水はウォーター

 

オードリーのオールナイトニッポン 2015年1月3日

 

春「一応3日ということですから、三が日の最終日というか、やってますけど、実際には元日の夕方ですよ。ヒットパレードとかやって撮ってるということで」

若「ヒットパレードは春日がネタ飛ばしたから、ちょっと物議を醸してんだけどね」

 

若「やっぱお前と漫才やってるとイライラすんな」

春「ハハハハハ(笑)」

若「山ちゃんと違って」

春「ハハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)」

春「まあまあまあ、違うからね」

若「稽古からもうイライラするわ、ほんとに」

春「ウフフフフ(笑)」

若「サトミツがさ、山ちゃんの『スッキリ』に入ってるからさ、山ちゃん伝てに回ってきたよ」

春「なんてよ?」

若「「オードリーの稽古がさ、殺伐としてんだよ」つって」

春「ハハハハ(笑)」

若「「どっちもしゃべんないし」つって。「若林君が山ちゃんとの稽古みたいにしゃべんないんだよ」つって」

春「うんうん」

若「「若林君と2人で話すとイライラしてんだよね。山ちゃんと春日は実力が違うんだから、そこ、腹括れないのかなー」ってサトミツが言ってたっていうのが山ちゃんから回ってきた」

2人「はははは(笑)」

春「なるほど、大変だと。間に入ってるのが大変だと。それは申しわけないね」

 

若「バカなオードリーファンはね、そんなことないのカスミンはとか、豚みてーなこと言うと思うんだけど、俺がすげぇ嬉しいのは、ちゅうえいと飲んで、ちゅうえいに確認すると必ず言ってくれることがあるんだけど、「春日って漫才下手だよな?」ってちゅうえいに言うと「下手だよ!」つって」

2人「はははは(笑)」

若「すごい言ってくれんのよ。それが嬉しいんだよね。まあ、でも、上手い下手っていうことよりも、華がある分、帳消しになってるよな」

春「まあま、そうだな」

若「オンエア観ると」

春「そうよ」

若「しょうがないよな」

春「そこではやってないっていうことだよ、だからね」

2人「フフフフ(笑)」

春「忘れちゃうからねやっぱり(笑)。いろんなところがちょこちょこ飛んでって春日ができてる。たぶんね。台本飛ばなかったら動作が飛ぶし、動作飛ばなかったら内容ごっそり飛ぶし、何かがいろいろ飛んで(笑)。これはもう申しわけないどもね」

 

若「あのさ、出てくんのが遅ぇんだよ」

春「遅いのは遅いじゃん、いつも」

若「足さなきゃいけなくなるんだよ、いつも。稽古からして、同じ距離でやんなきゃ無理だぞ」

春「ハハハハ(笑)」

若「俺、今日もヒットパレードで「若林と春日でやってますけども」つって、ケイダッシュライブの新人コーナーじゃねぇんだよ!」

春「フハハハ(笑)」

若「自分で言うのも天狗だけどな、オードリーが若林、春日なんてことはな、国民全員知ってんだよ!」

春「それ、天狗だよ」

若「はははは(笑)」

春「全員ではないよ」

若「はははは(笑)」

春「その若林さんの自己紹介によっては、あ、若林と春日なんだと思う人はいるよ。何人か」

 

若「でさ、俺さ、プロレス好きになってさ、プロレスの入場シーンでヒールの人がチェーン振り回しながら、口パクでなんかボソボソ言ってんの。テメェ、コノヤロウみたいなこと言ってんだと思うんだけど、口は動いてるけど、何言ってるかは聞こえないけど、怖いの、それが。なんかボソボソ言ってる感じが。で、あれ凄いいいなと思って、春日に袖からボソボソ何か言いながら、口だけ。怖いじゃん。不気味じゃん。やってもらおうと思って、まんまパクったの。プロレスの入場。で、口パクしろよって台本にまで(口をパクパクさせながら何か言ってるように出てくる)って書いたのに、検索ちゃんでもヒットパレードでも全然口動いてねーの」

春「ハッハッハッハッ(笑)」

若「やろうとしたのよ」

春「ハハハハ(笑)」

若「面白いじゃん。何言ってんのコイツ?って思うじゃん。何でもいいのよ。それで口が動きながら出てきて、「皆さん」で入ってきたら、なんかいいなぁ、また春日の不気味さ増すなぁと思ってたけど」

春「なるほど、なるほど、なるほど」

若「全然口動いてねーしさ、オンエア観たら」

春「それはでも、やってたの」

若「やってた?」

春「やってたんだけど、2歩目ぐらいまでやってんのよ。それ以上はなんか怖くなっちゃってさ。フフフフ(笑)これ、なんか、ウケるとかなのかな?みたいな」

若「ウケるとかじゃねぇんだ、だから」

春「なんかちょっと怖くなっちゃってね」

若「言われたとおりやれよ!おめぇバカなんだからよ!」

春「ハハハハ(笑)」

2人「はははは(笑)」

春「気をつけるよ。次からね。なるほど、そういうことね」

 

若「サトミツ、ちょっと来て。サトミツな、元日だし、座ってくれよ。そこは正直どうなのよ、山ちゃんのたりないふたりの稽古もずっと入ってるじゃん。3人でやるじゃん、毎回の稽古」

サ「やらせてもらってますね」

若「オードリーも入るじゃん。俺の様子は違うの?」

サ「全然違うね」

若・サ「はははは(笑)」

春「あ、そう」

サ「違うよやっぱり」

若「ちょっと反省したのよ。サトミツがそう言ってたよって山ちゃんが言ってたから。わかんないじゃん、自分では」

サ「あ、そう?わかんないか」

若「わかんない」

サ「なんかね、辛そう」

3人「はははは(笑)」

サ「なんだろうね」

若「もうさ、大変じゃん」

サ「わかる、わかる」

若「あれはヘレン・ケラーだっけ? ウォーター」

サ「そうね」

若「春日に水がウォーターだってわからすことって大変じゃん」

サ「大変」

春「ハハハハ(笑)」

若「ヘレン・ケラーで言うと、水がウォーターっていう。春日で言うと、壁が垂直に立ってる」

サ「はははは(笑)」

若「これわかってもらうの大変じゃん」

サ「大変だねぇ」

若「なんで大変なんだろうなぁって思ってんの」

サ「下手なんだよね」

若「はははは(笑)」

春「おーい!ご本人目の前だぞ!失敬な男だねぇ」

サ「お笑いが下手なんだよなぁ」

若「お前さ、なんでさ……お笑いが下手(笑)」

春「お笑いが下手、おい!漫才にとどめろよ!そこは。ネタが、にしなさいよ」

サ「ははは(笑)でも、やっぱその分のキャラクターとか華があるけど」

若「一点豪華みたいなとこがあんだよね。オネェ入ったら凄いとか」

サ「凄いね」

若「お前のオネェの何が凄いって、普通の男の芸人がオネェやると、アタシね~とかいう感じに、そこ以上いかないじゃん。オネェったらアタシでくるじゃん。だけどさ、春日のオネェってさ、「アタシね」ってなってから、一回突き抜けてね、「テメェがね」って言って」

サ・春「はははは(笑)」

若「突き破って男に戻ってきてんだけど、でも、オネェやるときに「テメェが」っていうのはNGとしてる芸人が多い。でも、憑依しすぎちゃって、オネェが感極まったら「テメェが」って言いそうじゃん」

サ・春「はははは(笑)」

若「言いそうなんだよ」

サ「わかる、わかる」

若「だから、すんげぇ伝わってくんだよ」

サ「そうだよね。ワードも出てくるしね」

若「そういうとこはあるんだよな」

サ「ほんと、凄いと思う。そこは」

 

若「俺、ほんとに、今日元日だから、サトミツがブース入ってきてるから言うけど、ほんとはサトミツとコンビ組んで」

サ「フフフフ(笑)」

若「馬鹿よ貴方はみたいなことがやりたかった」

サ「はははは(笑)」

春「おい、待て待て、ご本人さん目の前だろう」

若「俺はほんとはそう」

春「えっ?ご本人目の前に」

若「テメェが!」

春「テメェがよ、ここにいんだから、それ、失敬じゃねーか!考えろ!傷つくぞ、こんなナリだけど傷つくぞ!」

若・サ「はははは(笑)」

春「フフフフ(笑)」

若「お前、壁が垂直に立ってるのは何度やってもできないのに、お前、ラップやらたうめぇじゃねーか!何なんだあれ」

春「ハハハハ(笑)」

若「どうなってんだ?そういうの」

 

サ「あのラップね、一生懸命考えてきて。

あれもさ、後日談で今だから言える話があって、要は若林君のことを悪く言うラップを作らなきゃいけないわけじゃん。あれ、期限が迫ってきたわけよ。できるまでに。どうする?なんていう話になったんだけど、春日に何回も連絡して、若林君の悪いとことかないの?って言ったら、「ない」って言うの」

若「いや、それもさ、サトミツ、やめようよ」

サ「で、で、そうなんだけど、2日前になった時に「お前ほんとないの?」つったら、2時間ぐらいブワーッて凄い出てきて」

春「ハハハハ(笑)」

サ「ぎりぎりまで言わないのね」

春「堰を切るとああいうことだよね。堰が強固に作られてるから、一回ボーンて爆発したら、ブワーーーーーッと」

サ「早く言ってよ、と思って」

春「水攻めみたいな。戦国時代の。堰切られたらっていうのはあったね」

若「普段とめてんじゃないの?自分の深層心理で」

春「とめてるかもね。で、何で蓋をしてるのかわからないっていう。キーがわからないの、開錠する」

 

若「それで、山ちゃんと様子が違うのは直したほうがいいの?俺は」

サ「いや!しょうがない。これはもう宿命として、こういう時間を過ごすことになると思う、今後も。それになれたほうがいいなと思うけど(笑)」

若「へへへへ(笑)」

サ「山ちゃんはお笑い、天才だから、それは若林君が考えることを1言ったら10わかるじゃん」

若「うん」

サ「この人は、10言っても1わからない」

若「俺ね、でもね、サトミツ、俺たち大人、大人っていうか、おっさんじゃん。山ちゃんとサトミツと3人でネタ会議する時もさ、アイデアが飛び交うよ。それはボツは多いけど」

サ「まあまあまあ、出るよね」

若「こういうのある、こういうのある。コイツさ、年末何回かニッポン放送に早く入って会議室借りたけど、マジで稽古の時のせりふ以外一言も話さなかったよな」

サ「しゃべんないよね」

若「計6~7時間」

サ・春「うん」

若「俺、本で読んだことあんだけど、抵抗できない人間がする最後の抵抗が沈黙って書いてあった」

サ・春「ハハハハ(笑)」

若「お前、抵抗してんのか? レジスタンスみたいなことなのか?」

サ「やめてよ。そうなの?」

春「ハハハハ(笑)別にそういうわけじゃないよ」

若「お前、思春期の子どもが親と1カ月しゃべんなくするやつやってんじゃねぇ? ストライキしてんじゃなねぇ? コメントストライキ」

サ「そういうこと?」

春「コメントストライキじゃないよ」

若「コメストしてないの?」

春「コメストじゃないよ。それはだから単純にアイデアが浮かばないだけよ。全くね」

若「そうお?」

春「そうよ。思いつかないっていうね。ストライキじゃないよ」

 

若「俺、本で読んだんだよ。最後の抵抗が沈黙って。俺、それ読んだ時に、あいつ抵抗してんのかなって思ったんだよ。はははは(笑)」

春「何に抵抗してるの?」

若「力関係とかに。俺とサトミツの2党独裁の環境に、お前、反旗翻してんじゃねーか? はっきり納得いかないって口で言えないから押し黙って」

春「いやいや、そんなことはないよ。それとはやっぱり違う沈黙だよ。そこはね」

サ「だから、山ちゃんの時と一番大きく違うのは、若林君が、こういうフリでこういうボケにしたいとかさ、一応理論立てて話すのは無駄だと思うから」

若「ふはははは(笑)」

春「おい!失敬だぞ!ご本人さん目の前でさ。えっ?」

若「正月なんだからいいじゃない」

春「正月関係ねーわ!」

若「はははは(笑)」

春「何で無礼講。こっちが許したらいいけどさ」

サ「理屈じゃないじゃん。春日さんの笑いは」

若「理屈じゃないじゃない。あと、(サトミツの)肘が折れてんだよ」

春「関係ねー!そんなもんは」

若「はははは(笑)」

春「テメェで勝手にコケて折れてバカじゃねーか! 手術までして」

若「はははは(笑)」

春「そんなの何にも譲歩する要素にはならんよ!こっちは」

サ「あ、そう?」

春「うん」

若「3人でせっかくいつも、「まんざいたのしい」の三傑だよ、三傑」

春「三傑っていうか、3人しかいないからね」

若・サ「はははは(笑)」

春「厳選された3人じゃねーから!3人しかいない(笑)」

若「昔は四傑だったんだよ。ツチヤがいたから」

サ「そうね。いなくなっちゃったからね」

春「そうだね。グループね」

若「じゃ、それ決めて。2人で、サトミツと春日で決めろ!単独ライブ「まんざいたのしい2015」をやるか、2カ月に1回ずつオードリーネタライブをやるか」

3人「はははは(笑)」

サ「例のね?」

春「後輩集めて?」

若「2人でちょっと話し合ってみて、今やり合ってみて」

サ「どう?春日さんは、ニ択だとしたら、「まんざいたのしい」をやるのと、2カ月に1回やるのとどう?」

春「どっちでもいいね」

サ「それだと話終わっちゃうんだけど。じゃ、どっちがいい?ネタはやりたいの?ネタは単純に」

春「うーん、まあまあ……」

サ「響かねーな!お前。ふふふふ(笑)」

若「これね、俺ね、本で読んだんだけどね、これ、抵抗なんだよ」

春「何に対してだよ!何に対しての抵抗なんだ、今。何にプレッシャーを感じてるんだよ、今」

若「お前は、オードリーのネタに関しては野党じゃん」

サ・春「はははは(笑)」

若「俺とサトミツが与党だから。お前は、はっきり反旗翻さねーから、どっちでもいいとか、お前、ちょうど中間をとることで俺たちを苛立たせてんだよ。おい!この挑発に乗るな!サトミツ」

サ「ああ、そうか」

若「コイツがやってる技は安いぞ。単純に中立のことを言って、俺たちをどっちなんだよって苛立たそうとしてんだよ。こんな安い挑発に乗るな!」

サ「テメェ!」

春「なんだ?」

サ「牛歩戦術的なね、そんなのに乗らないぞ」

春「そういうことじゃないよ、それはさ」

サ「決めたことにちゃんと、じゃ、やるのね?」

春「やるよ」

サ「大丈夫?」

春「イケるよ、やろうよ」

若「おい、サトミツ!」

サ「うん?」

若「お前いつまでブースにいるんだよ!はははは(笑)」

 

若「じゃあ、あれか。山ちゃんとは違って」

サ「違うの!」

若「いろいろわきまえなきゃだめ?」

サ「それは若林君が大人になるしかない!これはずっと続くよ」

若「春日がコメントストライキやめりゃあいいんだろ」

サ「コメスト?これはずっとこうなんだもん、もうだめだよ」

春「(笑)」

若「俺はね、分析するとね、春日はアイデアを出して却下されたら、有能じゃない自分と面と向き合わなきゃいけないのが怖いんだよ」

サ・若「ははははは(笑)」

春「笑ってんじゃねーぞ!サトウミツ。テメェ!イヒヒじゃないよ!去れ!」

若「ファッションもそうだし」

春「去れ!去れ!去れ!」

サ「ああ、そういうことね」

若「お前、そのなんだ、ビトタケシのTシャツもそうだよ。はははは(笑)」

春「これはいいでしょう。これは土曜日はこれなんだから」

若「向き合うのが怖ぇーのか!お前自分で選んだ服と」

春「服は関係ないだろ!服は」

 

若「じゃあ、ちょっと大人になるよ」

サ「そうね。そこはお願いします。2015は。しょうがないとして」

春「そうね」

サ「あれは特殊人だから。山里亮太という方はまた。こちらも特殊ですけど」

春「そうよ。それに比べられたらこっちもきついよ」

若「あ、そう」

春「それはきつい」

若「わかった。しょうがない。これで手打ちにしよう」

サ「そうします。お願いします」

若「いつまで居るんだよ!(笑)」

サ「だから、俺は呼ばれたから」

春「帰れよ!」

サ「勝手に入ってきたわけじゃないからね」

若「30分前だぞ、出てかなきゃいけないのは」

サ「ちょっと待てよ(笑)」

春「そうだぞ」

サ「そんなかい!」

春「まず、だから、呼ばれても来ないっていう選択肢もあったからね」

サ「あ、遠慮してっていうこと?」

若「それはブースにじゃないよ」

サ「どこに?ここにってこと?」

若「ニッポン放送に」

サ「そんなとこから?」

若「ははは(笑)」

サ「まるごと?」

春「入館証返してもらってね。2015は返却してもらって。私ごときがつって」

若「配達の人の背中にぴったりくっついて入ってくるもんな、ニッポン放送(笑)」

サ「そんな怪しく入る……ちゃんと入ってくるよ」

春「ずっと柱のとこで待ってるんでしょ?」

サ「同じぐらいの身長のね」

春「身長の人。あの人はちょっとちっちゃい、はみ出ちゃうとかさ(笑)」

サ「そんなことしてないよ!」

春「ずっと5時間ぐらい」

若・春「はははははは(笑)」

サ「すんなり入ってるよ!」

若「すんなり入ってるな?」

サ「ちゃんと入ってきてるよ。「おはようございます」って言って」

若「大丈夫だな?」

サ「大丈夫だよ」

若「じゃ、頑張りますよ」

春「そうね」

サ「頼むね」

春「うんうんうん。はいはい。お世話さまね」

若「お世話さま~」

春「お世話さま(笑)」

 

 

 

てるてる坊主

 

1ami9 2017年7月22日

 

あみみ「ももちのラストライブも行かれたんですか?」

見田村千晴「私、行けなかったんですけど」

あみみ「後日観て」

見田村「後日に観て」

あみみ「私も行きたかった」

見田村「しかもユーチューブの番組で裏側みたいな、出る直前みたいなところもちょっと映ってたんですけど、後輩のメンバーに「人を感動させたいなら泣いちゃだめです」って最後に言ってたんですよ」

あみみ「えー」

見田村「最後、卒業ライブって、涙涙で、みたいなイメージあるのに、私、お涙頂戴という言葉があるように、泣いて、泣いて泣いて歌えなくなる、みたいなところをちょっとどこかで観たいみたいな気持ちもあるんですけど、でも、そこはやっぱプロだな、嗣永さん」

あみみ「泣かなかったんですか?ももち」

見田村「泣いてないです。ちょっとこらえる」

あみみ「凄い!」

見田村「ようなところが」

あみみ「私、自分の卒業ライブで、高音出なくて泣いてごまかすっていうのありましたけどね(笑)」

見田村「ははは(笑)」

あみみ「感動して、もう、ごめんなさい、みたいな。

へー、そうなんだ。

ももちのラストライブ、私も行けなくて、一応当日に「今日で終わりだよね」って。でも、雨予報だったんですよ。朝。だから、「雨降らないといいね」って送ってたんですよ。そしたら「てるてる坊主作っといてね」ってきて、作ってないけど「作ったよ」って送って、そしたら「あみみのおかげで降水確率0%になったー!」ってきたから、もう返さなかったんですけど(笑)」

見田村「ははは(笑)」

あみみ「でも、凄い人。なんかめっちゃ来てたらしいですね」

見田村「お台場の野外だったんですけど、ピンク色に染まり」

あみみ「凄いですよね。こんなに何十年、十何年も」

見田村「15年」

あみみ「やって、辞めます!みたいな。いさぎいいですよね」

見田村「いさぎいいですね。カッコいいな、最後までって思ってました」

あみみ「カッコいいですよね、これは」

 

 

還暦のパーティと緊張した話

 

清水ミチコとナイツのラジオビバリー昼ズ 2017年7月20日

 

清水「私も今週すっごいビビった。ブルーノート東京大竹しのぶさんの還暦のパーティがあったの。こんなに一気に芸能人を生で見るのは初めてだというぐらいに、すぐ近くに野田洋次郎さんいて、ヒロトさんなんかはVTRで出られて。明石家さんまさんとか松尾スズキさんとか、三谷さんも、松潤さんとか、西川君も来てたりして。

私の隣は平野レミさんだったの。ブルーノート東京。1人2万5,000円払って「おめでとう」っていう感じで、すごい食事が始まるんだけど、レミさんがさ「ちょっと、こ、こ、このさぁ、パン、かたいから、あっためてくれない?」「ちょっとやめてよ」って。「お客様の分もあっためます」みたいなこと言って、「本当にすいません、すいません」つって。「最初に出たのはおいしいんだけど、これは要らないから、こっちをさ、もう一回おかわりしてもいい?」「もうやめてよ、ほんとにやめてちょうだい」。なんで隣にしたの?(笑)」

塙「定年女子に黙っとけっていう話ですよ」

清水「定年女子、ほんと」

土屋「レミさんが定年女子なんだ(笑)」

清水「でも、すごい盛り上がって面白かった」

塙「えっ?さんまさんも見に来てたんですか?」

清水「さんまさんも、野田秀樹さんも内縁の夫として見に来てて、俺は元夫として見に来ててって、すごい盛り上がった。大竹しのぶさんとさんまさんのかけ合いって、もっとやってくれっていうぐらいに。40分ぐらいお話しになったと思うんだけど」

塙「40分話したんですか?」

清水「そのぐらいのボリューム」

土屋「すごいですね」

清水「大爆笑でしたよ」

塙「へえ」

土屋「それが生で観れたっていうのはなかなか」

清水「うん、本当にいいもの観たって感じ。いっそ安かったっていう感じでした。ほんと(笑)」

  

清水「この間、歌の祭典というか、『音楽の日』というのに塙さんのお兄様、生放送で出られて」

塙「めちゃくちゃ緊張するんですって」

清水「するでしょうね。アウェイだから」

塙「NHKの生放送とか、この前、TBSの生放送とかのああいう時だけ、家族LINEみたいのがあるんですけど、なんか「頑張ります」とか、わけわかんない」

土屋「自分で言うんだ?」

清水「緊張してる」

塙「そんなこと言う奴じゃないのに、誰も「頑張って」って言う人がいないから、そういうとこに表れてますよね。緊張のあれが」

清水「そうね」

塙「そんな精神状態になんないじゃないですか」

土屋「はっはっはっ(笑)」

清水「いつものお前じゃない(笑)」

塙「俺、頑張ります、みたいな」

清水「いい子になるんだよね(笑)」

土屋「たまににぎわうんだ、その家族LINE」

塙「いや、でも、誰も返してない」

土屋「返せよ!(笑)」

 

清水「私、昨日の『徹子の部屋』で、オーチャードホールで、ものすごくいい音源なわけ。音響なの。それで、すごい久しぶりに緊張して、「ナニナニの真似で歌います」って言ったのに、間違えて地声で歌いだして、「あ、すいませんでした」。地声出しちゃって、すごいびっくりしちゃった(笑)」

土屋「そんなミスあるんですか?清水さん(笑)」

 

土屋「(ニュース)昨日、大竹しのぶさんのお誕生日会で三谷幸喜さんと清水ミチコさんの2人が即興でお祝いトーク。清水さんが披露した、しのぶさんが言いそうな言葉とは?」

清水「三谷幸喜さんが「あなたのライバルは誰ですか?」って言うの。私が「(大竹しのぶのモノマネで)そうですね、自分より上手い人に会ったことがないので」って言うの(笑)」

土屋「そんなこと言います?(笑)」

塙「言いそう?(笑)」

清水「言いそうなんですよ、これが」

土屋「大竹さんだったら言ってほしいっていうことでしょうか、それぐらいね」

 

清水「というわけで、今日のエンディングテーマは、大竹しのぶさん、ライブでも歌ってくださいました『愛の讃歌』を聴きながらでございます」

塙「紅白歌合戦で」

清水「そうそうそう。歌われましたね。私はちなみに、桃井かおりさんになって、ハッピーバースデートゥユーを「大竹しのぶなんか死ねばいいのに」って歌って、すごいウケた(笑)」

土屋「なんていうお祝いですか(笑)。ウケたんだ」

清水「ウケたよ(笑)」

塙「人間関係があるからできますけど」

清水「ほんとだね(笑)」

土屋「それがわかるお客さんでよかったです」

 

 

元夫とか内縁の夫とか桃井かおりとか、すごいな。

 

 

 

空洞化された真ん中を見せたい

 

トーキングフルーツ 2017年7月18日

 

古館伊知郎「僕ね、『ひよっこ』の主人公からしたら実のおじさん役で、バイクで来るじゃないですか。あのシーンから何話か連続して観て、もちろん山形弁が上手いから、あれは結構ベースにあるっていうのはわかるの。役者として上手いですねぇ」

峯田和伸「そんなことはないです」

古館「すごく自然に、上手い人だなぁと思う」

峯田「なるべく、台詞っていうのはもとからあるわけですから、それを覚えるっていう時点で自然じゃないわけじゃないですか、どこかで。でも、その不自然さをちょっと、それがまず大前提にあって、それを、なんていうんですかね、なるべく自然に言おうっていう、嘘の中に何割か自分のあれがヒュッて言えた時あって、気持ちがいいんですけどね。それが伝わればいいんですけどね」

 

古館「メインの音楽活動で言えば、詞がやっぱすごいなぁと思うのは、例えば、結構語呂合わせ好きじゃないですか。あれはなんですかね? 「甘いシュークリーム 君はシュープリーム」は何でしたっけ?」

峯田「『BABY BABY』という歌なんですけど」

www.youtube.com

古館「「君は甘いシュークリーム 君はシュープリーム」、そこで終わるんだったら単なる言葉遊びですよ。その後に、直後に「月面のブランコは揺れる」って出るでしょ」

峯田「はい」

古館「なんで言葉遊びの後にスッとこんなすばらしい詞が入ってくるんだろうっていうんで、翻弄されるっていうんですかね。

じゃ、あれはどうですか? 今度出る」

峯田「『エンジェルベイビー』っていう曲」

古館「あれのサビが好きなんですよ。ロックンロールは世界を変えて~♪ あれは変えてないだろうっていう皮肉?」

峯田「あ、はい、はい。いろいろ、はい」

古館「いろいろあるんだろうと思うけど、あれはメロディも詞もいいし」

峯田「あ、はい。いやぁ、ちょっと、もうこういう話どうなんだろう、もう(笑)」

古館「その後にくるのが、「ここじゃないどこか」って言い古されてるじゃない。自分の在り処とか。「ここにあるどこか」って締めますよね」

峯田「あ、ありがとうございます。なんか、書いてて思ったんですけどね、「ここじゃないどこか」っていうのはよく聞く言葉ではあるんですけど、「ここにしかないどこか」もなんかあるんじゃないかっていう気がして、歌詞を、そうですね、あの曲を作ったときは、まずそこから始めましたけど」

 

峯田「言葉をいかに使わないで、もっと必要最低限の言葉で流されるメロディで歌われる歌が強いのかなと思います。まじめなことを言ってしまうと。本当にいっぱい情報量が今多い世の中で、昔って、情報がない分、日常の中に。映画だったり音楽って、その情報量が刺激だったと思うんですけど、今は、もう日常のほうが、SNSとかいろんなところで、日常のほうが情報量が多くて、前のように、映画だったり、音楽だったり、舞台っていうのが効果をなさないような気がして。だったら、もう、情報ないほうがかえって新鮮なのかなと思ったりします」

古館「峯田さんの楽曲にはそれがありますね」

峯田「なるべくシンプルに、誰もが、解釈が違えど、なんか、あ、いいな、この歌と思ってもらえるような、みたいなことができればいいんですけどね。ライブでも、作曲でも」

古館「だけど、峯田さんのメロディラインには老若男女がいるもん」

峯田「ロックって言われている、こういう格好をして、こういうことを歌って、たまに英単語が入ってる歌詞とか、いわゆるカッコいい系、様式美としてのロックっていうものじゃなくて、もっと身近なものっていうか、その辺に落ちてるようなもの、なんかその辺を拾いながら作れればいいんですけどね。歌をね。って思いますけどね」

古館「でも、既に作ったものを、過去を見れば、ほんとにそういうものがいっぱい詰まってる」

峯田「これ、ほんと、まじめなとこ、カットしてもらっていいですか。ちょ、ちょ、ちょっと恥ずかしくてもう」

 

古館「ちょっとすいません、変な質問していいですか?」

峯田「はい」

古館「本物ですよね?」

峯田「はい(笑)」

古館「銀杏BOYZでライブでやっている、僕は何回か観させてもらった峯田さんとか、もうめちゃくちゃなんで、この人は一体誰だろう?と思っちゃうんです。話してても。これが素ですか? 素でもない」

峯田「素でもないと思います。テレビ向けです」

古館「ああ、テレビ。これだけの台数回っていればね」

峯田「はい。素でステージに出ることができないです」

古館「はあ」

峯田「まず。なので、昔はそのままでいけたかもしれないんですけど、ちょっとある時期から怖くなってしまいまして。叩かれたりとか、変なライブとかやったら、「もうライブ行かない」とか言われる声がちょっと怖くなりまして、それで、自分で“銀杏BOYZの峯田”っていうものをキャラクター化したんですよ。そしたら、もう何やってもコイツ(銀杏BOYZの峯田)はいいんで、何やっても叩かれるのはコイツ(銀杏BOYZの峯田)なんで、僕はもう全然楽になったんですよ。なので、あまり素というかは、もう。はい」

古館「あ、そうなんだ」

峯田「古館さんもそういうところありませんか? これが当たり前、100%の家にいる、リラックスしてる時の古館さんじゃないじゃないですか」

古館「ああ、そういう意味では全く。これ、例えば“銀杏の峯田”といって、そうじゃない峯田って、“銀杏”がつく限り、銀杏のほうに寄せることって可能じゃないですか」

峯田「はいはいはい」

古館「だけど、僕の場合、古館伊知郎って親につけてもらった本名だから、そんなふうに分けられないと思っていたんですけど、今の質問で、所詮名前がどうあろうが、どこか演じてるなと思いました。なんでこんな素直に、俺は演じてるんだ、正直に作ってること言われちゃうと、人間て自白しますね」

峯田「ああ、そうですか」

古館「あなたは“メロディラインの自白剤”ですね」

峯田「出た!」(スタッフ笑)

峯田「今のメロディラインの何ですか? 自白剤。これっていうのは、今、ポッと出たんですか。それとも、実は2日、3日前からこういうことを言おうと、キラーチューンと言うんですか? キラーワードを、前半、トークの序盤で差し込もうかな、みたいな、どっかあるんですか? その計算も」

古館「もちろんあるんですけど、俺なりに、こんなふうなフレーズ言ったら峯田さん喜ぶかな、みたいな、二、三ないわけじゃないんですよ。それ、ちゃんと見えない袋に積んで持ってきてはいるんですよ。だけど、それいきなり出しても絶対タイミング的に合わないんですよ。序盤は。やっぱり作った感が出ちゃうんですよ。だから、峯田さんの話でふっと正直に思ったことをやるっていうんで、自白剤は完全に今この場で思ったことなんです」

峯田「はあ」

古館「やっぱり事前に用意したのは、だいぶ機が熟して、これも、もうぎりぎりなくなるぐらいじゃないと無理だと思うんですよ」

峯田「ああ、なるほど」

 

峯田「そんなことばっかやってたんで、みんな辞めていきましたね。メンバー」

古館「結果、そういうことですか?」

峯田「そういうことだと思いますね」

古館「メンバー一部入れ代わった。しかも、さらに辞めましたよね」

峯田「そうですねぇ。ほんと、みんなよく頑張ってくれましたねぇ。ほんとに感謝してますね。メンバーには。あの人たちには」

古館「やっぱ、そうですか。最後は、峯田についていけない、みたいになるんですかね?」

峯田「どうなんですかね」

古館「あなたの凄まじさによって」

峯田「いやぁ、どうなんすかね。だから最近は、あまりそういうことはやらないで、本当、音楽的になったと思います。最近は。もう嫌ですもん、友達と、絶好だ、みたいになるの嫌ですもん」

 

古館「ライブで“銀杏BOYZ峯田”というところで括れば、ある種、救世主。悶々としたり、チクショウと思ったり、全く満たされない多くの若者の救いになってるじゃない。だから、ライブコンサートがちょっと、集会に行って救われたい、みたいな。教祖のところに」

峯田「僕は、そういうものが、そういう、一神教って言うんですか? そういうものが自分はダメな、まずダメというところから始まってはいると思うんですね。ただ、そのどちらでもない、アンチヒーローみたいなところが、たぶん、そういうもの、自分が見たら、嘘くせーなとか、こんなもの、なんかからくりがあるはずだとか、そういう目線はずっとあって、でも、一神教的なものを今作り上げたいのかなというのはあるんですよね、どっかで。不思議な感覚ですね」

古館「でも、それを否定する感覚もある。一神教ってちょっと信用ならねぇと。まだ多神教っていうか、融通無碍なほうがいいっていう」

峯田「うん」

古館「それで言うと、キリスト教的じゃなくて仏教的なんだ」

峯田「うん」

 

峯田「隠してるんですよ。さらけ出しているって思われますけど、さっきも言いましたけど、ステージ上でも全てをさらけ出して表現、とか言われるんですけど、逆なんですね、本当は僕からすると。あんまり自分というものを見せないで、ただ真ん中にあるものを見せないで、脇だったり、型って言うんですか? 型を作ることによって、空洞化された真ん中を見せたい、みたいなところがどっかにあるんだよね。あんまり自分というものは見せたくないんですね」

古館「ああ、そうか。周縁に神が宿るというんですかね。本質には何もない。玉ねぎの皮に何があるかって剥いたら、最後何もなかった、じゃないけど」

峯田「そうですね、ペルソナですよね」

古館「ペルソナですよね。それは、歌の中に若干の虚しさを感じさせてもらったりするのと似てて、峯田さんも気づいているんですかね、セックスであろうが、実生活の違う部分であろうが」

峯田「僕もちょっとそういう、本番第一主義から、やっぱり前戯のほうというか、やっぱり頑張っていかないと、そろそろ」

古館「本番に何が意味があるんだ、と。空洞化してるっていうか、むしろ前戯に真実の神が宿っているっていうか、ね。なんか本番という言葉が形骸化してるような感じしませんか?」

峯田「します、します」

古館「だから何だと」

 

古館「新宿のラブホでは吐いたりしなかったですか? 唾は」

峯田「そういうのは溜まんないんですよね」

古館「そういう時は溜まんないし、紳士なんだ」

峯田「紳士……(笑)」

古館「その表情持ってたら、絶対新宿じゅうの女がラブホに集結します」

峯田「ほんとですか?」

古館「はい。だって、言い終わった後にニコッと笑った時、言われるでしょう?可愛いって」

峯田「いやいやいや、もう、気持ち悪いって言われますけど(笑)」

古館「俺が女なら抱いてもらいたいです」

峯田「ほんとですか?」

古館「はい」

峯田「男性からはよく言われますけど、女性からは全然」

古館「あ、それなのかな」

峯田「もうちょっと女性のほうから」

古館「ニコッと笑った時可愛いよ」

峯田「ほんとですかねぇ? この感じでいっていいんですかね?」

古館「はい」

峯田「大丈夫でしょうかね?」

古館「いやだって、もう、あなたには、生意気な言い方で失礼だけど、芸があるもんね。芸がある人っていうのは、だから今もう引く手あまたなんです」

峯田「いや、素でいけないから、しょうがないからやるしかないんですよね。ほんとに、シュッと出て、シュッとやって、お疲れでしたーって帰りたいんですけど、ちょっとやっぱり、はい」

古館「だって、ライブに来る熱狂的な人たちは、素であろうが、作り込んであろうが、どっちだっていいんだもんね、もはや」

峯田「どうなんすかねぇ」

古館「そう思う。だって、幾らここで、作り込んでるんだとか、演技だとか言ったって、演技でも何でもいい。峯田さん、あなたがやってんだからって」

峯田「自分でも“銀杏の峯田”ということに立ってはいるんですけど、どっかで我を忘れてる自分、100%素の自分ももちろん共存してて、すごい俯瞰で自分を見てるコイツも、どっちもいるっていう感じなんですよね。だから、いいライブの時ってどっちもあるんですよね」

古館「ああ」

峯田「50、50じゃないんですよね、100、100なんですよね。どっちもいる感じがあって」

古館「だから、札幌で見たやつも、「人間」かな?」

峯田「「人間」」

古館「「人間」だ。あの「人間」の時、イントレかなんかにガーッとしがみついたりする時に、落っこったら怖いとか、怪我しないようにとか思うんですよね。スタッフも来て。でも、あの時、確実に峯田さんの中にもう一人の自分が幽体離脱して見てますよね」

峯田「ええ」

古館「そうじゃなきゃできませんよね」

峯田「だと思います。

ちょっといいですか? 今、歌っていいですか?」

古館「何歌ってくれるんですか?」

峯田「ちょうど僕も歌いたいと思ってた、今ちょっと話題になったんで、『人間』て曲をいいですか」

 

峯田「どうもありがとうございます」

古館「「まわるまわる ぐるぐるまわる 吐くまで踊る 悪魔と踊る」、これ、お気に召さないかもしれないけど、“叫ぶシェイクスピア”なの、僕の中で」

峯田「ああ」

古館「『リア王』とかで言う台詞とちょっと重なってきて、ものすごい歌詞ですね、これ。いいですよぉ」

峯田「こういう歌をしばらく書いてないので、早く新しくいっぱい曲作んないとなって」

古館「でも、焦ってもなかなか。感動して聴いてました」

峯田「あっ、あっ、僕も感動して歌いました。届けばいいなぁ、観てる人にって」

 

 

対談の場所、高円寺のお店は、小宮さんや井口さんが会ったところだろうか。

 

 

 

401回目のオープニングトーク

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年7月15日

 

若「ちょっとびっくりしたんすけど、俺も薄々は気づいていたというか、ああ、そうなの?と思ったんすけど、春日って東大受験するの?」

春「ああ、そうなのよ~」

若「スケジュールにね、いつも送られてくる。「勉強、春日9時から」みたいのがすごい書いてあって、勉強、勉強って。あと、これ多分なんかの兼ね合いで言っちゃいけないんだろうけど、勉強と、あと、エアロビって書いてあって」

春「おぇ~エアロビのほうはまだよ!体育会TVのエアロビ企画はまだ言っちゃいけないんだよ~」

若「だめなの?」

春「うん。大会終わってからドン!て出すって言ってたから」

2人「はははは(笑)」

春「徐々に徐々に明かしてくパターンじゃなくて、大会が終わってから、一発でドン!て出すって、これマジでダメなやつ。担当のDが鼻息荒くして言ってたから。言っちゃいけないやつだったんだよねー」

若「そんなこと言われても、俺はスケジュールで見るからさぁ」

春「そうね。夜な夜なTBSの会議室で練習してるって言っちゃダメなんだよ、これ」

2人「はははは(笑)」

 

若「なんで東大受験すんの?」

春「それはもう、私だってわからんよ」

若「はっはっはっはっは(笑)なんで、本人がわかんないっておかしいでしょ、だって」

春「そういうお話いただいたから「イエス」と言っただけで」

若「お前はほんと言われた仕事は全部やるなぁ」

春「いや、そうよ」

若「それで、気持ち的にはどうなの?どういう気持ちなの?やれって言われたからやる」

春「やるっていう。Dちゃんに聞いたよ、さすがに。これはちょっとどういう?(笑)しかも、6月とかじゃん。7月とかじゃん。でね、てっきりさ、何年かかけて再来年とかの受験を目指すのかと思ったら、Dちゃんに聞いたら「来年の2月です」つって。半年(笑)ぐらいしかないじゃんつって」

 

若「気持ちはどうなの?やりたいの?」

春「うーん、まあ、やりたい、ものすごくやりたいっていうことはあんまないけど、イヤではないよね。そんなにね」

若「言われたからね」

春「言われてるからね。イヤでイヤでしょうがない(ということはない)、でも、やっぱりちょっと勉強、多少してますけど、ちょっと楽しい。当時よりもね」

若「ああ、今のほうが?」

春「今のほうが」

 

若「いやぁ、なんかよくわかんないね。言われたことは何でもやるじゃん、自分の意思なく」

春「そうね」

若「自分からなんかやりたいって思わないのか?お前は」

春「へへへへ(笑)」

若「自分からお前が東大受験したい。それで、テレビがやってくれますだったらわかるよ。お前、自分から何かやりたいって、お前……モテたいのか?お前」

春「(笑)……モテたい」

若「はっはっはっは(笑)」

春「そこだけじゃない?自発的なの」

若「モテたいだけなんだよね」

春「モテたいだけ」

若「はははは(笑)自分からやることは」

春「モテたいというのと呼吸だけだよね、自発的に行ってることは。あとは全部与えられたもの。だから、まあいいんだけどね。どうなっていくのかなっていうのは、全然わからないですけど」

 

若「モテたいと言えばさ、街できれいな人とか見たら、この人にモテたいなって思うの?」

春「あー、でも、そこまでのレベルではないよね。モテたいっていうか、何かが起きろ!とは思うけど。すれ違いざまにね。モテてーなぁと、だから、なかなかそれ難しい。モテたいなと思ったところでさ、それはあとをついていくしかないじゃない。ハハハハ(笑)」

若「いや、あとついてたったらモテるってないから(笑)」

春「だから、そこまでの段階じゃないよ」

若「ちやほやされたいんだ、フィリピンパブとかキャバクラとかで」

春「ああ、そうね」

 

若「俺、最近すごい思うんだけど、「気をつけて帰ってね」って思うようになったのよ」

春「誰を?」

若「いろんな女の子に」

春「ほうほう、それ、どういうこと?」

若「今までは、どうにかなんないかなとか、つき合えないかなぁとか」

春「ああ、なるほどね」

若「思ったけど」

春「わかるわかる」

若「キャバクラとか、誰かの友達で飲みの席に来た子とかに、「気をつけて帰ってね」って思うようになったのよ」

春「はー」

若「もう俺、だから、誰かと恋に落ちて結婚できないんじゃないかなと思って」

春「いや、そうだね」

若「だから、政略結婚しようかなと思って」

春「政略って何よ?お見合いとかだったらわかるけど。なんだ政略っていうのは。誰の利益で結婚するのよ?」

若「終わりそうなレギュラー番組のプロデューサーの娘と結婚して、番組が続くようにするとか(笑)」

春「そんなことで番組続くようになる?」

若「それは冗談としても、そういうふうに思うようになったのよ」

 

若「リアルにどう思っているか教えて。(キャバ嬢を)マクドナルドで出待ちしてる時、一番の理想像は、どういう展開かだけ教えて」

春「理想像は、なんだろうなぁ、送っていくっていうことだよね。どっか飲みに行くとまた時間かかっちゃう。挟むから、バッと出てきて、「あら、やだ~」みたいな」

若「なんでお前いつもオネェなの。2丁目の話じゃないよね?」

春「違う違う!コサージュの話だよ。「やだ、ちょっと何いやぁ~ん」みたいな」

若「お前は全部カスママなんだよ、やってることが」

春「ハハハハ(笑)」

 

若「お前、癖あるもんな。ストーカー癖」

春「ハハハハ(笑)いや、ないよ」

若「お前ストーキングの性質あるよ」

春「したことないよ、今まで」

若「だって、お前んちで昔ネタ合わせして原付で帰ろうとして視線感じてんなと思ったら、むつみ荘の窓5センチぐらい開けて見てたことあったよ」

春「ハハハハハ(笑)」

若「マジでシャイニングだよ」

春「ハハハハ(笑)」

若「リアルシャイニング」

春「ハハハハ(笑)」

若「お前、ストーキングのヘキあんだよね」

春「ストーキング……うーん、まあ、気づかれないところで見ていたいっていうのはあるかもしんないね。人を。人間を」

 

若「マクドナルドで待って、おお! 偶然を装って。それが成功したことってあんの?過去に」

春「フフフ(笑)ないよ」

若「やめちまえ!お前もう。なんでさ、ちゃんと誘わないんだよ。この後カラオケ行って、一緒に歌だけ歌わせてくれ、とかは言わないんでしょ?」

春「それは言わない」

若「なんで言わないの?」

春「断られたら辛いじゃない」

若「ははは(笑)気色悪いな、こいつ。お前、そんぐらいプライド高いくせにさ、テレビでプライドないフリすんじゃねーよ!」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)フラットです、みてぇなツラで地上波出んなタコ!」

春「申しわけないな~傷つきたくないのよぉ~リアルには(笑)」

若「まぁ、でも、わからんではないよ。やっぱモテたいけど、自分に自信はないのね?」

春「いや、ま、そうね。だから、真っ向好勝負っていうよりも、ちょっと偶然を装うっていうパターンを使うね」

若「偶然を装えたことあんの?ちなみに」

春「ないよ」

若「じゃ、アドレスなり電話番号聞いて誘うっていう方向に転換すればいいじゃん」

春「それで断られたりしたら、そこは終わっちゃうわけじゃない。偶然とかだったら、まだガッチリ終わりにならないじゃない。なんとなーくまだ続いていくから」

若「はははは(笑)何が“春日”だよ!どうしようもねーな!」

春「気をつけて帰りーとは思わないよ。気をつけて帰りなーって若林さんが送った子を狙いたいもんね。ハハハハ(笑)偶然を装って。ハハハハ(笑)」

 

若「30ぐらいからじゃん、テレビの仕事させてもらうのって。テレビってきれいな人いっぱいいんじゃん。タレントさんからアイドルから女子アナから。俺、前室とかロケバスとかで話できなかったってことはさ、ちょっと天狗っていうか、イケるって思ってるから緊張するわけじゃん」

春「あーなるほどね」

若「異性だと思って見てるから。だから、そういうふうに思ってたんだろうな。緊張するってことは」

春「なるほどね」

若「単純に見たことないぐらい美人だから緊張するっていうのもあるけど」

春「まあまあ、勝手に圧力感じてるみたいなね、こっちがね。それはあるね」

 

若「電車通勤してる理由がさ、女の人を、なんだろう、目で襲いたいから、みたいなこと言ってたじゃん」

春「(笑)いや、そんな」

若「俺、すごい怖かったんだけど」

春「そこまでは言ってない」

若「目で、目の痴漢をしてるじゃない」

春「そんなことない。なんだ、目の痴漢て」

若「女を見たいから電車で通勤してるって言ってたじゃん。それ、結構名言なんだけど、俺の中では」

春「そこまでにとどめておいてくれよ。目でどうにかしたいっていうことまでいっちゃうと」

若「実際そうなの?」

春「実際そうだよ」

若「ほんとはタクシーとか自分の車買ったりしないのは、女の人を見てから仕事に入りたい(笑)」

春「だから、その~、それだけじゃないけどね」

 

若「見られてる女の人が、お前が見てることに気づいていないと思ってるだろ?」

春「当たり前じゃない!そんなの」

若「じゃ、女の人の声やってやるから、お前見てる時の心の声やってみ。俺が見られてる女の人の声をお前に現実を教えてやるよ」

春「え?」

若「やってみ、心の声」

春「あ~女がいるなぁ、お~いいねぇ」

若「何見てんのよカス!」

春「いいねぇ」

若「カス!気持ち悪い」

春「どこで降りるんだろうなぁ?」

若「春日のくせに帽子してマスクして、誰も気づいて、興味ないわよあんたなんかに。マスクして電車乗る立場かお前が。メディアの犬!やれってこと言われたことただやるだけで、メディア犬!表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬とメディアの犬!メディア犬春日!」

春「クゥーーーーウウウーーー(泣)」

若「現実これだからな」

2人「ハハハハ(笑)」

春「ちょっと乗れないね、電車に。そんなふうに思われてたら」

 

若「美人見ると楽しい?やっぱり」

春「うーん、ま、楽しい、楽しいね。よかったなって思う。よかった、今日はいい日だなって思うよね」

若「お前は偉いな」

春「うん。何が?」

若「お前は偉い」

春「偉い?何がよ?」

若「ちゃんとしてるから」

春「何がちゃんとしてるのよ?」

若「俺は、実は美人を見ると今まで辛かったのよ」

春「辛い?どういうことよ、辛いことはないだろ、別にいいじゃない」

若「美人だなぁってまず思うじゃん。したら、その人が美人過ぎて、俺じゃ絶対無理なんだろうなって同時に思わなきゃいけなかったの」

春「なるほど。はいはいはい」

若「だから辛かったの。でもね、最近、そのつらさを回避する方法編み出したのが、今のまさにお前と同じような気持ちよ」

春「うん?どういうことよ?」

若「美人見ると、気分がよくなるじゃん、やっぱり」

春「うん、まあま、そうだね」

若「だから、気分がよくならせてくれたことに感謝するんだよ。心の中で」

春「なるほど、なるほど」

若「ふふふ(笑)」

春「それ以降は、それでもう終了っていうこと?」

若「それで終われんのよ」

春「……いやいやいや、それはもうジジイ……だよ」

若「美人だな、ありがとうと思うと、そこで終われんだよね。自分に可能性がないとか劣等感が引っ張りだされないで済むんだよ」

春「そこで終わっちゃうの?何も行動には起こさないということ?」

若「起こさないよ。だって電車だもん」

春「例えば、別嬪さんだな、いいなと思った人がたまたま自分と同じ駅で降りるとなった時はどうすんの?」

若「いや、そんなのお前、話しかけるとかやったことあんの?」

春「ない。もちろんないけど」

若「ない奴が言うなよ!」

春「違う違う。どのレベルまで行くの?っていう話。私の場合は、たまたま、あれ?同じだ。2人前ぐらいにいるなつって。さすがにびったりついちゃうと、よく見れないから。近過ぎてね。ちょっと離れてんな、あーっていったら、行けるところまでは、視界から消えるところまでは一緒に行くよね」

若「どういう意味なの?視界から消えるところまではって(笑)」

春「見えなくなるまでは追わせていただくというかね(笑)」

若「お前、気持ち悪りぃ(笑)」

春「でも、そういう、同じよ」

若「お前さ、早くドッグカフェの子と結婚しろよ!」

春「それは若林さんと同じ、今と全く同じ発想よ。ありがとうっていう」

若「ありがとうつって尾行してんじゃん」

春「ありがとう、夕日を見るみたいな」

若「ありがとうが長いんだよ、お前」

春「夕日を見るみたいなもんよ。夕日きれいだなと思ったらさ、沈むまで見るじゃん。見えなくなるまで」

若「ふはははは(笑)」

春「それと全く同じ」

若「美人が地平線に消えていくまで見てるんだね」

春「そうそうそう。だから、夕日だつって、あ、きれいだなと思ったら、すぐ行っちゃわないでしょう?」

若「こんなこと言うのあれだけど、何、お前夕日をきれいだと思ってんだよ」

春「ハハハハ(笑)きれいだと思う時があるじゃない」

若「全然荒ぶってないな、お前」

春「たまに(笑)」

若「荒ぶってないなお前」

春「いや、荒ぶる男ですけど、そんな男でも、一服のひと休みみたいなさ、清涼剤みたいな瞬間あるじゃない」

若「お前ずっと一服してんだろお前」

春「ハハハハ(笑)」

若「お前“永服”だよ。永遠に一服してるから“永服”」

春「エイフク?なんだエイフクって言葉」

若「はっはっはっは(笑)」

春「ピンと来ない。全然ピンと来ないよ」

若「未来永劫の永だよ。お前、永服だよ。永服って言葉あるよな?ひろし、調べてみ。永服」

春「ないだろ!井の頭線の駅の名前だろ!」

若「未来永劫の永に、服は一服の服だから、そういう言葉あるよ。ずっと休んでることっていう言葉あるよ。お前変えろ芸名、永服に(笑)」

春「いやいや」

若「照英みたいな感じで」

2人「はははは(笑)」

春「二文字で?永服」

2人「はははは(笑)」

 

若「夕日を沈むみたいに美人を見てるわけ?」

春「そうね。自分と行く方向が完全に逆になるまで。そっちまで行っちゃうとこっちがリスク負っちゃうなっていうかさ。ていうとこまでね。違う方向になっちゃうなっていうとこまでは」

若「そこまではね、たまたまだからね」

春「そうそうそうそう。追いかけるとかじゃないから。見えなくなるまで(笑)」

若「じゃ、曲がり角、違う角でその美人が曲がってったら、夕日が沈んだなって思って」

春「沈んだって。心の中で「さようなら」って言って(笑)」

若「はははは(笑)」

春「送らせてもらってるけどね。だから、ありがとうって、感謝の気持ちよ」

若「なるほどね」

春「そうよ。そういうこともしないでってことでしょ?若林さん、もう」

若「そんな、話しかけるなんてできるわけないしさ」

春「話しかけるのは無理だけど」

若「最近覚えたのよ、それ。ありがとうって思えたら、もう終われるの、そこで」

春「うんうんうんうん」

若「いいだろ?この方法」

春「良し悪しだよね。そこはね」

若「なんでよ?」

春「そう思っちゃうと、そこで終わっちゃってるわけでしょ?行動に起こさないわけじゃない。私みたいに向かいのマクドナルドで待つみたいな」

若「ほんとに永服みたいにはなりたくないから、俺は」

春「ハハハハ(笑)」

若「やっぱ永服を見習わなっきゃないとこがちょっとあると思うよ(笑)」

 

若「この間さ、内村さんが、春日に話しかけてさ、横でさ、ちょっと表現古いけど、耳をダンボにして聞いてたんだよ」

春「(笑)古いな。表現古いね」

若「内村さんが「クミちゃんだっけ?ドッグカフェの春日はつき合ってんの?」みたいに言ったら、したらさ、内村さんにだよ、「いや、つき合ってはないっすね」って言ってて「えっ?デートとかしてんだよね?」「はい」「つき合ってはいないんだ?まだ言ってないんだ?」「うん、まあ、狙ってる感じです」」

春「フハハハ(笑)」

若「「で、向こうはどんな感じなの?」「向こうも狙ってるっていう」内村さん、すごい優しい人だからさ、こいつがおかしなことを言ってるのに、それをすごく優しい口調でさ、どういうことなんだろうな?って内村さんなりに思いながら聞いてんのが、俺、マジで春日のことぶっ飛ばしてやろうかと思って」

春「ハハハハ(笑)」

若「内村さんほどのレジェンドを、ど、どういうこと?って思わせながら、ピュアにその話を聞いてる人を。何が狙ってるだよ、こいつ!と思って」

2人「はははは(笑)」

若「ね、言ってたよね?」

春「確かに聞いていただいたね」

若「「旅行とか行ってんでしょ?まだ言ってないんだ。へぇー」みたいな感じで話は終わってったんだけど」

春「ハハハハ(笑)」

若「こいつ、内村さんを欺いてるよ」

春「欺……(笑)」

若「ほんとどうしようもない人間だよお前、あんな優しく話しかけてくれた人に」

春「確かにね」

若「ウソついてんだから」

春「ハハハハ(笑)ウソじゃないよ、狙ってるし狙われてるし。不思議そうな感じになったけどね」

若「してたよね。へぇーとか」

春「ほうって」

若「ほうって言ってたもんね」

春「したら始まっちゃった、収録ね(笑)」