言われるし、ちょうどいいとこね。

若林:俺のピーターパンの……ピーターパンていいんだよね? ピーターパンの辛いところ。辛いところ。

春日:何が?(笑)辛いところって何?

若林:ビール飲んで、制作の上のほうの人の噂話とかする飲み会、全然楽しくないの、俺。

春日:うんうん。

若林:だけど、スリーポイントがパサッて入るのはめちゃくちゃ気持ちいいんだよね。

春日:うんうん、うんうんうん。

若林:だから、どうしようかなと思って。

春日:(笑)別にいいんじゃないの? 楽しいというか、無理して飲み会とかに行くのも違うでしょう?

若林:うん。

春日:スリーポイントが楽しいんだったらスリーポイントをやれば。

若林:一番いいのは、番組終わりに演者と制作みんなでスリーオンスリーやりに行くことなんだよね。

春日:できるわけねぇーだろ!そんなの。

若林:なんでできるわけないのかなって思うよ。俺、奥田さんと石井ちゃんと大坪さんとか舟崎さんと青銅さん。青銅さんがブルズのユニフォームを着て。

春日:かつてのジョーダンとかの時の? その世代ね。

若林:今はウォリアーズとかロケッツの着てさ、バッシュー入ってね。青銅さんが。ハハハハ

春日:ああ、いいね。

若林:みんなでボール持ってさ、行きましょうよ!みたいな感じでもいいわけじゃない。

春日:それは、NBAの番組やってたらいいと思うけど(笑)、急に。そんなバスケ好きが集まってるわけじゃないじゃん。だからやっぱ飲みがいいんだろうね。

若林:そう考えると、NFLの番組はみんなキャッチボールするもんね(笑)。

春日:キャッチボールするじゃん、絶対。

若林:ディレクターとプロデューサーと3人で『ZIP!』のセットの前でキャッチボールしたんだから。収録終わりに(笑)。怒られるよ、そんなの!ハハハハ

春日:それは好きな人が集まる特殊な番組だったりするからね。専門的な番組だから。だから、飲むっていうのが一番共通してできることなんじゃないの?

若林:フットサルとかは?

春日:フットサルも…

若林:じゃあ、わかった! バスケは、俺が今ハマってるから、パワハラみたいになっちゃったら申しわけないからやらない。ただ、イマジンで収録終わりにキックベースやるんだったら、俺は全然飲みに行くよりいいと思うんたげど、どう思う?

春日:わかる。

若林:来週、いや、今日やります!この後、キックベース。

春日:いや、それは違うじゃん。それは昼間の番組だったらいいけどさ、深夜3時過ぎにおじさんがキックベースして5時に帰るって、きついよ、そんなの。

若林:だけど、奥田さんとか石井ちゃんとか芳樹は、終わったら有楽町とかで飲んでたこともあるわけよ。

春日:ああ、なんか言ってたね。

若林:有楽町のおいしい貝を出す店で飲むのはよくて、なんでキックベースはダメなのよ。おじさんだから?

春日:いや、おじさんだからじゃないけどね。

若林:なんでダメなの?

春日:体動かす…昼間だったらいいと思うけど。

若林:じゃあ、みんないいよ。こういうのは絶対強要しちゃいけない。絶対ダメ。だから、俺は、とりあえずボール持ってイマジンにいますから。(奥田:ハハハハ)

春日:なるほど。まあ、自分の意志で、強制してないもんね。

若林:強制はしないよ。マジで。

春日:強制したら、今の時代ダメよ。

若林:強制されてきたことがイヤなんですっていうトークをやってきたんだから。俺と山里は。だから、絶対強要はしたくない。ただ、ボール持ってイマジンスタジオにいます。

春日:なるほど。それは勝手に。若林さんも自分の意志でいるし、来たかったらということね?

若林:うん。

春日:それはそうだね。

若林:もし誰も来なかったら、イマジンのブース? ボール蹴りまくってめちゃくちゃにして帰ります。

春日:それはダメだよ。

若林:ハハハハ

春日:誰も来ないってことにも腹括ってもらわないと。それは問題になるよ。そもそもイマジンでキックベースができるのかっていう、やっていいのかっていうのもあるよ。思い切り室内だし、スタジオだし。

若林・春日:ハハハハ

若林:やってはいいでしょ?

春日:やってもいいの? 森脇さんとやったけどさ。

若林:森脇さんも八丁堀のドーミーインで聴いてたら、もしよければ、3時過ぎ、イマジンスタジオに私はいます(笑)。

春日:ジャージ着て、入り口にちゃんと通れるように話通しといて。ハハハハ

若林:ただ、俺、イマジンスタジオにボール持っているじゃない。3時過ぎ。ホントに森脇さんが1人だけイマジンに入ってきたら、これは地獄じゃない?

春日:地獄。

若林:ハハハハハ

春日:2人だけで。

若林:ハハハハハ

春日:ボール転がして、蹴って、拾いに行って、交代して。

若林:ヤだね(笑)。

春日:ハハハハ

若林:そうなると、フットサルは、結構社会人の方でもやるけど、でも、20代。

春日:フットサルは多いね。

若林:おかしくないよね?30代の人でも40代の人でも。

春日:全然おかしくない。フットサルは全然。

若林:フットサルはおかしくない。だから免疫だって。基準にスリーオンスリーって言われたら、ウーンと思うでしょう。

春日:うん、まあまあ、そうね。

若林:だけど、俺たちは、オールナイトニッポンのオードリーとスタッフって、収録終わりいつもスリーオンスリーやってるらしいよってなっちゃえば、変じゃないよね?

春日:ウーン、変じゃない?

若林:変じゃないよね? それは、ゴシップをしゃべりたい人は、奥田さんとかゴシップ好きですから。

春日:そうね。

若林:スリーオンスリーやりながらしゃべったらいいんじゃない? ドリブル、ドリブルしながら「いやあ、ニューヨークから聞いたんすけどね」つってドリブルしてたらいいじゃないの、奥田さんが。ハハハハ

春日:なるほどね。そこで、ゴシップの話をするのはオッケーなんだ。禁止にはしない。

若林:それはいい。狭い個室でちっちゃい器にちっちゃい料理しか出てこない店で人の噂話するのイヤなんだよ。

春日:まあまあ、そうね。よくないね。見栄えもよくない。だったらスリーオンスリーでゴシップ話したほうが、幾分さわやかだもんね。ハハハハ 密室で酒飲みながら暗い明かりの中でヒヒヒヒヒとかって笑ってるよりは、そうなんすか、ヒヒーとか言ってるよりは、「らしいっすよ」バンバン、ドン、パシュッ!とかのほうがさわやかかもね。同じ話するにしても。ハハハハ

若林:そうそうそうそう、そうなのよ、そうなのよ。

春日:なるほど、なるほど。じゃあ、それはいいんじゃない。

若林:飲みに行く、飯食いに行くだよな、やっぱ一番は。運動したくないってことか。

春日:だから、ちょっとカロリーを使う。ちょっとしんどいっていうことなんじゃない? 飲みに行くとかは楽。スッと行けるし。

若林:なるほどねぇ。全然それは高校生の時から変わんないわ。

春日:でも、わかるなあ、わかるな。

若林:わかる?

春日:わかる、わかる。全然わかる、わかる。

若林:スポーツのほうがいいってこと? お前バスケット下手くそだからね、ノコノコ顔出してくんじゃねぇーぞ!お前。

春日:急に怒られたぜ。

若林:(笑)

春日:結構そっち寄りだったのに。ハハハハ 若林さん寄りだったのに。

若林:ハハハ

春日:それはちょっとあるんだよ。たまに体動かしたくなる時があって、その場合、ボーリングなんですよ。

若林:ボーリングかあ…。

春日:やるところがないのよ。それこそ野球やったりとかアメフトやったりとか、バスケはあんまできないけど、って思うけど、ボーリングかスポッチャぐらいしかないじゃん。夜。パッと体…バッティングセンターか。

若林:卓球は?

春日:卓球なあ…。

若林:卓球バーみたいのあんじゃん。

春日:卓球のパターンもいいよね。

若林:でも、卓球バーはやだなぁ。時代の最先端の情報を得ているライターが多そうだからヤだな、卓球バーは。

春日:ハハハハ 今流行りだしね。それはあるよ。わかるよ。

若林:何がいいの? スポーツだったら、一番は野球?

春日:野球だねぇ。サッカーをやってこない、やっぱ野球だね。

若林:草野球チーム作ればいいじゃん。

春日:(笑)

若林:「春(HARU?)」って帽子に書いてある。

春日:作るほどでもないのよ。周りにそんな野球やりたいみたいな人もいないしさ。あれ、全員が同じぐらいの熱じゃないともたないじゃないですか。

若林:ウーン…。

春日:一回あった。ケイダッシュも草野球チーム作ろうなんて言って。

若林:やった、やった、やった。

春日:はなわさんと原口さん野球好きだからね。ケンネエとかみんなでやって。ゴンちゃんかなんかがグラウンドを押さえますよなんていって、1カ月ぐらいでほとんど誰も来なくなったじゃん。

若林:あ、そうだった?

春日:そうよ。朝やって。

若林:結構やったような気するけど。

春日:いやいや、1人減り、2人減り、自然消滅みたいなさ。

若林:マエケンさんが監督だったんだよね。

春日:そうそう、そうそうそう。

若林:結構、俺、ピッチャーやってたりしたもん、それで。マエケンさんは監督でベンチにずっといるの。やらないの、あの人。監督でずっとベンチに座ってんだけど、いいプレーした人に「ステキー♡」ってずっと言うっていう(笑)ケイダッシュステージのチームだったの。

春日:確かに。たまーに代打で出るけどね。ケンネエ。1回もバット振らないで、内股でバント持って。

若林:女性のバットの持ち方なのね。

春日:そう。内股でバッターボックスに立って終わり。ハハハハ

若林:右手と左手の間があいてるの。女性の持ち方だから。

春日:そうだ、そうだ! バントみたいな感じで振るんだよ、バットをこう。

若林:それで内股なの。

春日:(笑)

若林:最初にケイダッシュステージの芸人で外周を1周するんだけど、チロとゴンてすごいライバル意識があって。

春日:ガハハハ

若林:1周するだけなのに、ものすごい2人でデッドヒートすんの。

春日:ああ、そうだったなあ。

若林:絶対負けたくないのね、ゴンとチロは。

春日:お互いにね。

若林:お互いに。ブーワー走って、その後、練習試合が始まったら、走った直後だから、ゴンがライトでゲロ吐いてた。

春日:フフフフ 守りながらね。ボール飛んでって、あれ?つって。おい、ライトいねぇーじゃねぇーか!つったら、端っこのほうでゲロ吐いてて、ライニングホームランね。

若林:一応ファウルグラウンドでゲロ吐いてた。ライトでゲロ吐いてんだよ、あいつ。

春日:あったなあ。

若林:それで、春日がバッターボックス立ってたの。はなわさんがファースト守ってたのね。したら、はなわさんが、試合、紅白戦やってたの。はなわさんが「タイム、タイム、タイム。ちょっとゴメンゴメン、タイム」「どうしました?」「いやあ、ゴメンゴメン、タイム」バーッとファーストからバッターボックス歩いてきて、みんな「どうしました?」つったら、はなわさんが春日に一言「お前、米倉涼子に似てるな」つって。

春日:よく覚えてるな、その話。

若林:ハハハハハ

春日:「ゴメンゴメンゴメン」てまた戻っていって、「なんだったんすか」。どうしても今伝えなきゃいけないのかつってね。で、似てねぇーし、別に。

若林:お前が一声かけてさ、草野球チーム、ケイダッシュステージのまたやろうよ。

春日:やりたいよ。どれぐらい野球やってたり、野球好きな子がいるのかにもよるよね。結局だからケイダッシュのあれも、練習試合だけにしようよ、みたいになって。最初は練習とかしてたけど、ほかのお笑い事務所とつって。だんだんだんだんなくなってったんだ。そうだ。練習試合だけでいいんじゃない?なんて言ってて。そういうふうになくなってくんだよ。

若林:でも、あれだな、思い出すな。俺たち、まだ22とか23とかかな、あの時。野球の帰りに自転車でビックスモールンと俺で3人で帰ってて、途中でコンビニ寄って、コンビニの駐車場でジュース飲んでたら、「野球場の予約とかじゃなくて、ちゃんとお笑いがやりたい」ってチロが泣いてたけどな。

春日:ハハハハハ

若林:ハハハハハ

春日:なんだよ、その話。

若林:しないほうがよかったかなあ(笑)。

春日:それ聞いちゃったら、より草野球チーム作ろうっていう気なくなるわ。

若林:ゴンがライトでゲロを吐いて、帰りにチロが泣いてて、ビックスモールンていいコンビだなと思ったもんね。

春日:ハハハハ

若林:それからかな。ビックスモールン、ガーッて行ったの。ロッキンオンまでガーッて。

春日:ハハハハ

若林:ハハハハ

春日:その前ね。バーッて行った時あったわ。そうだな。

若林:ロッキンオンの2006で何千人の前でビックスモールンやったのよ。

春日:はいはい、ボディアート。すごいよね。

若林:で、ホントにいまだによ、夏になると半袖になるけど、ゴンがロッキンオン2006のTシャツ着てる。

春日:ハハハハハ

若林:「ゴン、お前それ何枚持ってんの?」つったら、3枚ぐらいを13年着てる。で、酔って、同期とか芸人で集まったら、何年かに1回だけ「今まで一番ウケたライブって何?」っていう話になんのよ。したら、毎回「ロッキンオン2006」って言うのよ。ハハハハ

春日:全然更新されてないじゃん。13年たって。

若林:でも、明日は我が身だよ。俺もずっと武道館のTシャツ着てるかもしんないもん。

春日:13年たって(笑)なんかの拍子に。

若林:その時53? 53でさ、リトルトゥースて書いてあるTシャツ着てさ、俺か高田先生だけだよ、そんなの。ハハハハ

春日:その年で着てんのね。

若林:そうそう、そうそう。

 

 

岡田よ

 

オードリーのオールナイトニッポン 2019年3月23日

 

若林:あのぉ…ちょっとまいってんだよね。

春日:いや、何がよ?ええ?

若林:岡田よ。

春日:いや、もうないだろ、パターン。もう、ダメなエピソードのこの世の全ての種類出たと思うよ。

若林:そうかなあ。

春日:だめなマネージャーのエピソードの。

若林:そうかなあ。

春日:種類はもうないと思う。もう打ち止めですよ、さすがに。幾つあった?今まで。ない。もうない、もうない。

若林:「そういえば、岡田って何歳になったんだっけ?」つってこの間ふと楽屋で聞いたら、「いやぁ…」みたいに言ってて、「あれ?34だっけ?」つったら「ああ、33です!」って言われて、その後、それはまあ百歩譲って。男が1歳のことでそんななんか必死になって「33です!」みたいに言ってきたらあれなんすけど、「えっ?」って俺が言ったの。「33?34じゃなくて?」つったら、「あ、33で」。これ聞いて。「33で、次、34です」って言ったんですよ。

春日:あたりめぇーじゃねぇーか、何だそれ。

若林:俺それめちゃめちゃムカついて。

春日:マジかよ、マジかよ~。

若林:たぶん言わんとしたことは「33で、今年34です」ならわかるんだけど、それが「次」になっちゃったの。「33で、次、34です」ってことは、俺が33の次がわかんないみたいな感じにちょっとなっちゃってて。

春日:ふざけんなよォ。

若林:33の次は34というのは俺知っててさ、それで「バカにしてんのか!」って俺言ったの。「33で、次、34です」って言われて、「いや、バカにしてんのかー!」って言ったら、全然笑ってないんですよ、岡田が。キョトンとしてるんですよ。「違う違う。岡田な、「今年34です」はわかるけど「次34です」って言ったら、俺、数字わかんない奴になってるから」つったら、「はーははははー」つって。

春日:なんだよォ。はあ~。

若林:その後、「岡田、体重80キロだっけ?」つったら、「79キロです!」つって。

春日:80だよ、それは。

若林:ハハハハ

春日:もう勘弁してくれよォ。

若林:ハハハハ

春日:なんなんだろうなあ。まあ、あるんだろうな。自分の中のルールじゃないけど、なんか基準みたいなのが。変だよな。この間も打ち合わせしたの、楽屋で。したら岡田マネージャーがさ、部屋に、それは入ってくるじゃん、楽屋。マネージャーなんだからさ。入り方がさ、ほんとに「ガチャ!バーン!」みたいな。ハハハハ

若林:なんで?

春日:わかんない。別に、それで急ぎのなんか緊急事態で、例えば、収録がどうとかなったとか、なんも言わないの、別に。「ガチャ!バーン!」スンとしてる。スタッフさんはみんな振り返ってさ、えっ?みたいな。普通に入ってきただけなの。部屋に。言うのもなんかあれじゃん。スタッフさんいるのに、「おい」とか言うのも。なんだかなあっていう。フフフフ

若林:いやあ、まいったねえ(笑)。

春日:変わって、なんかあるんだよね(笑)。

若林:まいったねえ。

春日:ハハハハ まだ、まだあるか、パターンが。

若林:で、お台場だったんだけど、帰って、車、駐車場から出して、地上出て、車走らせたら、岡田がお台場の路上をめちゃめちゃ血相を変えて、焦りながら走ってフジテレビに戻ってるのが見えたのよ。車から。

春日:ほうほう、はあはあはあ。

若林:歌舞伎町で殴られたんじゃないかなっていうぐらい焦った顔して。さっき電話して「お前、昨日、めっちゃ焦ってフジテレビの社屋に戻ってたよね?」つったら、「はい。そうなんですよ。見えてましたか?」みたいな。「車から見えて、大丈夫だったかなと思って」「いや、あの、すいません、スーツの上着を楽屋に忘れちゃって」つってて。

春日:そんなことある?

若林:でも、俺はあいつが走ってるの見て、ノーネクタイでグレーのセーターに紺のスラックスで革靴で走ってたから、高校生っていうかさ。てか、なんか、俺はそれを見て、セーターとスラックスでノーネクタイで働いてるサラリーマンて居んのかな、みたいな。

春日:ああ。あんま見ないよね。

若林:スーツの上を忘れたみたいでさ。あいつコート着ないんだもんね?

春日:コート着ないね。ああ、なんかそういうのあるんだろうな。

若林:いつもスタイリストの福田さんと笑うんだけどさ、「34かあ、今年」みたいな話して、「41の俺が言うわけじゃないけど」つって、明日にでも結婚したいのね、岡田って。

春日:うんうん、ふーん。

若林:そうそう。明日にでも結婚したいって言って、もう5年ぐらいたつんだけど。

春日:なかなか来ねぇーな、明日が。

若林:「34ともなると、年とか違っても大丈夫なの?上とか下とか」つって聞いたら、「いや僕はもう」「何歳上、何歳下までイケんの?」つったら、「いや、もう年齢はもう。来てくれたら絶対拒まないつもりなんですよ」つって、毎回「来てくれたら拒まないつもりなんですよ」って言うのよ。ハハハハ なんか変じゃない?それ。イケメンが言うことだよね?たぶんそれって。

春日:まあ。イケよっていう話だ、たぶんね。

若林:まあ、でも、あいつ金持ちだからさ。

春日:金持ちなの?

若林:うん。

春日:いや、そう見えないけどな。

若林:(笑)

春日:変だよなあ、なんか。

若林:お台場から都電荒川線に乗って、昨日は梶原というところまでラーメン食べに行ったんだよ。お台場から。

春日:どこなんだよ?梶原って。すげぇ遠いじゃん。東京を縦断ていうかさ。

若林:大介に怒られるかもしれないけどさ、あまりイジるとさ。岡田のことをさ。でも、岡田は代々木に住んでんだけど。

春日:(笑)言わない…ま、言ったところで、か。

若林:お台場から梶原っていうところまで行って、代々木に、ラーメン食べて帰ってくる。

春日:通りすぎた。代々木の辺りを一回通過して。ま、そうだよな。だって、それこそ川崎とかあっちのほうまで行くしな。

若林:そうだよね。

春日:長崎かなんかから、『スクール革命』のあれで、千葉で限定のラーメンがあるって、始発で帰ってたもんね。飛行機。次の日、別に何もないのに。我々も休みだったし、マネージャーも休みの日なのに。あいつも。始発の。ハハハハ 「限定で」なんつって。

若林:ハハハハ

春日:そういう男だから。

若林:人生を楽しんでるよね(笑)。

春日:楽しんでるなあ。でも、まあまあ、仕事熱心だ。責任感はあるっちゃあるんだよなあ。

若林:だから、ほんとにミッションを与えたら100%やり遂げるという特性があって、自分から何かを立案したりはしないんだけど。

春日:うんうんうん。うちに夜中、財布をこの間届けてくれたな、そういえば。

若林:そうそうそうそう。そういうのあるでしょ?だから。

春日:預けてて、こっちも忘れててさ。岡田から電話があったの、夜中に。なんだ?電話なんかしてくることないから。「スー、あー、すいませーん。スー、財布をー持って帰ってしまいましてー」。

若林:ハッハッハッハ あいつ、よくそれやるよな。預けたもの持って帰る。

春日:で、別に財布使わない。次の日も朝からお仕事だし、岡田に会うし、別に明日で全然いい。「すいませーん、スー、それが、もう、あのー、来てしまいましてー」つって。

若林:ハハハハーハハ

春日:「どういうこと?」もう夜中。

若林:来たの?

春日:むつみ荘のドア開けたら、汗だくで「いやあ、すいません。これ、財布ですけどもー」って、ドアの前から電話してきててさ。ハハハ 「いや、いいよ、電話、来る前にしてくれよ、連絡を。したら「いい」って言ったのに」つったら、「あー、すいませーん」つって汗だくで、「なんでそんなに汗だくなの?」「走ってきましてー」「あ、そう」「ちょっとこの辺で、あのォ、行かせていただきますー。終電があるんで」つって、またダーッと走ってさ。汗だくで駅まで(笑)。

若林:ハハハハ

春日:ハハハハ 夜中よ。夜中というか、終電ぎりぎりくらい。

(中略)

春日:責任感あるというか、要領がよくないというか。

若林:あいつ、面白いドラマとか全部知ってるからね。ドラマすごい観るんだよ、あいつ。

春日:基本的に全ドラマ観てんでしょ?

若林:そう。

春日:毎クール。

若林:そうだよ。全部のドラマ観て、何話目かで絞っていくの。だから、新しいクールが始まったら、とりあえず1話は全部観るの。

春日:なるほどね。好きなんだね、ドラマがね。

若林:最後まで生き残ってて、ドラマが好きで、だから、前も勝浦行った時そうだった。「チャンネル変えてください」つって変えさせたんだから。初めて行った店で。ハハハハハ

春日:観ちゃうからね、ドラマ録画してきてんのに。

若林:でもね、炭酸を飲んだ後「アーッ」って言うのがうるさいって言ったら、それ以来、本当に炭酸飲まなくなってるから飲んでほしいんだよね。楽屋であいつが炭酸飲んで「アーッ」て言わないと、こっちも商売上がったりなわけじゃない。

春日:まあ、そうだね。もう一回いけるもんね。

若林:わかんないかな、その辺の按配が。

春日:もう一回はいけるもんな。

若林:続けるべきことと、やめるべきことの按配、わかんないかねえ(笑)。続ける・続けないクイズしようかな、あいつ呼んで。

春日:(笑)まあ、そうね。言ってる話の内容だけ聞くとね。

若林:すごいいろんなスタッフさんとかに愛されてんじゃない。イジられて。イジられるのは誰もができるわけじゃないからね。

春日:うんうんうん。

若林:イジられるっていうのは。

春日:まあ、そうね。

若林:あれは武器だから。

春日:懐に入り…そういった意味ではね。特性だよね。入りやすいというか。

若林:「学生時代なんか結構クラスでイジられてたの?」つったら、「いやあ」みたいな。「あんまり」みたいな。「ええーっ?岡田がクラスにいたら人気出るだろう、イジられて」つって言ったら、「まあ、でも先輩っすね」つって。「先輩にはめちゃくちゃイジられてましたね」みたいな。今みたいな感じだったつって言ってたよ。

春日:ま、想像はつくね。同級生からもイジられてるだろうけどな。そんなわけないよ。

若林:気づいてないのかな。

春日:クラスの周りの友人がほっとくわけないじゃん(笑)。

若林:やっぱ、ちょっとプライド高い人だよね。イジられて人気出るのは。「34だよね?」つったら「33です!」って。男の34と33て、そんな食いながら否定してくるかな。あと、80キロと79キロ。「ほんとに体重計乗ったら何キロだと思う?」つったら、「79点…」て言ってたからね。ハハハハハ

春日:なんかあるんだろうな。だから、気にしてるんだろうね。太ってることと、もう33だっていうことを気にしてるんだ、たぶん。じゃないとさ、そういう反応しない。どうでもよかったら。

若林:そうか、そうか、そういうのがあんのか。

春日:意外にやっぱあるんじゃない?気にしてるというか、なんでもオッケーの人じゃないんだ、おそらくね。

若林:そういうことだね。まあまあ、仕事はできるからね。

春日:いや、そうでもないけどね。できなくない、ぐらいじゃない? 大ポカしないぐらいの話だよ。できるっていうほどでもないと思うけど。

 

 

時代に選ばれる

 

岡村隆史オールナイトニッポン 2019年5月2日

 

中居:手前みそ過ぎるかもしれないですけど、アイドルって不思議ね。常にどの時代にもいるんでしょうけど、不思議な力を持ってるなあと思わないですか?

岡村:どうしたよ? 急に老けたな、おい。

中居:僕はアイドルの経験があるので。見てきましたし、女性も男性も。僕のちっちゃい頃、いたじゃん、グループでも1人の人でも。でも、アイドルって、変な話で言うと、特別、圧倒的な歌唱力があるわけでもない、圧倒的なダンス、圧倒的な芝居があるわけでもないのに、なんですかね。不思議じゃない?

岡村:それは圧倒的な、稀やったんちゃう? お前みたいに、歌唱力は別にそんなあれやん。

中居:ちょっと待って(笑)。別に俺が云々じゃなくて、見てきて、やってきて、そうなんだけど。

岡村:ダンスはやるやん。ロックダンスみたいな。

中居:僕の時代も、女の子のアイドルグループでも、不思議な力を持ってるなっていうのは、響く歌がある…じゃあ、今のAKBなのか、モーニング娘。なのか。今のジャニーズの子。響く歌が特別あるっていうわけでもないし。だって、プロのミュージシャンがいるわけじゃないですか。プロの役者さんがいて、プロのダンサーが、やっぱり各分野にいるわけじゃないですか。ああいう人たちを上回る何か技術的なことがあるわけでもないのに、何がそう。いまだに僕もわかんないんですよ。

岡村:選ばれるんじゃない?時代に。その時代に選ばれんねん。わかる? そんな実力なかっても、その時代に選ばれてしまうねん。だから、選ばれてしまった人は、そこで頑張っていかなあかんわけや。それが、選ばれたことにより、選ばれたけど、結果出ぇへんかったりする人もいるけど、誰かしら選ばれんねん。ピッてピックアップされんねん。時代に。そういう人らが、その時代にマッチして流れにファーッて乗っていくねん。

中居:流れにファーッて。

岡村:そういうことよ。だから、俺らなんか、ちょうど、テレビも、バブル終わってたけど、何となくええ感じの余韻がありながら、好きなことさせてもうたんちゃう?